プレミアリーグ第23節、チェルシー対アーセナルのビッグロンドンダービー。アーセナルは久し振りにジルーのワントップ。ウォルコットを右SHに下げて、左にカソルラ。ウィルシャーがトップ下。中盤をコクランとディアビで組んできた。
だがキックオフ直後からホームのチェルシーが猛攻を仕掛ける。押し込められてようやく5分、カソルラから右に展開。ウォルコットが中に切れ込んでスルーパスにジルーが抜け出す。だがシュートは枠を外す。すると6分、中盤でコクランからウィルシャーのパスが乱れたところを右SBアスピリクエタが拾い、大きくサイドチェンジ。これにマタが走り込み、急いで戻ったサーニャをかわしてシュート。チェルシーが幸先よく先制点を挙げた。
アーセナルも9分、カソルラがミドルシュート。GKチェフがナイスセーブ。チェルシーは11分、アザールがドリブルからシュートを放つが、今度はGKシュチェスニーがナイスセーブ。ここまではアーセナルが押され気味ながら、何とか隙を見つけて攻撃をしかけていたが、15分、中盤でディアビからラミレスがボールを奪うと、フェルナンド・トーレスがドリブルで前進。マタが大きく左に展開すると、ボール奪取からそのまま上がっていったラミレスが受けてGKと一対一。大きく足を伸ばしてシュートコースを消しにかかるGKシュチェスニー。だがその足にGKをかわそうとしたラミレスの足がかかり倒れる。PK。これをランパードが決めて、前半早々にチェルシーが2点をリードする。
その後はアーセナルがパスを回し、チェルシーはカウンター狙い。だがチェルシーのプレスが早く厳しい中盤の攻防。序盤のチャンス以降、ジルーに全くボールが入らない。ウォルコットの再三の飛び出しは悉くオフサイドを取られる。36分には右SBサーニャのクロスをオスカーがカットし、アザール、マタとつないでラミレスがシュート。さらに45分、アザールのFKをケーヒルが落とし、F.トーレスがシュート。前半はチェルシーが圧倒してゲームを終えた。
後半に入ると一転、アーセナルが反撃する。2分、ウィルシャーのFKのクリアをCBメルテザッカーがシュート。だがGKチェフの正面。3分にもウィルシャーのスルーパスにウォルコットが抜け出しシュート。だがこれもGKチェフの正面。アーセナルに運がない。
それでも12分、左SBギブスのクロスにジルーがヘディングシュートを放つと、13分、カソルラのスルーパスに今度こそウォルコットが抜け出しシュート。アーセナルが1点を返した。
さらに16分、カソルラが右SBアスピリクエタにプレッシャーをかけてボールを奪うと、ギブス、カソルラ、ラムジーをつなぐ。カソルラがラムジーとクロスしてうまくDFの間に入りラムジーを助けると、さらにウィルシャーへつなぎ、最後はウォルコット。シュートがうまく当たらずゴールはならなかったが、ようやくアーセナルらしい攻撃が見られるようになってきた。
その後はアーセナルが反撃。30分にはアルシャビンを投入し、マタをトップ下に移す。チェルシーも36分、F.トーレスに代えてデンバ・バを投入。すると38分、カウンターからアザールのスルーパスにデンバ・バが抜け出し、飛び出したGKもかわしてシュートを放つ。だが、DFフェルメーレンが何とか戻ってクリアした。
その後もアーセナルが攻勢。43分、サーニャがアシュリー・コールに倒されて得たPA前のFKはフェルメーレンが蹴るがポストの左。アディショナルタイムにはアーセナルがCKの連続。45分、ジルーがミドルシュート。アディショナルタイム5分にはウィルシャーのクロスにジルーがヘディングで競るが枠を外す。結局後半はアーセナルが優勢だったが、2点目のゴールは奪えなかった。2-1でチェルシーが勝利した。
だが、さすがビッグロンドンダービー。プレミアリーグの面白さはこうした気持ちと気持ちのぶつかり合いにある。厳しい球際と激しい攻防。こうしたゲームならではこそ、雪の舞うピッチで大勢のサポーターが熱い声援を上げるのだ。