とんま天狗は雲の上

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アーセナル 柔よく剛を制す チェルシーを粉砕

 アーセナルチェルシーチェルシーが順調なら首位決戦でもおかしくなかった対戦だが、チェルシーの急ストップ絶不調、アーセナルも絶好調マンUに敗戦し、2位・4位の対戦となった。チェルシーは最近5試合勝利なし、もうこれ以上負けられない状況で、待ちに待ったランパードが復帰。アネルカ、アレックスを欠くものの、エッシェンも戻って、久しぶりにほぼベストメンバーと言える布陣。対するアーセナルもセスクに、このゲームではファンペルシーが久しぶりに先発。両翼をナスリとウォルコットと強力なメンバーで臨む。非常に楽しみな対戦だ。
 ところが立ち上がりからアーセナルがパスを回して攻め込んでいく。6分、ソングのスルーパスファンペルシーがうまく合わせられなかったが、8分ナスリ、9分サーニャとクロスを入れてゴール前に迫る。22分、ナスリのFKはボールがスライドしてあわやと思ったが、GKチェフがナイスセーブ。
 チェルシーは個人技頼み。8分にドログバがシュートを放ったが、それ以外はほとんど惜しいチャンスもない。エッシェンランパードもほとんど守備に追われ、攻撃はドログバ、マケーダ、カルーがドリブルで攻め上がるのみ。その後が全くつながらない。
 35分、ナスリからセスクのスルーパスファンペルシー。戻してナスリのスルーパスファンペルシーが左サイドで受けてシュート。40分には、サーニャからウォルコットがドリブルで駆け上がりシュート。GKチェフ、ナイスセーブ。41分、同じくサーニャからナスリが抜け出してループ気味のシュート。チェフが指先で触る。
 しかし44分、ナスリからソング、ウィルシャーのスルーパスは密集の中へ。そこをソングが抜け出しシュート。ついに先制点を挙げた。前半最後の10分間はアーセナルが圧倒。
 ハーフタイムでチェルシーはミケルをラミレスに交代し、攻撃的布陣へ。しかしアーセナルの攻勢は変わらない。6分、ファンペルシーが前線でCB二人を引き付けキープすると、エッシェンが蹴り出したボールがウォルコットへのナイス・スルーパスに。ウォルコットがGKを引き付けてパス。セスクが楽々2点目をゲット。
 さらに8分、テリーからの緩いパスをマケーダが受けたところをウォルコットがかっさらいセスクへパス。返しのパスにウォルコットが抜け出してシュート。あっという間に3点目の追加点。
 チェルシーも12分、ドログバのFKは速くググッと沈み込んでイバノビッチがヘディングシュート。1点を返すが、その後は攻撃の連携がなく、なかなか得点チャンスが生まれない。
 18分、イバノビッチがドリブルで持ち上がり、ドログバがシュートするも、ソングがナイスブロック。24分にはアーセナルウォルコットのクロスからナスリがフリーで抜け出しシュート。GKチェフ、スーパーセーブ。
 その後も、28分ディアビ、31分シャマック、43分ロシツキーと投入して、戦力の温存と守備強化を図るアーセナルの前に、チェルシーはほとんどチャンスを作ることができずに3-1で敗退。両チームのサッカーの違い、好不調の差、そしてメンタリティの差を見せつけられた。
 第19節の直後、ほとんどのチームは中1日で戦った第20節では、マンUアーセナルが終了間際に同点に追いつかれドロー。この両チームを追うマンC、チェルシーは久しぶりの勝利を挙げ、マンCは勝点でマンUに並んだ。しかしサッカーの質ではマンUアーセナルに程遠い。年を改め、プレミアリーグはどういう展開を見せるのか。次の大勝負は第22節、1月5日のアーセナル対マンCか。その他はしばらく下位チームとの対戦が続く。これをどう乗り切り、2月以降につなげていくか。寒波による日程のズレも気になるところだ。