とんま天狗は雲の上

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Jリーグ第12節 名古屋グランパスvs.ガンバ大阪

 3連続ドローで足踏みのグランパスベルマーレ戦はともかく、マリノスヴィッセルと強豪相手の引き分けはしょうがない。今節は17位のガンバが相手。こうしたゲームでいかに勝ち切れるかが大事だ。しかも前節から中2日。先発メンバーも大きく変えてきた。

 ユンカーに代えて、酒井宣福が先発。左FWマテウスは代わらないが、右FWには和泉を起用。中盤も米本をベンチに休ませ、長澤が稲垣と組む。右WB森下、左WB内田は代わらないが、CBは久し振りに丸山が先発。中谷を中央に、藤井が右CBに入った。GKはランゲラック。対するガンバの布陣は4-3-3。イッサム・ジェバリをトップに置き、右FWファンアラーノ、左FW食野。中盤はネタラヴィをアンカーに、右IHダワン、左IH石毛。DFは右SB半田、左SB黒川。福岡とクォンギョンウォンのCBにGKは谷。こうして見ると、昨季までと大幅にメンバーが代わっている。宇佐美と鈴木武蔵はベンチスタートだ。

 開始10秒、右CB藤井のフィードに右FW和泉が飛び出し、シュートを放つ。序盤からグランパスが積極的だ。ガンバも4分、左IH石毛のFKから右SB半田がシュートを放つが、枠は捉えられない。グランパスも8分、右FWマテウスのFKにCF酒井がヘディングシュート。ボール保持率はガンバが勝るというデータもあるようだが、ここまでは互角のボールキープ率。どちらかと言えばグランパスの方がパスを回して攻勢だ。

 12分、右CB藤井のサイドチェンジから、左WB森下のパスに右FW和泉が抜け出してシュート。これは大きく右に外れる。ガンバも17分、CB福岡のフィードにサイドライン際から左FW食野がカットインして、ミドルシュートを放つ。しかしその後はお互い、なかなか決定機を作れない。27分、マテウスのCKからCB中谷のヘディングシュートは右へ外れる。34分にはCB丸山のフィードにCF酒井が走り込み、クロスに右WB内田がシュート。だが酒井の位置がオフサイド。シュートも枠を外した。

 そして37分、CH稲垣からのサイドチェンジを左WB森下がボレーシュート。わずかにバーの上。これが前半最大のチャンスだった。43分には左WB森下のクロスに右WB内田がヘディングシュート。DFに当たって得たシュートCKからマテウスが直接狙うが、枠は外した。前半はこのまま終了。いつもとメンバーを代えたせいか、前半はお互い我慢のゲーム内容だった。

 グランパスは後半頭、内田に代えて左FW永井を投入。和泉を左WBに下げ、森下が右WBに回った。2分、CH稲垣のスルーパスからCF酒井がシュート。しかしこれはオフサイド。ガンバも4分、左FW食野がショートCKからミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。グランパスも6分、マテウスのCKからCF酒井がヘディングシュート。これもわずかにバーの上。前半の森下に続いて、絶好機を逃してしまう。12分、グランパスは酒井と長澤を下げて、CFユンカー、CH米本を投入する。

 ガンバも13分、CFジェバリから右に展開。右SB半田が仕掛けてミドルシュートを放つが、枠の外。16分には食野を下げて右SBに高尾を投入。半田を右FWに上げた。ファンアラーノが左FW。21分、CB福岡のフィードにCFジェバリと藤井が競って、こぼれたボールを左FWファンアラーノがシュート。だがこれはポストの左。そして22分、グランパスがカウンター気味に攻め上がると、左FW永井が相手に削られながらも右に展開。右CB藤井が持ち込んで、フェイントでDFをかわしクロス。CFユンカーがうまく処理できず、こぼれたボールをCB福岡が蹴り出そうとするが、CH稲垣が詰めて押し込んだ。ゴール。グランパスがようやく先制点を挙げた。

 25分、ガンバはジェバリ、石毛、ダワンに代えて、CF鈴木武蔵、OH宇佐美、CH山本理仁を投入する。宇佐美はトップ下で自由に動き回る4-2-3-1。27分にはOH宇佐美のCKのクリアからCHネタラヴィがミドルシュートを放つ。宇佐美はこの日が誕生日。31歳になると言う。もうそんな年か。34分、グランパスマテウスを下げて、右WB野上。森下を左WBに戻し、和泉が右SH。永井が左SH。ユンカーをワントップに置く5-4-1にして守備を固める。

 35分には和泉のCKをCB丸山がヘディングで折り返し、CB藤井がDFの競り合ったこぼれ球を右WB野上がスルーパス。CFユンカーがシュートを打つが、GK谷の正面。38分、ガンバはファンアラーノを下げて、左FW山見。攻めの姿勢。だがグランパスの守備が堅い。逆に44分にはCB藤井が前に出てパスをカットすると、左SH永井がドリブル。左に流して、CFユンカーがカットイン。PA手前でCB福岡に倒される。これで得たFKをCB丸山が狙うが、壁に当たった。

 ガンバもアディショナルタイムの45+2分。CHネタラヴィがミドルシュート。GKランゲラックが横っ飛びナイスセーブ。続くOH宇佐美のCKがファーに流れたところを左FW山見がミドルシュート。これもGKランゲラックがナイスセーブ。さらにOH宇佐美のクロスに山見がシュートを放つが、DFがブロック。このゲーム、ガンバ最大のチャンスだったが、決めきれず。グランパスが守り切って1-0。4試合ぶり、ホームでは実に2月25日以来、5試合ぶりの勝利を挙げた。

 他の上位チームのゲームは今日開催なので、順位はどうなるかわからないが、とりあえず現時点で首位ヴィッセルに勝ち点で並んだ。しかし4位サンフレッチェとの勝ち点差はわずか3。次節グランパスは9位まで順位を下げたものの、3連勝で上昇中のアントラーズが相手。その次にはサンフレッチェ戦が待っている。まだまだ厳しい戦いが続く。この調子で上位をキープしていこう。