とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル第2節ブラックプール戦は面白い。今年のアーセナルは思った以上に選手層が厚い。

 プレミアリーグ第2節。アーセナルのホーム開幕戦は今シーズン40年ぶりに昇格してきたブラックプールボランチに入ったシルベストルは、アーセナルにいたシルベストルとは別人のようで、他に知った名前はいない。チャンピオンシップ6位からプレーオフで上がってきたが、開幕ウィガン戦を4-0で下して、その勢いのまま、守りに入らず積極的なプレーを披露する。
 アーセナルは、前節トップ下に入り攻撃をリードしたナスリが負傷。代わりにロシツキーが入り、右にはウォルコット。前節レッドカードのコシエルニに代わり本来ボランチのソングを入れて、こちらも攻撃的な布陣を取ってきた。
 序盤はアーセナルがボールをキープするが、ブラックプールもミスに乗じてボールを奪うと、パスをつないで後方からの追い越しを待ち、多くの人数をかけて攻撃に出る。10分、アダムからトップのヘアウッドが落とし、グランダンからボーンがシュート。しかしアーセナルも12分、シャマックが左サイドで起点となり、アルシャビンロシツキーが戻してアルシャビンがスルーパス。右に開いたウォルコットがフリーで走り込みシュート。あっさり先制点を挙げた。
 しかしこれで消極的になることなく、ブラックプールは果敢に前に出る。15分、スローインから左SBクレイニーのクロスにテイラーフレッチャーがヘディングシュート。アーセナルも19分、ディアビのキープからロシツキーがドリブル、シュート。22分にはフェルメーレンの長いパスをウォルコットが受け、ロシツキーからウォルコットがドリブル、クロスにアルシャビンがシュート。24分にはウォルコットのスルーパスにシャマックがシュート。惜しくも外れる。さらに30分にはシャマックからロシツキーウォルコットのシュート。ブラックプールが前に出るものだから、アーセナルも次々とチャンスを掴むことができる。ブラックプールはシュートまで持ち込むことができないが、アーセナルは次々とシュートの嵐。特にウォルコットがキレキレで縦横無尽に走り回る。
 そして31分、ロシツキーのスルーパスにシャマックが反応して、CBのエバットを追い抜いたところで、たまらずファール。一発レッドカードの退場にPKを献上。これをアルシャビンがきっちり決めて2点目をゲットした。
 一人少ない中、ボランチシルベストルに代えてケイナンをCBに入れるが、その直後の39分、シャマックからウィルシャーのスルーパスを受けたウォルコットがケイナンを背中に背負って反転しシュート。あっさり3点目を挙げる。力の差を感じる得点。さらに41分ウォルコット、43分シャマックとシュートを浴びせるが、何とか前半はここで終わった。
 後半に入ってもさらにアーセナル・ペース。4分、サーニャのクロスにディアビがシュート。4点目。13分にはディアビのスルーパスウォルコットが抜け出し、ハットトリックとなる5点目を取る。
 こうなるとアーセナルも余裕。17分、体調不十分と伝えられたセスク、ファンペルシー、さらに21分にはウォルコットもベラに代える。シャマック、ウィルシャーを代えないのは、彼らとセスクらとの調整を図るため。16分にはロシツキーからアルシャビンのパスにシャマックがシュートをするも、またもふかしてしまう。どうしてもゴールが入らないシャマック。
 それでも自慢の速さがダメなら高さがあるさと、38分、ファンペルシーのCKに頭で合わせ、シャマックが移籍後初ゴールの嬉しい6点目。確かにシャマックはアーセナルの力になる。しかもFWにはまだ出場がないベントナーもいるわけだから、アーセナルの選手層の厚さもなかなかのもの。3節以降、チャンピオンズ・リーグやカップ戦があって週2回の戦いが続くが。今シーズンこそうまく乗り切ってほしいものだ。
 ブラックプールはこの大敗を受けて、今後どういうサッカーをするのだろう。上位チームには無謀とも言えるが、中位以下のチームには十分戦えるかも。気持ちを切らさずがんばってほしい。