とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

3点差を勝ち切れないチェルシーが脆いのか。追いつくマンUが勝負強いのか。

 チェルシーマンUのライバル対決。チェルシーホームのスタンフォードブリッジではマンUに9年間勝利がないと言う。4位を何とかキープしつつも、このところ2引分けと好調とは言い難いチェルシー。テリーやアシュリー・コールを負傷で欠く中、ボルトンから移籍したばかりのケーヒルがCBでルイスと組む。片やマンUアシュリー・ヤングが復帰。首位マンCに勝ち点で並び、こちらは意気軒高。10年振りの勝利を狙う。
 ゲームは序盤から両チームの活発な動きがぶつかり合う。マンUはA.ヤングとウェルベックチェルシーはマタとメイレレスの動きが目立つ。ルーニーがFKを蹴れば、メイレレスミドルシュートを放つ。両者互角の展開で30分過ぎまで攻守の転換が早い、がっぷり四つのゲームを見せる。
 最初のチャンスは29分、バレンシアのスルーパスに走り込んだルーニーがクロス。ウェルベックが走り込むがその前にイバノビッチが飛び込みクリア。そして36分、エッシェンの縦パスからマタのスルーパスイバノビッチに当たり、走り込んだストゥーリッジの前に。ファーディナンドとエブラが対応する中をさらに切れ込んでクロス。これがCBエバンスに当たり、ゴールに転がり込む。オウンゴールチェルシーが先制した。
 先制されたマンUがその後、反撃を開始する。39分、A.ヤングが左斜めからミドルシュート。GKチェフが好セーブ。41分、ギグスからウェルベックルーニーとつなぎ、戻してウェルベックのシュートはまたもGKチェフのファインセーブ。ロスタイムのルーニーのFKもGKチェフが弾き出した。
 後半、マンUが猛烈に反撃をするかと思ったら1分、トーレスが右サイドに流れて上げたクロスにマタが強烈なボレーシュートをネット上面に突き刺す。チェルシー2点差。
 さらに5分、ストゥーリッジのドリブルをエブラが倒して得たマタのFKにダビド・ルイスが豪快ヘッド。チェルシーが3-0と突き放す。
 これで勝負あったかと思ったが12分、ギグスのスルーパスにエブラがPA内に走り込むと、後ろから追い付いたストゥーリッジが倒してしまいPK献上。追いつかれたときにうまく身体を入れて倒されたエブラが巧かった。これをルーニーが決めて1点を返す。
 その後も両チームにチャンスが訪れる。21分、D.ルイスの縦パスからマルーダのクロスがDFに当たってこぼれたところをマタがシュート。GKデヘアがファインセーブ。マンUも22分、ギグスからルーニーの縦パスをエルナンデスが戻してルーニーがシュート。今度はGKチェフが好セーブ。そして23分、ルーニーの縦パスを受けたエルナンデスが切り返して右にパスを送ると、ウェルベックイバノビッチの足がかかりまたもPK。これをルーニーが落ち着いて決めて、ついに1点差に追いついてきた。
 31分、マルーダのクロスをトーレスが落としてエッシェンミドルシュート。GKデヘアがナイスセーブ。32分、ゴールキックイバノビッチがヘッドで競って、こぼれたボールをトーレスが拾いドリブル。だが一瞬のシュートチャンスを逃し、DFに囲まれて奪われた。フェルナンド・トーレスの復調はまだまだのようだ。その直後にもマルーダミドルシュートチェルシーは25分にロメウを入れて、積極的に攻めていくが、追加点はならず。
 すると39分、右SBに下がったバレンシアのクロスにルーニーがトラップからシュート。これをGKチェフが弾き出すと、ギグスが拾ってもう一度クロス。CBの間にエルナンデスが飛び込んでヘディングシュート。ついに同点に追い付いた。CBルイスがエルナンデスのマークを外している。
 ロスタイムにはマタのFK。GKデヘアのファインセーブ。さらにロスタイム5分、ケーヒルがミドルシュートを放つがまたもGKデヘアに止められた。
 結局このまま3-3でゲームセット。3点差を追いつかれたチェルシーが残念。マンUはさすがと言うべきか。2本のPKに救われた。チェルシーは下位2チームがいずれも勝利し、5位ニューカッスルとの勝ち点差は2。いよいよお尻に火がついた。だがいつまでも復調しないF.トーレス。キレがない。せめてトーレスが二桁取らねば、チェルシーも上がれない。相変わらず悩ましいゲームが続くチェルシーだ。