とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシー ホームの力で首位マンUに迫る

 前節のウェストハム戦でようやく移籍後、初ゴールを挙げたフェルナンド・トーレスを久しぶりに先発起用。ドログバとの2トップにエッシェン、ミケルを同時起用し、攻守を締めてきたチェルシーだが、これが必ずしもいい展開にはつながらなかった。
 それよりも4位へ勝点差4、後ろからリバプールに勝点差3でつつかれるトットナムの方がモチベーションが高かった。両チーム攻撃的な姿勢を見せる中、最初にチャンスをつかんだのはトットナム。9分、右SBカブルのパスカットからパブリチェンコがドリブルで上がり、イバノビッチをかわしてシュート。しかし直後の10分、チェルシーもCBダビド・ルイスからのパスを受けたトーレスがコルルカをかわしドリブルからシュート性のクロスはDFがクリア。13分、ドログバのFKがバーを叩く。14分にはミケルからエッシェンミドルシュート
 次第にチェルシーが押す展開になる中、先制点はトットナムが挙げた。スローインを受けたファンデルファールトが浮かしたトラップからバックパスをすると、ボランチのサンドロがミドルシュート。右足アウトサイドにかけたキックがきれいなカーブを描いて見事にゴールに突き刺さるビューティフルゴール。
 先制されたチェルシーは反撃の圧力を高める。23分、CKからイバノビッチのクロスにエッシェンがヘディングシュート。しかしGKゴメスがナイスセーブ。24分にもCKからドログバのヘディングシュートがファーへ流れたところにF.トーレスがヘッド。しかし体勢が悪くボールはバーを超える。
 トットナムはサンドロ、モドリッチがよく効いて、チェルシーが主導権を握るものの決定機を与えない。このまま前半を終えるかと思った45分。中盤でフリーになったランパードミドルシュートを放つと、ボールはググッと下がってGKゴメスの股間を抜けて転がる。ゴメスが振る向きざまよく手を伸ばしてライン上でボールを押さえる。線審は判定をしていない。ビデオではわずかにラインを残して押さえたように見える。が、ゴールの判定。ホームの力、はたまたリーグの興味を残すための配慮? 抗議をしても判定は覆らない。同点で前半を終えた。
 後半に入っても両チーム、積極性と高い守備意識がぶつかりある緊迫感あるゲームを続ける。8分、ドログバミドルシュート。12分にはチェルシーエッシェンをラミレスに代え攻撃力を高めると、トットナムはパブリチェンコに代えてデフォーを投入。カウンターの体制を整え、チェルシーを牽制する。さらに18分にはチェルシーがF.トーレスに代えてカルーを投入。結局、F.トーレスとドログバの2トップ(途中から両サイドにドログバマルーダが張る3トップだったが)はこのゲームもうまく機能しなかった。
 18分、ドログバのFKをGKゴメスが弾いたところにカルー。だが、ボールに当てるのが精一杯。25分にはランパードミドルシュート。28分、チェルシーはついにマルーダに代えてアネルカを投入。攻撃陣をドログバを残して総取り替え。すると30分、アネルカからドログバがポストとなってランパードがシュート。このゲームで初めて。チェルシーのパスがつながって連動した攻撃が見えてくる。さらに34分にはラミレスが切れ込んでシュート性のクロス。40分、ドログバがFKを横に流しランパードがシュート。しかしうまく当たらず力なくGKがキャッチ。
 いよいよ残り時間がなくなり焦りも見え出した44分。CBテリーがドリブルで上がり左のアネルカにパス。これを中に戻してアネルカが中央に進入すると、ランパードのパスをワンタッチで右のドログバに流し、一瞬かぶった場面があったもののドログバがスルーパス。これにカルーが反応してシュート。やっとチェルシーが勝ち越した。
 もっともビデオで見直すと、カルーが若干オフサイド。だがこれを審判が見逃してゴールが認められる。まさにホームの力、ホーム・デジション。
 これでチェルシーは首位マンUとの勝点差3に迫った。次のマンU戦で勝てば首位に躍り出るところまで追い付いてきた。さすがチェルシー。次節は目が離せない。一方のトットナムもいいゲームをした。残念ながらこの時点でリバプールに抜かれ5位転落。しかしこの後、4位マンC、5位リバプールとのCLとELを賭けた大一番の連戦が続く。これこそ正念場。がんばれ、トットナム