とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドログバ余裕の3アシスト、ノーゴール。ウィガンは失意のホーム2連大敗

 チェルシーの第2節、ウィガン戦は6-0と結果を先に知っていたので、どんな大味のゲームかと思ったが、思った以上にウィガンが健闘して、好ゲームを展開した。
 何といっても最終的なボールキープ率がウィガン52%、チェルシー48%。前半途中ではウィガン62%とウィガンが積極的にプレスをかけ、ボールをキープし、パスをつなぎ、攻め込む。
 7分、ロダリェガ(コロンビア代表)からディアメ(フランス)のクロスにボセッリ(元アルゼンチン代表)が合わせる。惜しくも届かず。11分にはフィゲロアホンジュラス代表)がミドルシュート。27分にもロダリェガがミドルシュート。特に右サイドのエンゾグビア(フランス代表)とスタム(オランダ)からたびたびクロスが上がるが、テリーがことごとくニアで弾き返す。
 すると押されっぱなしのチェルシーが34分、左サイドからA.コールがマルーダドログバとつなぎ、反転してスルーパス。このサイドをカバーしていたエンゾグビアがA.コールとすれ違いざま倒れて、フリーとなったA.コールが余裕でクロスを上げると、ランパードがシュート。GKにはね返されたところをマルーダが走り込み、先制点を挙げた。ウィガンはA.コールのクロスの時点でボールウォッチャーになっており、その点でチェルシーとの違いを感じる。
 後半も序盤からウィガンが攻め込み、1分、ロドリェガがシュートを狙うが、うまくカバーされて弾き返される。
 と3分。今度は中盤の底、ミケルから長いパスがアネルカに渡り、シュート。一瞬で追加点を挙げる。7分には、GKチェフからのロングフィードを左サイド深くマルーダが受けてクロス。ドログバが足で戻すと、アネルカが頭でゴールにねじ込む。3点目。
 攻めても攻めてもゴールが遠く、シュートさえままならないウィガンに対して、チェルシーは一瞬のカウンターから少ないチャンスを着実にゴールに結びつけていく。それでもウィガンは屈しない。14分、ロダリェガが左サイドからドリブルで中央に切れ込むとシュート。はね返りをエンゾグビアが拾い、ドリブルからシュート。いずれもDFに弾き返される。17分にはマッカーシーアイルランド、19歳)のシュートがポストを叩くと、詰めたボセッリがゴールに放り込むが、オフサイド。19分にはフィゲロアのクロスにボセッリがヘッド。GKセーブ。
 ようやくゴールが近くなってきたと思ったが、33分、中盤でボールを受けたドログバがワンタッチで振り向いてダッシュ。あっという間にゴール前に迫り、引きつけてカルー(25分交代出場)にパス。楽々4点目を挙げる。34分にベナユンを入れると、さすがのウィガンも足が止まり始め、チェルシーのサンドバック状態になってくる。
 後半終了間際の45分、右サイドからアネルカが大きくサイドチェンジのパスを送ると、A.コールからその下のポジションに下がったドログバにパス。クロスはドンピシャ、カルーに通って5点目。さらにロスタイムの3分、今度は右サイド、ドログバからのサイドチェンジをアネルカが受け、フェレイラのクロスにベナユンが走り込み、待望のチェルシー移籍初ゴールで6点目。
 点差が実力差を示すとは思わない。第1節でマンUに0-3で破れたニューカッスルも第2節ではキャロルのハットトリックアストンビラに6-0で完勝したそうだから、歯車一つの食い違いで、どう転ぶかわからない。それにしても今シーズンは大差のつくゲームが多い。序盤は各チーム、やりたいサッカーを展開している。順位が落ち着いたら、順位を気にした戦い方に変わってくるのかもしれないが、この得点差が最終的にどう影響するか。いずれにせよ早くも2節で得失点差12をつけたチェルシー。ちなみにグランパスは首位ながら、20試合戦ってなお得失点差+9なんだけど・・・。