とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第26節 セレッソ大阪vs.ガンバ大阪

 週末に予定されていたルヴァン杯の決勝戦が中止になった。そこで3日に行われた大阪ダービーを観戦することにした。2位と3位の対戦だ。9月半ばまでは中位にいたのに、19日のコンサドーレ戦以降、1引分けを挟んで9連勝し、2位まで順位を上げてきたガンバ。一方、ずっと2位をキープしてきたセレッソだが、フロンターレグランパスに連敗した後、一度は連勝したものの、前節はレッズに完敗。4位まで順位を下げた。天皇杯、そしてACLを賭けて、お互い負けられない一戦だ。

 セレッソの布陣は4-4-2。FWには奥埜と並び、このところ好調な豊川が入る。SHは坂元と清武。ボランチは藤田とデサバト。SBも松田と丸橋といつものメンバーが並ぶ。CBはヨニッチと木本で組んで、GKはキムジンヒョンだ。対するガンバも同じく4-4-2。宇佐美とパトリックがトップに並び、SHは右に小野瀬、左は倉田。ボランチは井手口と山本悠樹で組む。SBは右に高尾、左は福田。CBにはキムヨングォンと菅沼が並び、GKは東口が守る。

 開始1分、FW宇佐美のクロスから左SH倉田がミドルシュート。ガンバが積極的に攻めていく。しかし次第に主導権をつかんでいったのはセレッソ。11分、右SB松田のスルーパスに走り込んだ右SH坂元の戻しをCHデサバトがシュート。さらにDFブロックのこぼれ球を右SB松田がミドルシュートした。さらに17分、清武のCKのこぼれから右SH坂元がボレーシュート。20分には左SB丸橋のクロスにFW豊川が飛び込むが、わずかに届かない。一方、ガンバも23分、FW宇佐美のクロスにパトリックがゴール前に入っていくが、GKキムジンヒョンがパンチングでクリアする。

 その後も一進一退の展開が続いたが、32分、右SH小野瀬のクロスをFWパトリックが胸で受けて足でリフティング。落としをCH井手口がミドルシュート。ガンバが先制点を挙げた。しかしセレッソも直後の34分、左サイドでSH清武が仕掛けて得たFKを左SB丸橋がゴール前に入れると、ファーからCB木本がシュート。バーを叩いたはね返りをFW豊川がヘディングで押し込んだ。セレッソがすぐに同点に追い付いた。

 その後はセレッソがパスをつないで攻めていく。39分、CH山本から左SH清武が厳しい寄せでボールを奪い、クロスにFW豊川がボレーで狙う。だがその手前で右SB高尾がクリア。40分には右SH坂元のパスをFW豊川がドリブルで持ち上がり、クロスを左SH清武がスルー。CH藤田がミドルシュートを放つが、左に外れた。ガンバも41分、FWパトリックの落としから右SH小野瀬がスルーパス。FW宇佐美が抜け出すが、シュートはGKキムジンヒョンがファインセーブ。お互い決定機を逃し、前半は1-1の同点で折り返した。

 後半は序盤、ガンバが攻勢。7分には左SH倉田のクロスをFWパトリックが落とし、右SH小野瀬がミドルシュート。だがDFがブロックする。ガンバは13分、CBキムヨングォンが足の負傷で三浦と交代。セレッソも18分、FW豊川を下げて柿谷を投入する。すると直後の19分には左SB丸橋の縦パスを受けたFW柿谷がオーバーヘッドシュートを放つ。その後もパスを回して、攻めるセレッソ。ガンバも28分、左SH倉田がPA手前で粘り、横に流してFW宇佐美がミドルシュートを放つが、右に外す。

 36分、ガンバは右SH小野瀬に代えて矢島、左SB福田に代えて藤春を投入。37分、セレッソは右SB松田のスルーパスにFW柿谷が抜け出す。しかしCB三浦がクリア。続くショートCKから丸橋がミドルシュートを放つが、これも枠を捉えられない。さらに40分には左SH清武のヒールのスルーパスに左SB丸橋が走り込み、クロスのこぼれをCHデサバトがシュート。これもCB三浦が立ちはだかった。

 40分、ガンバは左SH倉田に代えて川崎、FW宇佐美に代えて渡邉千真を投入。セレッソも右SH坂元を下げて片山を投入した。45分、FW渡邉千真のクロスからFWパトリックがヘディングシュート。だがGKキムジンヒョンがキャッチする。45+3分には右SH片山のロングスローから左SH清武がオーバーヘッドで狙うが、枠を捉えられない。結局このままタイムアップ。大阪ダービーは1-1。ドローで終わった。

 お互い、ただでさえ守備が堅いチーム同士の上に、ダービーとあって最後まで気持ちのこもった、球際の厳しい戦いが続いた。結局、勝ち点1を分け合い、3位グランパスも引き分けたため、今節、フロンターレが2敗目を喫したものの、2位から4位まですべて引分けて、勝ち点を大きく詰めることはできなかった。しかしフロンターレのことは論外。リーグ優勝は決まったも同然だが、天皇杯と来季のACL出場権を懸けた2位・3位争いは今後も続く。グランパスがその一角に加わっていることもうれしい。フロンターレの独走でどうなるかと思ったが、今季のJリーグも最後まで目を離せない。