とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ダニルソンのスケール 闘莉王の力 吉田の気迫で何とかドローに

 昇格チームながら首位を突っ走るレイソルを迎えての第12節。前節のセレッソ戦を見たが、北嶋のポストプレーに大津、レアンドロとワグネルの個人技がうまくマッチして、よく走り素早くつなぐいいチームだ。対するグランパスはようやくダニルソンが復帰。闘莉王もこのゲームから復帰して、守備は増川の穴を埋めて余りあるが、攻撃陣はコマ不足。攻撃力が心配だ。
 立ち上がりはグランパスが好調に攻めていく。ダニルソンが大きく動き回り、長い距離のパスを出してスケールの大きさを見せると、闘莉王も得意の長いフィードで最後尾から攻撃を作っていく。8分には藤本のFKに千代反田がヘディングシュート。さらにダニルソンの長いスルーパスに永井が走り込む。切り返して中に切れ込もうとしたところを押し倒されるが、ファールは取ってくれない。
 15分、レイソルレアンドロのクロスを田中順也がつなぎ大津がシュート。ここは楢崎がファインセーブ。しかしここからレイソルが攻勢になってくる。17分にはワグネルのFK。グランパスは前線で動きがなく、小川、藤本の攻撃的MFにも飛び出す動きが見られない。今日は日中、すごく暑かった。そのせいで運動量が上がらないのか。
 それでも36分、小川から阿部のクロスに玉田がヘディングシュート。逆にレイソルも38分、ワグネルから大津のスルーパスに北嶋が抜け出しシュート。GK正面。しかし流れるような攻撃にグランパスDFは完全に崩された。ロスタイムにはレイソルが攻め込み、FK、CKとセットプレーが続く。何とかグランパスがしのぎ切って前半終了。しかしこの内容では勝利は見込めない。
 後半も始めのうちはレイソルが好調に攻めてくる。4分、ワグネルのクロスに北嶋がヘディングシュート。GK楢崎がキャッチ。8分、CKからレイソル田中順也がヘディングシュート。サイドネットで助かった。10分にも田中のドリブルから大津を経由して北嶋がシュート。わずかに外してくれた。14分、レアンドロのドリブルから大津のクロス。北嶋が走り込むが、楢崎が見事な飛び出しで直前でセーブ。ナイスプレー。
 押されっ放しの展開に闘莉王が喝を入れる。19分、闘莉王が中盤からドリブルを開始。永井のテクニカルなヒールパスを受けてさらに前進してシュート。20分には玉田から藤本のクロスに永井がヘディングシュート。しかしやや高過ぎて体勢が崩れた。
 32分にはレイソルの栗澤からのスルーパスに右SB酒井が走り込みクロスにレアンドロがヘディングシュート。わずかにゴールを外したが危ない危ない。レイソルは栗澤、茨田のボランチコンビがよく効いている。
 24分に三都主。33分には中村に代えて吉田を入れると、直後の34分、玉田のクロスに吉田が飛び込む。ボールはゴールを外れ、頭部はレイソルCB近藤とバッティング。そのまま意識を失って退場してしまう。代わって田口を投入。38分、三都主のクロスを小川がファーサイドで折り返すがやや長く、田口が追うがシュートならず。39分には永井がドリブルでPA内に進入し、倒される。当然PKかと思ったが、足を引っ掛けていないとノーファールの判定。
 このゲームの主審は東城さん。足をかけたりすればファールを取るが、接触プレーに対しては、倒されてもほとんどファールを取ってくれない。レイソルは40分過ぎから、澤、工藤、兵藤を入れて攻撃を活性化させようとする。片やグランパスは千代反田が吉田同様のバッティングで脳震盪を起こし、代えるカードも使いきって10人で守り切らざるを得ない状況。
 ロスタイムの2分、田口が攻めの場面で身体を入れられ倒されるが、ファールを取らず、そのままレアンドロがドリブル。澤のクロスがこぼれたところを大津が拾ってシュート。楢崎が何とかファインセーブで守ってくれた。
 闘莉王が攻撃的な姿勢を見始めた後半20分以降はようやくグランパスらしい攻めを見せたが、まだ連携がイマイチ。お互いの意図が一致していない。水曜日にはソウルで水原山星とのACL決勝トーナメント1回戦。一発勝負なだけにどれだけ選手を温存できるかと期待したが、逆に吉田、千代反田とケガ人を増やしてしまった。しかしここで負けるわけにはいかない。今こそ闘莉王の心を全員が共有し攻めていこう。がんばれグランパス