とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯グランパス対マリノス。何とも中途半端な尻切れトンボ。PK戦で敗退。

 延長戦の末、PK戦までもつれこんだ天皇杯準々決勝グランパスマリノスの戦い。昨年も同じ対戦で同じ結果だった。今年も同じ。両チームに進歩なし。特にグランパスは久し振りに闘莉王をCBで起用したが、攻撃陣は相変わらず。ショートカウンターから単発的にチャンスはつかむものの、結局いつもシュートを外し、ため息で終わる。こんなこと繰り返していてもしょうがない。こんなサッカーではどうせいつかは敗戦で終わる。それならさっさと終えて来シーズンに備えた方がまし。そんな思いが沸々と込み上げてきた準々決勝敗退だった。
 もっとも中途半端で尻切れトンボなのはグランパスではなく私の気持ち。だってBS放送がBS102に切り替わったところで録画が切れて、延長戦から後ろが観れなかった。どうせ同じような展開が続き、無得点のままPK戦に入ったんでしょ。そして8人目に田中隼磨が外して・・・とこれは新聞を読んで知ったこと。それにしても動かない、心揺すぶられないゲームだった。
 前半序盤はホームのグランパスが攻めていった。だがマリノスの守備も盤石。なかなかDFラインにまで行きつけない。ようやく21分、金崎を起点に玉田がドリブル。クロスに金崎が飛び込むが、DFがクリア。マリノスはセットプレー。29分、俊輔のCKをGK楢崎がはね返すと、CH中町がミドルシュート。GK楢崎がナイスセーブを見せる。
 グランパスも31分、阿部のクロスに藤本が走り込みシュート。だがGK飯倉がナイスセーブ。37分、増川のサイドチェンジから田中隼磨が金崎とのパス交換からクロスを入れる。永井が飛び込むが、右SB小林がクリア。マリノスも終了間際、グランパスゴール前に攻め込み、最後はこぼれ球を俊輔がシュート。だがこれもGK楢崎が弾き返した。前半はお互い攻め合うも守り切る。バタバタと落ち着かない展開だった。
 後半に入り、マリノスは左SBに金井を投入。速いプレスでグランパスを押し込む。逆にグランパスはカウンター。4分、藤本のフィードに永井が抜け出し、クロスを入れるが、金崎のシュートは間に合わない。枠を外す。
 その後もマリノスは速いプレスと動き出しでボールを奪うと、ショートカウンターで攻め込んでいく。11分、俊輔が左サイドに切れ込み、クロスと見せかけシュート。GK楢崎が正面でパンチング。15分、カウンターで攻め込んだグランパスがこぼれ球を闘莉王がシュート。GK飯倉がナイスセーブ。16分、逆にマリノスも課内がミドルシュート。GK楢崎がナイスセーブ。ショートカウンターの応酬。全く似たようなチーム。似たような戦術。21分、金崎から左に展開、小川のクロスに藤本が走り込みシュート。だがうまく当たらずGK飯倉が正面でキャッチ。
 22分、ダニルソンに代えて田口を投入。これで少し展開ができるようになった。28分、CH富澤のミドルシュート。GK楢崎が横っ飛びナイスセーブ。逆に31分、金崎がミドルシュート。33分には阿部の縦パスに金崎が抜けて、クロスに永井が飛び込むが、GK飯倉がキャッチ。37分、CKを永井がニアでフリック。ファーで闘莉王がジャンプするが、その前で中澤がクリア。
 激しいプレス、ショートカウンターの応酬。面白い展開ではあるが、ヒヤヒヤの連続。だがお互い決定力がないまま、90分が過ぎた。さて延長戦は・・・と思ったところでビデオが切れた。アレッ? でも結果を知れば、その後もスコアレスのままPK戦へ突入。ま、観なくて良かったのかも。がっかりするだけ。
 結局、今季最終戦も煮え切らない内容で終了。今シーズンを象徴するようなゲームだった。延長戦で守備のミスから失点しなかっただけヨシとするか。
 さて来シーズン、金崎もいない。闘莉王はCBで起用したい。何としても攻撃陣の立て直し、攻撃パターンの確立が急務だ。少なくともシーズン後半にその兆候は見られなかった。まずはリフレッシュ。しかし頭は休ませず、じっくり構想を練ってほしい。来年3月、生まれ変わった新生グランパスが見られることを期待したい。