とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

MS&ADなでしこ杯 日本対ニュージーランド

 澤が先発した。佐々木監督はW杯本番でも澤を先発起用するのだろうか? 相方は川村。坂口がケガとのこと。それでも宇津木の先発でなかったのは川村のボランチを見たかったから? 攻撃陣は安藤をFWで起用し、宮間を左SHに置いた。これでは中央からの攻撃力が落ちると思うのだが。
 案の定かどうか、序盤ニュージーランドが攻勢をかける。7分、左SHグレゴリアスがドリブルで仕掛けるが、最後で何とかCB熊谷が止める。11分にもCHロンゴがドリブル。途中、グレゴリアスとワンツーを入れミドルシュート。GK山根がキャッチ。日本は13分、宮間のFKに大儀見がニアに走り込むが、DFがクリア。ニュージーランドは日本のセットプレーのニアサイドを徹底的にマークする。
 しかしゲームの経験では日本が上回る。23分、宮間のCKが今度は中央へ。そこに澤が走り込みシュート。日本が先制点を挙げた。その後はようやく日本もペースをつかみ、攻め始める。28分、FW大儀見から左に展開。左SH宮間のクロスにFW安藤、CH川村と走り込むが、わずかに届かない。34分、宮間のCKにFW大儀見がニアでヘディングシュート。40分にもFW大儀見から左に展開。左SB鮫島のキープから左SH宮間が回り込んで上がり、クロスにFW大儀見、FW安藤と走り込むが、これも合わない。
 ニュージーランドも41分、右SHハセットがドリブル。澤、川村と抜いてミドルシュートを放つがDFがブロック。44分、FW大儀見のミドルシュートは枠を外れた。前半は日本が1点のリード。しかしニュージーランドもよく日本を研究してプレスも早く、楽な相手ではない。
 後半頭から日本は川澄に代えて右SH大野を投入。安藤を右SHに回す手もあると思ったが、前半の布陣そのまま。しかし後半序盤からニュージーランドに押し込まれる。そして3分、DFからのフィードにFWウィルキンソンが走り込むと、たまらず熊谷が後ろから引っ張る。ファールはPA外だと思ったが、PA内に入ってから倒れ、PKの判定。これをウィルキンソンが蹴るが、枠を外してくれた。GK山根のサイズが効いたか。
 その後も日本はミスが多い。中盤から前にパスがつなげず、ニュージーランドの攻撃を浴びる。13分には遠目からのFKにGK山根が飛び出すが触れず、CBエルセグがヘディングでつなぎ、FWバーンがヘディングシュート。しかしライン上でCB石清水がクリアのヘディング。最後はGK川村がキャッチして抑えたが、まだまだGK川村には甘いプレーが時々顔を出す。
 日本は18分、安藤に代えてFW菅澤。22分には川村に代えてCH宇津木を投入。25分、左SH宮間のシュートはクロスになって、右SH大野がヘディングシュート。しかし無理な体勢でコースには飛ばず。31分、カウンターの応酬からニュージーランドはFWウィルキンソンがシュート。しかしGK川村がキャッチした。結局このままタイムアップ。1-0。日本が勝利したが、何とも寂しい、不安な内容だった。
 ニュージーランドは中盤の厳しいプレスから長いボールを前線に放り込む。W杯では他の国もやってきそうな作戦だが、この処理に日本がけっこうもたつく。パスミスも多く、後半は特に攻撃が形にならなかった。合宿の疲れがあっただろうか。本番では中盤の攻勢を変えてくるのだろうか。まだまだだいぶやることがありそうだ。木曜日にはもう1試合、テストマッチが予定されている。佐々木監督がどんなメンバー、どんなゲームを見せるのか、それを見てみたい。