とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第16節 ガンバ大阪対川崎フロンターレ

 ACLに出場して1ゲーム消化が少ない両チームだが、ガンバは首位との勝ち点差3で3位につける。フロンターレも6位。お互いこのまま上位に付いていきたいところ。ガンバはこのゲームを最後にフローニンゲンへ移籍する堂安がFWで先発。遠藤をアンカーに倉田をトップ下に置く4-3-1-2。一方のフロンターレは、ガンバから移籍した阿部がワントップに入る4-2-3-1。ほぼベストメンバーだ。

 序盤、ガンバが前から積極的にプレスをかけて攻めていく。しかし落ち着いて対応したフロンターレは9分、左SH登里から左に流して、左SB車屋のクロスに登里がシュート。GK東口のナイスセーブで止められた。12分にはCHエドゥアルド・ネットがミドルシュート。次第にフロンターレが縦に早い攻撃からパスをつないでいく。ガンバも13分、FW堂安がFW長沢とのワンツーからシュート。DFブロックのこぼれ球をOH倉田がミドルシュート。GKチョンソンリョンがセーブする。20分にはOH中村憲剛のFKのクリアからCF阿部がミドルシュート。30分にも中村のFKからCHエドゥアルド・ネットがミドルシュートを放つ。

 フロンターレはダイレクトにパスを回してスムーズにガンバゴールに迫っていく。一方、ガンバの攻撃はFW堂安が持ち過ぎ。44分、CB三浦のフィードを左IH今野が落とし、CH遠藤が右に展開。FW堂安の落としにOH倉田がミドルシュートを放つが、わずかに左に外した。前半はこのまま終了。スコアレスで折り返した。

 後半3分、OH倉田の落としから右SBオジェソクがミドルシュート。5分、FW堂安のパスからOH倉田がミドルシュートを放つ。しかし7分、フロンターレはCH大島のパスから右SBエウシーニョが斜めのグラウンダー・クロス。OH中村憲剛がスルーして、左サイドから左SH登里がクロス。これを中村が押し込んでゴール。フロンターレが先制点を挙げた。

 13分には左SB車屋のクロスにCF阿部がダイレクト・ボレー。15分、中村のFKのクリアからCF阿部がミドルシュートフロンターレの人もボールも動く攻撃の前に攻め手がないガンバは19分、FW堂安とCH遠藤を下げて、FWアデミウソンと右SH藤本を投入する。井手口と今野のダブルボランチ

 すると20分、右SH藤本のスルーパスにFWアデミウソンが走り込む。CBエドゥアルドの対応にPA内で倒れるが、これはPKを取ってもらえない。しかし二人の投入でガンバの攻撃に流れが生まれた。フロンターレも22分、ショートCKからOH中村のクロスにCHエドゥアルド・ネットがヘディングシュート。GK東口がナイスセーブ。すると23分、左サイドからの素早いスローインからCH井手口のクロスにFW長沢がヘディングシュート。ガンバが同点に追い付いた。フロンターレ守備陣に一瞬、集中力が途切れた感じ。

 フロンターレは25分、左SH登里がミドルシュート。26分、右SH小林のミドルシュートはわずかにバーの上。さらに27分、中村憲剛と登里に代えてOH家長と右SH長谷川を投入。阿部を左SHに下げ、小林をCFに上げる。ガンバも28分、CH今野のヘディングに抜け出したFWアデミウソンがシュート。しかしサイドネット。29分、右SH藤本のスルーパスにCH井手口がシュート。CH大島がスライディングでブロックする。32分にはCH井手口の絶妙なクロスに左SH倉田が走り込み、折り返すが、詰める選手がいない。

 フロンターレも33分、CH大島のスルーパスにOH家長が走り込み、クロスにCF小林がヘディングシュート。しかしGK東口が正面でキャッチ。35分、OH家長の落としからCH江戸ずアルド・ネットのミドルシュートは枠を外す。38分、左SH倉田のミドルシュートも枠の外。41分、CH大島のサイドチェンジに右SBエウシーニョがクロス。CF小林がシュートするも、うまく当たらず。その後、ガンバはFW赤崎、フロンターレも左SH三好を投入するが、お互い決め手に欠く。そのままタイムアップ。ゲームは1-1の引き分けに終わった。

 強豪同士らしいナイスゲーム。前半はフロンターレの方がスムーズにパスが回り、より成熟度が高かった。ガンバはアデミウソンや藤本などゲームを変えることのできる選手を投入し、流れを引き寄せた。長谷川監督の指揮の妙が光るゲームだ。これで首位レイソルとの勝ち点差は5。しばらくは我慢のサッカーが続くのではないか。そして堂安は・・・。どれだけ使ってもらえるかにもよるが、ヨーロッパの激しい当たりの中でどこまでやれるか。かなり厳しそうな気がする。