とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス依然発展途上 ボランチの差でレッズに苦杯

 前節エスパルスにロスタイムで敗れたレッズ。グランパスエスパルスに続けよと期待したが、現在の力の差を露呈。逆転負けで敢え無く撃沈。特にボランチ力の差が勝敗を分けた。
 立ち上がりはグランパス・ペース。3分CKにケネディがダイビング・ヘッドをかますと、連続してCKを得て攻め立てる。9分には小川がパスカットからGKと一対一になるが狙い澄ましたシュートは枠を外れる。嫌な予感。と13分、CKで右サイドにいた三都主が山なりのクロスを送ると、ケネディがヘッド。先制点を挙げた。
 この日のグランパスマギヌンに加え、前節、金崎も負傷。ケネディに玉田、小川の3トップに三都主、中村、ブルゾの中盤。途中から三都主、ブルゾが大きくサイドに張るが、真ん中が中村一人ではしんどい。
 20分過ぎから次第にレッズ・ペースになってきた。25分、ポンテのクロスに田中達也が飛び込むが、頭の横を思いっきり強打。結局33分、原口と交代した。これがレッズには幸いしたかもしれない。田中よりも原口の方がパスはよく回る。29分、阿部から柏木がDFをかわしてシュート。楢崎がよく抑えた。32分にも柏木。46分にはスローインから原口がヒールで前に送るとエジミウソンが飛び出しシュート。これも楢崎の好守に救われる。
 グランパスは玉田がほとんどボールを触れず、前に収めどころがなくて次第にパスも回らなくなる。玉田は前半で吉村と交代してしまった。しかしこれでまたグランパスの守備的中盤が混乱した。中盤で守備者が振り回され、レッズに自由にパスを回されるようになる。後半3分、宇賀神から原口が落とすと細貝がドリブルで前進。こぼれたところを原口が柏木にパスしてシュート。ワンボランチの中村が細貝に引き付けられ、柏木がすっかりフリーになっていた。
 続く10分にはエジミウソンからのスルーパスに増川が一旦触ったもののポンテに奪われクロス。原口が難なく追加点を挙げた。ああ、増川!
 逆転されてようやくグランパスが攻め始める。13分吉村から中村がシュート。14分にはCKからケネディがヘッドで狙うも外れていった。パスを回そうとするものの、レッズの阿部、細貝のプレスが早い。パスカットからカウンター。次第に疲れてきてこぼれ球をほとんど拾うことができなくなる。
 30分山田のミドルシュートは楢崎がかろうじてブロック。35分にもエジミウソンのキープ反転からシュート。ほとんどレッズのいいようにやられ、結局このまま試合終了。エスパルス2失点に首位を夢見た私がバカでした。
 パスサッカーではレッズに一日の長。特に両ボランチが高くプレスをかけ、ボール奪取から前線まで駆け上がると、グランパスの中盤はだれも止めることができない。もう少し中盤で抑えることができないと、今のレッズを止めることは不可能。闘莉王がいればそこも抑えてくれただろうに、不在が痛かった。
 闘莉王にいて、ダニルソンがフィットし、また前線にマギヌン、玉田が機能すれば、金崎がいれば・・・。次回の雪辱を期すためにも、まだまだやることは多い。依然、発展途上であることを痛感した一戦だった。