リーグ序盤、トリニータ旋風を起こしているトリニータ。第5節、サンフレッチェに敗れた後はまた連勝。前節はガンバに後半追い付かれての引分けとなったが、依然4位につけている。対するセレッソは逆にこの3試合1分2敗。2敗ともに0-1の敗戦。8試合で5ゴールと得点不足が深刻だ。そこで今節は柿谷とソウザをベンチ、丸橋は欠場して前節から4人先発を替えてきた。ワントップには都倉。シャドーに清武と高木俊幸。ボランチは奥埜が第5節以来の先発でデサバトと並ぶ。一方トリニータは前節と同じ先発。FWは藤本をトップにオナイウと小塚が並ぶ。左WBにはベテランの高山が入った。
序盤、セレッソが攻め込んでいく。4分には左FW清武のFKをCB山下がヘディングで折り返し、CB木本がヘディングシュート。6分にはGK高木駿のキックを左FW清武がカット。縦パスから右FW高木俊幸がミドルシュートを放つ。しかしその後はトリニータが押し戻し、パスをつないでいく。それでもセレッソは15分、右WB片山のロングスローから右CB木本がクロス。CF都倉が落として、左FW清武がシュート。DFブロックのこぼれからCHデサバトがミドルシュートを放つが、これもDFがブロックした。さらに続く清武のCKのクリアをCH奥埜が拾い、スルーパスにCF都倉が走り込み、戻しのパスを高木俊幸がシュート。しかしこれもDFがブロックする。トリニータのゴール前が堅い。
トリニータの初シュートは19分。右WB松本の縦パスに右CB岩田が走り込み、クロスに左FW小塚がヘディングシュート。だが枠を外す。セレッソも20分、GKキムジンヒョンのフィードをCF都倉が落とし、左FW清武が左に流して、FW高木のクロスにCF都倉がヘディングシュート。だが強く叩けない。
その後はまたトリニータがパスをつないで攻め込む。30分、左CB福森のフィードに左WB高山が走り込み、クロスにCF藤本がヘディングシュート。しかしCBヨニッチがブロックした。38分にはGK藤田駿のフィードをCF藤本が風の舞う中、うまく収めると、落としを右FWオナイウがミドルシュート。DFがブロックする。FWオナイウは42分にもミドルシュートを放つが、ポストの左。その後は膠着状態が続いてそのままタイムアップ。前半はスコアレスで折り返した。
後半もセレッソの攻勢でスタートする。だが攻めきれない。すると12分、トリニータは右WB松本のクロスに左FW小塚がミドルシュート。14分にはFW小塚のクロスに右FWオナイウがヘディングシュート。だがわずかに届かない。なかなか攻めきれないセレッソは13分、右FW高木俊幸に代えて柿谷を投入。すると16分、CHデサバトのクロスに右FW柿谷がフリック。だがCF都倉が反応できない。続く清武のCKにCBヨニッチがヘディングシュートを放つが、わずかにバーを越えた。
トリニータも20分、GK藤田駿のフィードに左WB高山が走り込み、CB木本をかわして中へ送ると、CF藤本がシュート。だがGKキムジンヒョンがキャッチする。27分には小塚に代えて右FWティティパンを投入。すると29分、右CB磐田のクロスを収めたCF藤本がヒールでスルーパス。しかしわずかに走り込むのが早かった。右FWティティパンがオフサイドを取られた。34分にはGK高木駿のフィードを受けた左WB高山が中へドリブル。右CB岩田が上がってパスを受けると、さらに右に展開。右WB松本のクロスにCF藤本がミドルシュート。わずかにポスト右に外れる。
セレッソも40分、左FW清武のクロスにCF都倉がヘディングシュートを放つも、枠を捉えられない。アディショナルタイムには左WB片山のロングスローにCBマテイ・ヨニッチがヘディングシュートを放つもGK高木駿がキャッチした。結局両チームともに最後までゴールならず。0-0。ゲームはスコアレスドローで終わった。
先発を変えたセレッソだったが、結局ゴールならず。トリニータの守備が堅い。一方でトリニータも守備を固めたセレッソのゴールをこじ開けることはできなかった。それでもGK藤田駿の攻撃的なプレースタイルには目を見張る。ハーフライン近くまで上がってDFと一緒にパスを回し、長いフィードでFWを走らせる。セレッソも一瞬その裏を取りそうになったが、結局DFに奪われてシュートは打てなかった。そして両CBも高い位置まで上がって攻撃に参加する。次第にゴール数が減ってきているのは心配だが、今年のトリニータは面白い。これで3位浮上。いや、明日にはまたグランパスが3位を奪い返してくれることを期待したい。
