CL1回戦第1レグ、ミラン対バルセロナはホームのミランがバルセロナ相手に2-0で会心の勝利。ゲーム戦評などを見ると、バルセロナの不調を指摘するものが多かった。確かにそういう指摘もわからないではないが、それ以上にミランがよかった。それにしても2点目は余分。いや、バルセロナ・ホームの次戦に向けてはちょうどいいハンデか。これで第2レグが面白くなる。
序盤からミランが高いプレスを見せる。だがバルセロナが余裕でボールキープ。パスを回す。その中心はメッシ。前半のメッシは言われるほど不調とは思わなかった。12分にはメッシのドリブルから右SBダニエウ・アウベスがクロスを入れる。
しかしミランはボアテングとエルシャラウィが絶好調。16分、ボアテングのスルーパスにエルシャラウィが抜け出す。さらにエルシャラウィのCKにボアテングがシュート。バルセロナがボールを回すもののなかなかチャンスがつかめない中、ミランの方がカウンターからゴールに迫る。36分、ボアテングのクロスにエルシャラウィが走り込むが、わずかに届かない。前半はスコアレスで終わった。
後半もバルセロナがパスを回し、ミランが守る展開。だがFKなどでミランがバルセロナ陣地に迫った12分。FKを左SBコンスタンが右に流し、モントリーボがミドルシュート。これがサパタの手に当たってこぼれると、ボアテングがシュート。ミランが先制する。サパタは明らかなハンドだったが、攻撃側で故意ではないという判定か。
これで追う立場になったバルセロナだったが、一向にペースが上がってこない。17分、メッシのドリブルがDFに引っ掛かる。18分のFKもふかしてしまう。確かに後半のメッシは調子が悪そうだ。31分、イニエスタのミドルシュートはわずかにポストの右。35分、シャビのFKも枠に入らない。
それでも1点差ならまだよかった。36分、バルセロナがスローインからパスを回そうとしたところをCHアンブロジーニがカット。パスを受けたモントリーボのスルーパスにニャンが抜け出し、DFを引きつけて、中のエルシャラウィにパス。エルシャラウィが心憎いばかりの落ち着きでさらに左へ流すと、上がってきた左CHムンタリがシュート。ネットに突き刺す。ミランがバルセロナを突き放す貴重な追加点を挙げた。
そしてそのまま90分が終了。ミランがバルセロナ相手に勝利。アウェイの第2レグに勝負をかける。このゲーム、攻撃陣ではボアテングらが活躍したが、守備ではモントリーボとアンブロジーニの中盤が効いていた。メッシのドリブルやシャビからのパスを何度も守備の網に引っかけた。バルセロナが攻撃のテンポをつかめなかった。
だがバルセロナもこのままでは終わらないはず。次はカンプノウ。90分間守り切ることは至難の業だ。果たしてどんなゲームになるのか。勝負の第2レグが楽しみだ。