とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サッカーって点を取るゲームだったんだ。チェルシーはやはり別次元

 プレミアリーグが始まった。W杯で騒いでいたのがついこの前のような感じだが、その後にドログバは鼠蹊部の手術をしていたと言う。腕はとっくに完治していたみたい。おまえはアンドロイドか。
 W杯後の期間が短かったせいか、移籍は少ない。それでもチェルシーからは、デコ、バラックカルバーリョ、J.コールらが抜けてベナユンが加入してきた。デコ、バラックはケガもあって、結局、控え扱いだったが、それでもこれからの厳しく長いリーグを考えると、控え層の薄さが気にはなる。でもきっと若手が出てくるのだろう。その点が興味深い。
 デコもバラックカルバーリョも、みんな祖国、古巣へ戻っていった。やはりキャリアの最後は生まれ育った国がいいんだろうな。俊輔もようやく調子を戻してきたみたいだし、それぞれ最後の花を咲かしてほしい。
 で、残ったメンバーでも全く昨年のベストメンバーが組めるところがすごい。しかもイバノビッチベナユン、カルーがベンチに座っている訳だから、今シーズンようやくプレミアリーグに昇格したウェストブロビッチの比ではないのはキックオフ前から明らか。それでもウェストブロビッチも、右SBのハラ(チリ代表)を始め、スロバキア代表のチェフや、タマシュ(ハンガリー)、ムルンブ(コンゴ民主共和国)、ベドナー(チェコ)など中位国の出身者や代表が多い。しかし、選手個々の能力ではチェルシーの選手たちには及ばず、チーム連携の面でもこれからゲームの中で作っていこうという状況にある。
 対してチェルシーは昨年までのメンバーが多いこともあって、チームにうまく溶け込んでいないのは途中交代出場のベナユンくらい。パスもピタピタと決まり、面白いように流動的で組織的なサッカーを見せてくれた。まるでひとり別のゲームをやっているよう。
 結果的に6-0とチェルシーの圧勝。しかし意外にセットプレーからの得点が多い。前半6分、ドログバのFKからマルーダが詰めてゴール。前半終了間際の追加点はドログバの強烈なFK。壁に立った二人の間が開いて、そこをボールが抜けていった。
 後半10分にはマルーダのCKにテリーが合わせ、こぼれ球をドログバがネットに突き刺す。18分、アネルカ、A.コールとつないでランパードがゴール。5点目は23分、流れの中からドログバが放ったミドルシュートが相手DFに当たりゴール。最後はアネルカのスルーパスマルーダが走り込み、GKをかわしてゴール。
 ウェストブロビッチもがんばっていたが、ところところで集中力と組織力を欠いて、そこをしっかりとチェルシーが得点につなげるという形。これはやはり強い。
 さあいよいよプレミアリーグが始まった。今シーズンもマンチェスター・シティが積極的な補強を行っており、どんなサッカーを見せるか楽しみだ。またリバプールの復活なるか。マンUはどんなサッカーを見せるか。そしてアーセナルは、トットナムは、アストンビラは? またサッカー中心の生活が戻ってきた。