とんま天狗は雲の上

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党代表の選び方 古舘伊知郎はなぜあれほど興奮していたのか

 民主党の代表選挙が明日行われる。昨夜の報道ステーション鳩山幹事長が出席し、古舘のインタビューを受けていた。古舘伊知郎は、小沢代表の西松建設問題での説明責任について興奮気味に執拗に迫っていたが、鳩山幹事長がそれを真っ正面から受け止め、堂々と返答していたのが印象的だった。
 鳩山氏は、特に寄付金の使途については報告書を提出しており、マスコミも調べればよいが、小沢氏の口から説明すべきだと思っている、と答えている。また、「岡田氏のマニフェストとそっくりじゃないですか。」と叫んでいたが、「同じ党の幹部同士だから似ているのは当たり前」とあっさりとうっちゃられていた。古舘が「民主党が頼りない。まかすに足りない。」と興奮状態で繰り返していたのが異様でもあった。
 そもそも自民党の代表選挙の時も違和感を感じたが、しょせん党内の代表者を決めるだけのこと。その選好ポイントは、政策の多少の相違もあるかもしれないが、それよりも党を統率し、国民を惹きつけ、他党への対抗能力の高い人間であるか、ということだろう。党員以外の国民の人気度も選好ポイントの一つではあるが、あくまで徹底的に党利党略をもって決められるべきである。
 本来、こうした党員向けのアピールを党員以外が聞く必要もないが、ある程度情報提供するのもしょせん党利党略である。国民に対して民主的な方法で選出する必要は全くない。
 だから、昨年の自民党代表選の時もどうして街頭演説をするのか理解できなかった。党の広報機関でもないのに、マスコミがそれを積極的に報道するのもわからない。ましてや昨日古舘がどうしてあれほど興奮していたのか意味がわからない。
 どっちにしろ、明日、民主党選出の国会議員だけの投票により代表が決まる。その方法や結果が民主党の支持率に影響することは間違いないが、彼は民主党支持率が少しでも高くなるよう必死でアドバイスしていたのだろうか? どうもそうではないらしい。 マスコミに都合のよい人間に代表になってほしいのか。そちらの方が近いような気がする。
 民主的?な方法で選出した代表が2代続いて短期で代表を放り出した自民党の選出方法が正しいとはとても思えないのだが。