とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

中京大中京、内容では上回るも四中工の勝負強さに屈する。

 高校サッカーももう準決勝。宮市剛を擁する愛知県代表・中京大中京のゲームは初戦の2回戦から録画していたが、見る暇もなくベスト8で敗退。国立出場はかなわなかった。それでも、四日市中央工との準々決勝は準決勝の前に見ておこうと、昨日の午前中にビデオ観戦した。
 ゲームは序盤、互角の競り合い。7分には四中工の浅野がドリブルで前進。シュートはGK平岡がセーブした。だが次第に中京大中京ペースとなってくる。9分にはCKからクリアボールをCB梶田がヒールでスルーパス、左SH加藤が抜け出しシュート。すると17分、四中工の右SB川本のトラップがやや長くなったところを宮市が身体を入れて、即シュート。うまい身体の使い方で中京大中京が先制した。
 その後も、ワントップを張る宮市が起点となり、MF陣がよく押し上げる。19分には宮市のポストプレーから加藤のスルーパスに宮市が抜け出しループシュート。さらに30分、加藤がCM速水とのワンツーで抜け出しシュートを放つ。
 四中工はFWの浅野と田村翔太がドリブルで仕掛けるが、中京大中京のCBも落ち着いて対応。だが、前線の積極的な仕掛けに、だんだんと四中工のMFも前を向いてプレーができるようになってきた。
 すると32分、スローインを浅野が受けて、田村翔太とのワンツー、ヒールパスを受けて浅野がGKと一対一。だがGK平岡が止める。33分には國吉の大きなサイドチェンジから右SH寺尾がPA内に持ち込むと、左SB河合が倒してPK。だが、國吉の蹴ったPKはGK平岡がナイスセーブ。
 中京大中京にツキがあると思った35分、右サイドを浅野が上がると、GKとDFの間の絶妙なクロスに田村翔太が走り込む。ゴール。四中工が同点に追いつく。38分には左サイドに開いた宮市からのクロスを熊谷がヘディングするが、やや体勢を崩し、ジャストミートしない。
 後半も立ち上がりは互角の展開。2分、右SH寺尾がミドルシュート。だが8分、河合の蹴ったFKは壁の左を巻いてゴール隅に飛び込む。再び中京大中京がリードする。
 四中工も必死の反撃。16分、右SB川本のフィードに浅野が駆け上がりクロスに田村翔太がポストプレー。17分には左SH田村大樹のクロスに浅野がヘディングシュート。20分、浅野のクロスに川島がヘディングシュート。だがGK平岡がナイスセーブ。26分にはCKのこぼれを左SB藤山がミドルシュート。26分にも田村大樹のCKがDFに当たってあわやゴール。DFとGKが必死にクリアした。
 ロスタイムに入り、中京大中京で決まりかと思われた矢先、ハーフライン後方からのFKを國吉がつなぐと浅野が起死回生のボレーシュート。3回戦に続いてまたもロスタイムに四中工が追い付いた。
 PK戦は二人外した中京大中京に対して四中工は全員が決めて準決勝進出。中京大中京は勝利までわずか2分。後半終了間際には落ち着いて時間を使いゲームを管理したが、最後の最後で四中工の粘り、勝負強さに負けてしまった。残念。だが宮市も加藤も速水もまだ1年生。来年こそ国立へ、そして再来年には優勝しよう。これからの伸び代が楽しみだ。
 対する四中工はトップの二人が速くて巧い。この勝負強さがどこまで続くか。小倉の時代の優勝まであと2勝だ。がんばろう。