とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第12節 鹿島アントラーズvs.名古屋グランパス

 前節はマテウスの活躍で連敗をストップしたグランパス。今節はアウェイでアントラーズ戦。グランパスの長谷川監督は前節でJ1最多出場記録に並び、今節で595試合の新記録となるゲームだが、アントラーズにとっては前節J1599勝目を挙げ、このゲームに勝てば記念すべき600勝。もちろんJ全チームの中で最多の勝利数だ。しかもスタジアムにはあのジーコが来日観戦。600勝の最初の1勝は、1993年開幕戦でジーコハットトリックを浴びてグランパスが献上したもの。またメモリアルな勝利を献上するのか。前節勝利したとはいうものの、あまり勝てる気がしない。

 アントラーズの布陣は4-2-2。鈴木優磨と田川の2トップに、SHは右にチャブリッチ、左に荒木遼太郎。知念と柴崎でダブルボランチを組み、DFは右SB津久井、左SB安西。関川と植田のCBに、GKは早川。レオセアラも樋口も濃野もケガで欠く。対するグランパスはいつもの3-4-3。永井をトップに、右FWマテウス、左FWに森島。椎橋と稲垣のダブルボランチに、右WBは和泉、左WBに徳元。CBは右から野上、三國、河面。GKはシュミット・ダニエル。前節と同じメンバーだ。

 序盤、CCF永井は速力全開で相手ボールを追う。アントラーズはパスを繋ぎつつ、7分、左SB安西が右サイド近くまで入り込み、縦パスに抜け出した右SHチャブリッチのクロスに左SH荒木が走り込むが、合わず。グランパスも12分、右CB野上がボールを奪うと、CH椎橋の縦パスのこぼれをCF永井がシュート。だがバーの上を越える。

 その後はアントラーズも前からのプレスを強め、グランパスはDFラインでパスを回すも、なかなか前へのパスが繋がらない。22分には右SHチャブリッチがドリブルで運び、縦パスを受けたFW田川がカットインからシュート。だがGKシュミットがセーブする。一方、グランパスも23分、CB野上のフィードに走り込んだCF永井が受けると、戻しを右FWマテウスがクロス。いや、シュートだったか。しかし走り込んだCH稲垣の頭上を越えて合わない。

 さらに26分には、右FWマテウスが右サイドでボールをキープすると、右CB野上のヒールパスにCH稲垣が走り込み、クロスにCF永井がシュート。しかしポスト右に外れた。右CB野上が積極的に攻撃に絡むと、その後もグランパスの攻めが続く。32分には、右SHチャブリッチのドリブルをCH椎橋が止めると、右CB野上が右に送り、CF永井が持ち込んで縦パス。右FWマテウスはボールを浮かせてボレーシュート。だがGK早川がキャッチした。

 さらに33分には左SB安西から右WG和泉がボールを奪い、右FWマテウスが無回転のミドルシュート。GK早川はパンチングでクリアする。続くCKはFW森島が蹴ると、DFのクリアをCH椎橋がミドルシュート。しかし枠は捉えられない。45分には、左WB徳元のクロスをCB河面がヘディングシュート。前半中盤以降、グランパスが攻め込むが、シュートは決まらない。イヤなゲーム展開かなと思いつつ、無得点のまま前半を終えた。

 後半立ち上がり、アントラーズは柴崎と田川を下げて、CH舩橋と右SH松村を投入。チャブリッチをトップに上げて、荒木をトップ下。鈴木優磨を左SHに回す。右CB野上対策か。すると2分、アントラーズは右サイド深い位置からOH荒木がFKを蹴り込むと、GKシュミットが飛び出してパンチングでクリア。しかしこぼれ球を左SH鈴木が拾ってミドルシュート。さらにCH舩橋がミドルシュートを放つもポスト右に外れる。その後も同じような位置からのFKが続くと、9分には左サイドからのFK。OH荒木がファーに蹴り込むと、CB植田がヘディングで折り返し、そこにCH知念が頭から飛び込んでヘディングシュート。アントラーズが先制点を挙げた。

 右CB野上の攻撃参加が封じられると、今度はマテウス頼み。しかし13分にはドリブルで運ぼうとした右FWマテウスからボールを奪うと、右SH松村が逆に仕掛けてミドルシュートグランパスは16分、永井と徳元を下げて、右WBに原、左WBに中山を投入。マテウスをトップに上げ、和泉を右シャドーに入る。

 しかしアントラーズの攻勢は変わらない。18分、CH知念がミドルシュートを放つと、21分にはOH荒木のCKから左SH鈴木がヘディングシュート。しかしこれをGKシュミットがスーパーセーブ。わずかに触ったシュートはバーに当たって下に落ち、ポスト左にクリア。追加点を阻んだ。すると29分、CB三國が左サイドにフィードすると、左WB中山が仕掛けて、クロスに左FW森島がシュート。だがポスト左に外れる。

 37分、アントラーズは荒木に代えてターレスを投入。グランパスも森島と椎橋を下げて、ボランチに菊地、左FWに杉浦を投入する。さらに44分には、和泉に代えて、右FW浅野。だがアントラーズのプレスが強く、なかなかゴール前まで攻め込めない。逆に45分には、OHターレスがシュート。グランパスも45+1分、マテウスのFKからクリアをCH稲垣がボレーシュートを狙うが、うまく当たらない。最後は45+5分にアントラーズがチャブリッチに代えてキムテヒョン。守りを固めてそのままタイムアップ。1-0。アントラーズが勝利した。

 これでJ1最多600勝を達成。グランパスはまたもアントラーズのメモリアルゲームに勝利を献上してしまった。それでも先にガンバ戦に比べればグランパスもゴール前に攻め込むことができていた。いや、でもその間にゴールを挙げることができなければ、後半は尻つぼみで敗戦。マテウス頼みは変わらない。次はホームに戻ってレイソル戦。今季はホームでしか勝利が挙げられていない。次のゲームは勝利を期待したい。