とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

今シーズンのリバプールは熱い

 プレニアリーグ第1節、屈指の好ゲーム、リバプールアーセナル。昨シーズン7位とふがいない成績で終わったリバプールだが、ホーム・アンフィールドのサポーターたちは大きなチャントで選手を出迎え、熱い戦いを後押しする。
 メンバーはアーセナルがセスクの体調不良で、ナスリが攻撃をリード。ワントップに新加入シャマックを据え、CBにもギャラスらを放出して代わりに採用したコシエルニとフェルメーレンの若いCBコンビ。ボランチにはディアビと並んで、18歳のイングランド代表ウィルシャーを起用。いつもながら若々しいメンバーでリバプールに臨む。
 迎え撃つリバプールも、トーレスが体調不十分でヌゴグのワントップ。チェルシーと交換したJ.コールがトップ下に入り、右にカイト、左に新戦力のヨバノビッチという新しい体制。その後ろをマスケラーノ、ジェラード、スクルテル、G.ジョンソン、アッガー、キャラガーと昨シーズンのメンバーが支える。
 ゲームはいつものようにアーセナルがボールをキープして攻め込み、リバプールが長いパスでカウンターを狙う展開。5分、FKからナスリが流してフェルメーレンが強烈なミドルシュート。レイナが横っ跳び見事なセーブ。リバプールも8分、ヨバノビッチがドリブル前進しカイトがクロスを上げるが、GKアルムニアがセーブ。前半は基本的にアーセナル・ペースでポゼッション高く攻め込むが、リバプールも固い守備で決定的なチャンスはほとんど作らせない。ウィルシャーが18歳とは思えないボールさばきで中盤を作るが、シャマックが今一つ合わず、前線で起点を作れないのが痛い。
 と45分、G.ジョンソンのドリブルからカイトが落とし、ジョンソンがシュート。アルムニアがかろうじてセーブ。続くCKにヌゴグがヘッドで合わせるが、クリシーがライン上でクリア。手に汗握るところがなんと右サイドでボールを持ったコシエルニめがけJ.コールが足を挟み込む危険なタックル。一発レッドカード、退場となってしまった。
 しかしこれが発奮材料になったか。後半1分、アーセナルパスミスマスケラーノが拾うとすぐさまスルーパス。これにヌゴグが走り込み、ゴール右上を抜く強烈シュート。なんと先制点を一人少ないリバプールが挙げる。
 その後も気持ちに勝るリバプールアーセナルをゴール前に押し込める。4分、ジェラードのFKにスクルテルのヘッド。11分にも同じくジェラードのFKにヌゴグがヘディングシュート。
 追い付きたいアーセナルは15分、ロシツキーウォルコットを投入。すると24分、ロシツキーのクロスにフェルメーレンがヘッド。25分にはコシエルニからアルシャビンのクロスがこぼれたところをナスリが強烈なシュート。スクルテルがブロック。28分にもFKからウォルコットがシュート。レイナがナイスセーブ。
 リバプールヨバノビッチに代えてM.ロドリゲス。ヌゴグに代えてF.トーレス。さらにルーカスも投入し守備固めにかかる。特にトーレスの交代時にはサポーター席からの声援がすごい。観客の気迫が選手に伝わる。35分から40分にかけて、脳震盪からアッガーがピッチ外に出て一時的に9人になるが、声援が選手たちを力強く支える。
 一時は運動量も落ちて、もはやここまでと思ったアーセナルも残り5分で甦ってくる。41分、ロシツキーが途中交代のファンペルシーをポストにゴール前に侵入し華麗なドリブルからシュート。しかしレイナが指1本で弾き出す。42分、アルシャビンのクロスをGKが弾き返すが、ウォルコットが迫りシュート。しかしDFに当たり外に外れる。44分にはCKからフェルメーレンのヘッド。
 攻め込むアーセナルにG.ジョンソンがライン外へ大きくクリア。これで得たスローインからロシツキーがゴール前にクロスを上げると、落下点に待ち構えるレイナの前にシャマックが走り込み身体で押し込む。と、ポストに当たって跳ね返ったボールは、ボールを追いかけ戻ったレイナの手に当たり再びゴールに向かい転がり込む。オウンゴール。呆然とするレイナ。土壇場で同点に追いつく。
 その後もジェラードのFK。ウォルコットのクロスにスクルテルのヘディングシュートとお互い見せ場を作るもののこのままゲームセット。激しく熱い戦いは引き分けドローに終わった。
 今シーズンのリバプールはホジソン監督を迎え、気持ちを一新、生まれ変わったようだ。アーセナルもセスクが戻ればまた変わるだろう。今シーズンもこの両チームがチェルシーマンUの優勝争いをかき回し、あわよくば優勝も狙える闘いを挑むだろう。それにマンCもいる。いよいよわくわくしてきたぞ。