とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU強い! アーセナルはいつもここ一番で勝負弱いなあ

 プレミアリーグ第17節。マンUアーセナルの首位対決。勝点ではアーセナルがリードするもののマンUは1ゲーム少なく勝点差1。アーセナルはアウェイながら絶対負けたくない試合だった。
 しかし序盤、マンUがすごい勢いでアーセナルを押し込んでいく。特にようやくトップ・コンディションに戻ってきたルーニーが存在感を示す。9分、GKからのボールを受け、2人のDFを引き連れて反転からシュート。アーセナルも10分、アルシャビンのクロスにシャマックがヘディングシュートを放つが、GK正面。
 序盤からすごい勢いのプレスのかけあい。だがマンUの方が勝り、アーセナルは思うようにパスを回せない。22分、ファーディナンドからナニがヘッドでつなぎ、フレッチャーのクロスをスキラチがブロックしたところをナニがシュート。23分にはラファエルがボール奪取からドリブルで前進。ナニ、アンデルソンとつなぎルーニーがシュート。しかしGK正面。
 それにしても両者全く疲れ知らず。すごい勢いであっという間に時間が過ぎていく。特にマンUは今シーズン絶好調のナニに加え、トップ下に座ったアンデルソンと右SBラファエルがいい。キャリックフレッチャーもいつもの渋くも効果的な動きでチームを支えれば、何と言ってもルーニーが前線で素早く動いてはボールを収めて時間を作り、ゲームを作っていく。
 それでもようやくマンUの動きが衰え、アーセナルのパスがつながるようになってきたかなと思った41分。GKからのこぼれを拾ったナニがドリブルからクロスを挙げると、ゴール前に走り込んだパクチソンが体勢を崩しながらもヘディングでコースを狙い、見事に先制点をゲットした。
 後半に入っても序盤はマンUがプレスをかけていくが、次第にアーセナルがボールをつなげるようになってくる。3分、ナスリからクリシーアルシャビン、ナスリとつないで、クリシーがクロス。これをウィルシャーが落としロシツキーがシュート。ようやくアーセナルらしい展開。
 と9分、GKからルーニーが落とし、アンデルソンが受けるとルーニーのスルーパスアンデルソンが抜け出しGKと一対一。このゲーム初先発のGKシュチェスキーがナイスセーブ。しかしいかにもマンUらしい少ない人数で力強く攻めきる攻撃。
 だが、ゲームは次第にアーセナル・ペースに。11分、コシエルニからナスリのパスをシャマックが落とし、ナスリがドリブル・シュート。GKが弾くとシャマックがシュート。しかし今度はビディッチがブロック。
 14分にはウィルシャーからボールを奪ったアンデルソンがドリブルからナニに。クリシーがうまく奪ったかと思ったがナニが奪い返しシュート。しかしゴールを超えていく。チャンスを外してアーセナルに運が向いてきたかと思った19分、ベンゲル監督が勝負をかける。ロシツキーウィルシャーに代えてセスク・ファブリガスとファンペルシーを投入。
 しかし20分、サーニャのクロスにファンペルシーがゴールを背にボールをキープするが反転できずチャンスを逃すと、23分、パクチソンからエブエがクロス、アンデルソンがシュート。ディフェンス能力の高いMFをトップ下に置くのが最近の流行りか。セードルフしかり、ヤヤ・トゥーレしかり。そしてアンデルソンも十分その役割をこなしている。
 28分にはナニがドリブルで仕掛けると、クリシーがその前で足を滑らせ、ピッチに突いた右手にボールが当たりPKの判定。ちょっと可哀そうな気がしたが、このPKをルーニーが外してしまう。
 32分にはアルシャビンに代えてウォルコットを投入。しかしゴール前を固め、奪えば前線のルーニーに預けるマンUの作戦が功を奏し、アーセナルはどうしてもゴールを挙げることができない。41分には抜け出したルーニーループシュート。GKシュチェスニーがファインセーブ。結局、マンUの選手たちの気持ちの強さ、巧さの前に最後までうまくボールがつながらなかったアーセナルは0-1で完敗。順位は逆転。勝点差は実質5。アーセナルには厳しい結果になった。
 それにしてもしばらく見ないうちにマンUにいつもの強さが戻っていた。次節は不調のチェルシー。ここを叩くと独走態勢にもなりかねない。ここはチェルシー、リーグのためにも頑張ってくれ。次節も見逃せない。