とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ウルグアイ 厳しい球際の戦いを制して、決勝進出

 ウルグアイ対ペルーのコパ・アメリカ準決勝。結果を見れば順当勝ちだが、前半を見る限り、厳しい中盤の戦いに目を見張った。5分、ペルーのFKをバルガスが中央に流し、ジョトゥーンがミドルシュートウルグアイも8分、フォルランのFKをDFがはね返したところをスアレスミドルシュート。序盤は長い距離のFKでゴールをめざす両チームとも同じような展開。
 だが、次第に地力に勝るウルグアイが優勢になってくる。10分、フォルランのCKにアルバロ・ペレイラがヘディングシュート。15分にはフォルランから右SBマキシミリアーノ・ペレイラが上がり、切り返してクロス。さらに16分、M.ペレイラスローインからスアレスがポストになってA.ペレイラがゴール前に飛び込む。GKフェルナンデスがかろうじてクリア。
 それにしても中盤の攻防が激しい。読みよくパスをカットするかと思えば、激しく寄せてボールを奪い取る。両チームとも厳しいチェックの応酬でなかなかゴール前にボールが運べない。それでも24分、バルガスが左サイドを抜け出し絶妙なアーリークロスゲレーロ、アドビンクラと飛び込むが、二人ともわずかに足が届かない。
 35分にはゴンサレスのスルーパスにM.ペレイラが抜け出しクロスを入れるも、スアレスの前でDFがクリア。43分にはフォルランのFKにルガーノがヘッドで合わせてゴール前に飛び出したA.ペレイラが押し込むが、オフサイド。前半はウルグアイが攻勢に出るが、ペルーのチェックも厳しく、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。
 後半は序盤ペルーが攻めていく。だが8分、ペルーのゴール前からのFKをウルグアイがカットすると、フォルランがドリブルで中に運び、強烈なミドルシュート。GKが弾いたところをスアレスが走り込み、深い位置からGKの足元を抜くシュート。スアレスらしいプレーでウルグアイが先制点を挙げた。
 ペルーは9分にチロケを投入。前掛かりになって反撃に出たところ、13分、チロケを囲んで奪ったボールをA.ペレイラフォルランとのパス交換から前にスルーパス。これにスアレスが走り込み、GKをかわしてシュート。あっという間に2点差に広げる。
 ペルーも20分、バルガスがポストプレーからオーバーヘッドでゴールを狙うが、イライラが募ったプレー。そして24分、バルガスがCBコアテスの厳しい寄せに報復の肘打ちに出て、一発退場。これでゲームは決まった。
 26分、チロケのCKに左SBビルチェスのヘディングシュート。39分にはチロケからボールを受けたゲレーロが強烈なシュートを放つが、GKムスレラが一旦は弾くもライン上で抑えてゴールを許さない。結局、このままゲームセット。スアレスの2得点でウルグアイが2-0と完勝した。
 それにしても今回のコパ・アメリカは力強い。厳しく激しい守備、速く組織的な攻撃、そして気迫と気力のぶつかり合い。もう一つの準決勝はどうなるか。ウルグアイと決勝を戦うのはパラグアイベネズエラか。アルゼンチン、ブラジルがいなくても、今年のコパ・アメリカは十分面白い。