とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェゼーナいいサッカーを展開するが、長友がいない。

 長友の2得点もあって連勝のインテル。気がつけば順位も7位まで上がっている。第16節はかつて長友が在籍したチェゼーナ。チェッカレッリ、パローロ、アントニオーリと覚えのある名前もあるが、当時とはかなり違ったチームになっている。今季不調にあえいでいたがアリゴーニ監督に代わってからはユベントスに1敗したもののあとは勝利。まだ18位だが上昇傾向と言う。
 それでも序盤はインテルが押し込んだ。5分、長友の上がりからクロス。その後続いたCKのチャンスにカンビアッソが強烈なシュート。10分にはマイコンのクロスに長友がダイレクトでシュートを放ち、攻め込んでいく。特に長友の好調さが目立つ。動きにキレがあり、思い切りよく上がっては味方の攻撃を引き出している。コウチーニョとの連携もいい。
 だが、インテルの攻勢も前半10分位まで。次第にチェゼーナの積極的な攻撃がインテルを押し込み始める。ムトゥのボールキープにカンドレーバが自在な動きを見せてゲームをリードすると、トップでエデルがキレよく走り回る。人もボールもよく動き、ダイナミックな展開。33分にはカンドレーバのミドルシュート。GKジュリオ・セザールがナイスセーブ。35分にもムトゥがミドルシュートインテルもロスタイムにミリートがドリブルからミドルシュートを放つが、前半はチェゼーナ・ペースで終わった。
 後半初めからコウチーニョに代えてオビを投入。けっして悪い動きではないと思ったが、守備の運動量が不満だったか。そもそも前後半で分担する作戦か。6分、マイコンのクロスにパッツィーニがヘディングシュート。チェゼーナも8分、ボランチのグアーナがドリブルで上がり、戻したところをエデルがシュート。チェゼーナの積極的なプレスにインテルのDF陣がオタオタ。なかなか前線までボールが運べない。15分にはパローロのミドルシュート。GKジュリオ・セザールが弾いたところをにチェッカレッリが詰める。長友が間一髪でクリア。
 するとゴールは突然にインテルに訪れた。18分、長友が左サイドで倒されると、そのFKをマイコンがゴール前に入れて、CBラノッキアがヘディングシュート。押され気味のインテルが先制点を挙げた。
 チェゼーナは23分、エデル、チェッカレッリからゲザル、ボグダニへ攻撃的選手を入れ替え、運動量多く反撃を狙う。36分、カンドレーバのクロスは長友が一旦はクリアするが、ムトゥが拾ってシュート。ラノッキアと長友でブロック。38分、カンドレーバのクロスにムトゥが飛び込む。わずかに合わなかったが、逆サイドからグアーナがクロス。パローロがオーバーヘッド。そして41分、カンドレーバのFKをラウロが折り返し、ゲザルがシュート。GKジュリオ・セザールがスーパーセーブ。43分にはゲザルのクロスにカンドレーバがシュート。終盤、チェゼーナの攻勢にさらされるが、ジュリオ・セザールの奇跡的なセーブで何とかゴールを守り、インテルが1-0で逃げ切った。
 連勝したインテルがどんなゲームをしているか興味があったが、長友にキレが戻っただけで後はあまり変わりがなかった。逆にチェゼーナに長友がいれば、もっとサイドからの攻撃が加わって、インテルに勝利できたんじゃないだろうか。そんな感想を持ったゲームだった。