とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アギーレ・ジャパン、ベネズエラ戦。武藤、柴崎の初ゴールもミスで勝ち切れず。まだまだやることは多い。

 アギーレ・ジャパン第2戦の相手はベネズエラ。初戦に代えて大迫と柿谷をFW起用。左MFに柴崎、右SBに酒井高徳、CBには水本を起用した。開始1分、右FW本田がミドルシュートを放つ。勝利への貪欲さを見せるが、ベネズエラも3分、左SHセイハスのFKにCBビスカロンドがヘディングシュート。すぐに反撃する。その後もベネズエラのプレスが早い。11分にはCHロサレスがミドルシュート。少しマークが甘くなると積極的にゴールを狙ってくる。
 日本は12分、ベネズエラのCKのクリアからMF柴崎が前に運び、FW柿谷のドリブルにFW本田が猛烈ダッシュ。ゴール前のスルーパスに走り込むが、GKエルナンデスがセーブした。しかし気持ちのこもったいいカウンター。CH森重はウルグアイ戦と違ってはっきりとCBの間にポジションを下げてゲームを作り、両SBを積極的に挙げる。CF大迫も流動的に動いて縦パスを引き出そうとする。23分には左MF柴崎のフィードに右FW本田がボレーシュート。だが直後の24分、ベネズエラも右SHゲラの縦パスをFWサロモン・ロンドンが落とし、マリオ・ロンドンがミドルシュートベネズエラも互角に戦っていく。
 28分、CF大迫がミドルシュート。GKエルナンデスがセーブ。逆に29分、CH森重からMF細貝へのパスにチェックをかけられ、森重に戻したところでFWマリオ・ロンドンに奪われる。シュートは何とかCB吉田がブロックした。
 日本は30分過ぎ位からパスミスが多く、再三ピンチを迎える。33分、MF柴崎から左SHセイハスがボールを奪い、ミドルシュート。35分、右SHゲラのクロスに左SHセイハスがシュート。36分、GK川島のパスを右SHゲラがカットし、FWサロモン・ロンドンミドルシュートベネズエラが前からプレスをかけて、ベネズエラ・ペースになる。
 38分、MF柴崎の縦パスをCF大迫が落とし、CH森重のスルーパスに左FW柿谷が抜け出してシュート。GKエルナンデスがナイスセーブ。日本、久し振りにダイレクトパスがつながりチャンスを作るが、直後にはFWマリオ・ロンドンからミドルシュート。39分、今度はCF大迫が右に流し、右FW本田がドリブルで上がってクロスを左MF柴崎が左に流して左FW柿谷がシュート。前半終了間際、日本が押し返したが、44分には右SHゲラが森重を抜いてシュート。GK川島のファインセーブで救われる。
 さすがFIFAランク29位。シュートの精度がなくて救われたが、前半は何度もベネズエラにチャンスを作られた。
 後半頭から日本は左FW柿谷とCF大迫に代えて武藤と岡崎を投入する。すると6分、後方からのフィードをDFと岡崎が競り合うと、こぼれ球をFW武藤が拾ってそのままドリブル。CHリンコンのタックルに倒れそうになるも持ち直して走り込みミドルシュート。ゴール。アギーレ・ジャパンの初シュートは初召集、武藤が挙げた。
 その後も日本ペースが続く。ところが13分、中盤でボールを奪われたCB水本が、右SHゲラを追いかけ、PA内で倒してしまう。何も無理にタックルしなくてもと思うが、PKの判定。これをFWマリオ・ロンドンが決めてすぐに同点に追いつかれてしまう。
 すると21分、今度は武藤と柴崎のパス交換でボールを持ち上がり、武藤から左に流すと、CF岡崎のクロスにMF柴崎がボレーシュート。柴崎がよく走ってゴールを決めた。日本が勝ち越す。25分には武藤がまたも柴崎とのパス交換から抜け出したところをCBビスカロンドに倒される。いい位置からのFKを本田が蹴ったが、ポストにはね返された。悔しがる本田。若手のゴールに刺激されたか、本田が吠える。
 だが直後の26分、左SBシチェロが中盤深い位置からロングシュートを放つと、GK川島が弾き切れず、こぼしてゴールに転がり込む。またも同点。28分には左SHセイハスがミドルシュート。今度はGK川島がファインセーブ。39分にもCHロサレスのミドルシュートを弾き返す。30分には細貝に代えて田中順也を投入して攻撃するが、結局そのままタイムアップ。アギーレ・ジャパン第2戦は2-2のドローで終わった。
 武藤、柴崎と若手二人がゴールを挙げただけに勝ちたいゲームだったが、守備面ではまだまだ成熟が必要だ。いや攻撃も個人能力頼みの2ゴールでまだまだ連携や攻撃のアイデアには乏しい。まだ2戦。一喜一憂するにはあまりに早過ぎる。少しづつ精度を高め、成熟していってほしい。目標は4年後だ。