とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第25節 川崎フロンターレ対横浜F.マリノス

 14戦負けなし、ここ5試合は失点ゼロで2位まで駆け上がってきたマリノス。何と言ってもその強みは守備の堅さ。対するフロンターレもここ5試合負けなしと好調で3位に付ける。攻撃のフロンターレ対守備のマリノスの対戦だ。フロンターレは阿部を左SHに下げて、小林がワントップ。家長を右SHで先発させて中村憲剛がトップ下。最近はこういう布陣なのかな。対するマリノスウーゴ・ヴィエイラのワントップに齋藤とマルティノスのSH。天野がトップ下に入り、ボランチは喜田と扇原の若いコンビだ。両SB山中と松原も若い。マリノスもいつしか若いチームになっていた。

 序盤、フロンターレがパスを回して攻めていく。4分にはOH中村憲剛ミドルシュートフロンターレが一方的にゲームを支配する中、マリノスは10分過ぎ位に左右のSHを入れ替え、左SH齋藤、右SHマルティノスのいつもの形にする。フロンターレは阿部、家長、中村の攻撃陣が自由にポジションを入れ替えて、マリノスの守備を翻弄する。13分、右SH家長の戻しからOH中村憲剛ミドルシュート。そして14分、左サイドのスローインから左SH阿部のクロスをCF小林が胸で落とすと、CBテゲネクがクリア。しかしこれをCH大島がダイレクトでシュート。フロンターレが先制点を挙げた。

 なかなか攻撃の形ができないマリノスは20分過ぎ、またSHを入れ替え、右SH齋藤、左SHマルティノスとする。22分、CH扇原から左に流したパスを右SH家長がカット。OH中村が左に流して、左SH阿部がシュート。GK飯倉がファインセーブで弾き出す。ようやくマリノスが攻勢を得たのは38分、左SB山中の縦パスに左SHマルティノスが走り込み、クロスにCFウーゴ・ヴィエイラがシュート。しかしGKチョンソンリョンが身体に当てて抑える。さらに43分、OH天野のFKのクリアを右SH齋藤学ボレーシュート。しかしこれもDFがブロックした。前半は1-0、フロンターレのリードで折り返した。

 後半に入ってもマリノスは前半終盤の攻勢を続ける。左SHマルティノスが積極的に仕掛けて、両SB山中と松原も押し上げていく。しかし12分、CHエドゥアルド・ネットのパスを右SB松原がよく止めたが、こぼれたところをエドゥアルド・ネットが奪ってパス。CF小林が持ち出して見事なミドルシュート。ネットに突き刺さり、フロンターレが追加点を挙げた。

 2点をリードされたマリノスは再びSHを入れ替えて反撃をする。17分、左SH齋藤学がドリブルで仕掛けると、右SHマルティノスを狙ったシュート気味のクロス。これをDFがクリアすると、OH天野がミドルシュート。しかし枠に決まらない。24分には右SB松原のクロスをCFウーゴ・ヴィエイラがヘディングで落とし、右SHマルティノスがヘディングシュート。しかしこれも枠を捉えられない。その直後の25分、マリノスはCH喜田に代えて中町を投入。ところが30分、CBデゲネクからのパスをCH扇原がトラップしたところを狙ってOH中村憲剛がボールを奪うと、右に流して、右SH家長がシュート。これが決まり、フロンターレが決定的な3点目を挙げた。

 直後の31分、マリノスはCH扇原を下げてFW富樫を投入。4-1-3-2にして攻める。だがフロンターレも33分、CH大島に代えて森谷。39分にはOH中村憲剛を下げてCBエドゥアルドを投入。3-6-1にして守備を固める。さらに44分にはCF長谷川を投入。最後までしっかりと守り、かつ攻めの姿勢を貫いて、マリノスのゴールを許さない。3-0。フロンターレが快勝した。

 アントラーズも勝って、首位との勝ち点差は6。残りは9試合。優勝は厳しいが、残り全勝するつもりで追いかけていきたい。マリノスももちろん優勝はあきらめていないだろうが、勝ち点差8はかなり苦しい。齋藤学に今シーズン、ゴールが生まれるか。それが今季最大の楽しみだ。その時こそ本当にマリノスがブレイクするのだろう。来季につながるサッカーを期待したい。