とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サッカー大学選手権決勝は早稲田が躍動。福岡大は期待外れだった。

 大学サッカーのゲームはこれまでほとんど見たことがない。福岡大のMF清武の評判が高いこと、そしてCB牟田が来シーズン、グランパスに入団することからどんなプレーを見せるか興味を持って観始めた。
 ところが立ち上がりから攻め込んだ早稲田が開始2分、あっという間に先制する。左SB三竿のクロスがDFに当たってこぼれたところに右SH白井がシュート。これがきれいに決まる。その後も早稲田が圧倒。11分には白井のミドルシュートがバーを叩く。
 福岡大は16分、カウンターからCF岸田和人からのパスを清武がミドルシュート。ゲームは早稲田が速いプレスからボールを奪うと素早く人数をかけたショートカウンター。福岡大は押し込まれ、守備に専念。時々カウンター。29分、清武の長い縦パスから岸田和がドリブルからシュートするも、DFがブロック。31分、再び清武の長い縦パスを岸田和が落とし、右SH田中がシュート。GK松澤がセーブ。福岡大は清武からの長いパスで攻め込むが、早稲田の守備が堅い。
 そして40分、またも早稲田がショートカウンターで攻め込むと、左サイドからCH島田がクロス。これをCB牟田がクリアし切れず、痛恨のオウンゴール。早稲田に追加点を入れられる。それでも44分、岸田和がドリブルでPAに進入すると、三竿の足がわずかにかかり倒れる。PK献上。これを岸田和がクッキアイオで決めて、福岡大が1点を返した。
 早稲田は170cm前後の選手が多く、福岡大に比べれば体格的に大きく劣るが、素早い動きで福岡大のプレスをかいくぐり、攻め立てる。アディショナルタイム3分、早稲田が勢いに乗って白井がシュート。牟田がブロック。こぼれ球をFW富山がシュート。またも牟田がブロック。ようやくDF大学一の動きを見せてくれたが、高さ以外なかなかその良さはわからなかった。
 後半に入りようやく福岡大が前に攻めてくる。8分、清武のCKに牟田がヘディングシュート。清武のCKは速いボールが多いが、高さで上回る早稲田相手にはもっと高くヘディングしやすいボールでもよかったのではないか。
 16分には清武のFKがバーを叩く。20分、清武から左に流し、左SB弓崎がシュート。初めてサイドバックが攻撃参加。25分、CB大武のフィードから左SB弓崎が抜け出し、クロスに清武がヘディングシュート。これが最も勢いがあったが、GK松澤の正面。逆に31分、DFのクリアミスをFW富山が受けてボレーシュート。これが見事に決まり、早稲田が3点目。福岡大を突き放した。富山は37分にも近藤貴司のクロスをボレーシュート。今度はGK藤嶋のファインセーブに防がれたが、早稲田が最後まで攻める姿勢を忘れず、福岡大を圧倒して3-1で勝利。5年振りの優勝を飾った。
 清武は噂に違わぬプレーを見せてはいたが、勝利への勢いで早稲田の敵ではなかった。ただ、ゲームとしては先日の桐光学園対作陽の方がはるかに面白かった。まあJ1やプレミアでもつまらないサッカーはあるから一概に大学サッカーがつまらないとは言えないが、それにしても福岡大には期待をしていただけにがっかり。牟田には早くグランパスの練習に合流しろ、と言いたい。