とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 グループC 日本対スイス

 昨日の昼休みに後半の15分だけTVで観戦した。しかしそれも後半30分まで。結果を楽しみに、帰宅のドキドキしながら最初からビデオで観なおした。
 右SBに有吉が先発したのが次第の驚き。川澄はベンチに置き、大野が右SHで先発。安藤がFWに入った。序盤はお互い主導権を奪い合う展開。攻め込むが、失点も恐れ、お互いしっかりと守る。8分、左SB宇津木が絶妙のリフティングからパスを出し場内を沸かせる。左SH宮間とのワンツーで抜け出してCK。宮間のCKにCB岩清水がヘディングシュート。これが日本のファーストシュート。10分にはFW大儀見からのスルーパスにFW安藤が走り込むが、GKタールマンが飛び出してセーブする。スイスは12分、左SBリナストの積極的な上がりからスルーパスにFWバッハマンが抜け出してシュート。しかしGK山根がナイスセーブ。GK山根は一度だけキャッチミスでピンチを招いたが、全体的に落ち着いたプレーで、高さという自分の長所もよく出していた。
 人工芝のピッチでボールが止まる。最初はやりにくそうだったが、次第に慣れてくる。15分、右SB有吉から中へパス。右SH大野がつないで左SH宮間がミドルシュート。18分にはCB岩清水の思い切ったフィードに右SB有吉が走り込んで、クロスにFW大儀見、FW安藤と走り込むが、わずかに合わない。しかしゲームは日本ペースで進む。23分にはCB岩清水のフィードをFW大儀見が落とし、CH澤がミドルシュート。27分、GKタールマンからのフィードを左SB宇津木がよく飛び出してカット。そのまま前に預けると、FW大儀見のフワッとした縦パスにFW安藤が走り込む。飛び出すGKタールマンの前に安藤がさわって抜けようとするが、GKと接触。そのまま二人とも倒れ込む。PKの判定。これを宮間が落ち着いてコースを狙いゴール。日本が先制点を挙げた。しかし左足脛を強打した安藤はそのまま退場。32分、FW菅澤と交代する。
 34分、左SHチェルノゴルチェビッチが強引なドリブルで右SB有吉を振り切ると、FWディッケンマンがシュート。CB熊谷が身体を張る。35分、CHモーゼルミドルシュートは力なくGK山根が抑えた。37分、左SH宮間のクロスにCH坂口がシュート。40分、宮間のクロスにFW大儀見がヘディングシュート。43分にはFWバッハマンがミドルシュートを放つが枠を外す。前半は日本の1点リードで終えた。高いラインを保って統率された日本のDFは34分のシーン以外はほとんど危なげなし。右SB有吉、左SB宇津木の積極的なプレーがよく目立ち、スイスを押し込んだ前半だった。
 後半頭からスイスは右SHにアイグボグンを投入。積極的な仕掛けで攻めてくる。日本は5分、右SH大野のクロスから左SH宮間がヘディングでつなぎ、FW菅澤がシュート。しかしDFのチェックが厳しく枠を外す。直後にはFWバッハマンの落としからCHベルナウアーがミドルシュート。6分、右SB有吉のクロスをCH澤が落とし、右SH大野がミドルシュートを放つ。
 スイスは後半、FWバッハマンが躍動する。10分、左サイドからCH坂口のチェックをかわしてドリブルを開始すると、右SB有吉、CB岩清水、CB熊谷とかわし、最後は左SB宇津木が対応。何とかバックラインの外に押し出す。12分、日本は澤に代えてCH川村を投入。守備を固める。しかし18分、FWバッハマンがライン際で積極的な仕掛け。これも何とか外に押し出す。
 23分、左SB宇津木のクロスに走り込んだFW菅澤がミドルシュート。しかしポストを叩いて外れた。残念。しかしその後はスイスが必死に反撃をする。30分、CKに飛び出したGK山根がハンブル。左SHチェルノゴルチェビッチがシュートを放つが、DFがブロックする。33分、FWディッケンマンの縦パスからFWバッハマンがシュート。枠を外す。日本はこの時間帯あたりから全体的に疲れが目立ち、ミスも多く押し込まれる。が、スイスも疲れが目立ってきた。アディショナルタイム3分、スイス後方からのフィードを日本DFがはね返すがコースが甘く、FWバッハマンがミドルシュート。しかしわずかにバーの上。スイスに助けられた。そしてタイムアップ。後半はミスも多くヒヤヒヤしたが、何とか最後まで集中を切らさず対応。前半の1点を守り切って1-0。大事なグループリーグ初戦のスイス戦に勝利した。
 後半の運動量の低下とミスは問題だが、有吉・宇津木の両SBを筆頭に思った以上にいいゲームを披露した。FW大儀見などはまだピークは先に置いている印象。澤も温存しながら使おうという作戦もいい。次の2ゲームは比較的やりやすいはず。うまく選手を起用していけば、けっこういいところまで行くかもしれない。まずはいいスタートが切れたことにホッとした。