とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

鵬翔、PKで追い付き、PKで制す。京都橘の2トップも全員守備には勝てず。

 雪で1週遅れとなった高校サッカー決勝。だが、地元校が出場しない東海地方では深夜の放送。それもダイジェスト。だから全体の流れなどよく分からなかったが、お互い速い2トップを全員守備で守り合う展開。あまり面白いゲームではなかった、と思いたい。
 序盤、鵬翔が勢いをもって押し込むが、京都橘も仙頭を中心にすぐに押し返していく。9分、FW小屋松がドリブル突破、クロスを入れるもGK浅田がナイス飛び出しでクリア。CH宮吉のシュートはDFがブロック。さらにこぼれ球を左SH中野がシュートするもDFがブロック。鵬翔らしい集中した守備を見せる。
 逆に鵬翔の攻撃は1年生FW北村がリードし、CF澤中が中央でがんばる。だが京都の守備も組織立っていて、なかなかチャンスを作れない。13分、左SH川崎が中に切れ込み、CH小原がミドルシュート。京都橘は15分、小屋松からパスを受けた仙頭がドリブルからミドルシュート。DFがブロックした。
 ここで放送は20分から39分まで一気に飛ぶ。そして41分、京都橘がCKからの展開、左SH中野のクロスのクリアにCB林がミドルシュートを放つと、GK浅田の手を弾きゴールラインを越えて転がり込む。京都橘が先制。鵬翔もすぐさま反撃。北村が惜しくもオフサイドにかかる鋭い飛び出しを見せれば、44分、左SB日高が駆け上がってシュート。だが前半は1-0京都橘のリードで終わる。
 後半最初から鵬翔はFWの澤中を中浜に交代。この中浜が速い。3分、中浜が左サイドを高速ドリブル。これに京都橘のスピードスター小屋松が肩を寄せては負けない走りで競り合う。最後は寄せたDFの足に当たってCK。このゲーム最高の見せ場だった。
 だがこのプレーに続くCKから鵬翔のCB芳川が滞空時間の長いヘディングシュート。さっそく鵬翔が同点に追い付いた。ここで放送は一気に18分まで飛ぶ。そして19分、小屋松がいったん中野に預け、左に展開。小屋松が抜け出してクロスに仙頭が走り込む。ゴール。京都橘が勝ち越した。
 ところがなんとここからまた放送が36分までカット。38分、鵬翔の左SB日高が左SHとのパス交換からPA内にドリブルで進入していく。京都橘のCB林が身体を寄せて突き飛ばしてしまう。PKをCH矢野が決めて鵬翔が同点に追い付いた。PKを取られても仕方ないプレーではあったが、やや厳しい判定だった。
 その後延長に入るが、両チーム、それほど多くチャンスを作れるわけではない。延長前半2分、仙頭がドリブルからシュートを放つが、GK浅田の正面。5分にはカウンターから中浜がドリブル。左SB吉中が倒しイエローカードをもらうが、FKは外してしまう。延長後半も3分、10分と仙頭がミドルシュートを放つが、どちらもGK浅田がキャッチ。ゴールまで至らなかった。
 そしてPK戦はお互いゲームキャプテンが一番最初に蹴る。鵬翔は矢野が確実に決めたが、京都橘は仙頭がポストに当ててしまう。その後、鵬翔は4人も確実に決めて、5-3でPK戦を制し優勝を決めた。
 鵬翔にとっては今大会4回目となるPK戦。同点ゴールもPKで得ており、まさに守り勝ちという感じ。それにしてもやはりここまで中継をカットされては全体の流れが見えない。その点でも少し残念な高校サッカー決勝だった。