とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 決勝トーナメント1回戦 ドイツ対スウェーデン

 グループリーグを2勝1分と勝ち上がったドイツ。ノルウェイ相手に引分けたのは想定外だが、決勝トーナメント1回戦で世界ランキング5位のスウェーデンと当たる。ドイツの調子を見極めることができる楽しみな一戦。対するスウェーデンはアメリカに引分け、さらにナイジェリア、オーストラリアとも引き分けての3位通過。死のグループでの3位通過は仕方がない。しっかりと守ってカウンターやセットプレーでの得点を期待したいところだ。
 ところが序盤からドイツが積極的に仕掛けていく。1分、左SHポップがミドルシュート。2分、CFシャシッチのドリブルから右に流して右SHラウデアがシュート。GKリンダールがナイスセーブ。序盤からドイツが猛攻。スウェーデンをゴール前に釘づけにして攻め込んでいく。
 13分にはOHミッタークからのクロスをCHロイポルツがシュート。スウェーデンも20分、右SHルベンソンが積極的に仕掛けてドリブルで突破すると、クロスにCHセンブラントがミドルシュート。ようやくスウェーデンも押し戻して互角に持ち込もうとした矢先の24分。中盤でのミスパスをカットしたOHミッタークがCFシャシッチとのパス交換から思い切ったミドルシュート。これがコースよく右サイドに決まりドイツが先制点を挙げた。
 すぐにスウェーデンも反撃する。32分には右SHルベンソンのドリブルからクロスをFWシェリーンが落としてルベンソンがミドルシュート。しかし36分、DFからの大きなサイドチェンジを受けた右SHラウデアがPA内にクロスを入れると、走り込んできたOHミッタークに寄せたCBイルステッドが倒してしまう。PK。これをシャシッチが決めて、ドイツが追加点を挙げた。
 スウェーデンも45分、FWシェリーンがDFを背負いながら反転してクロスを入れると、FWヤコブソンがヘディングシュート。スウェーデンの2トップ、特にシェリーンの実力がわかるプレーだったが、ドイツのCBが強い。シュートは枠を外した。
 後半の頭からドイツはCHロイポルツに代えてマロジャンを投入。スウェーデンも左SBをニルソンに交代する。2分、OHミッタークの落としからCHゲースリンクがミドルシュート。7分、CHゲースリンクのFKに左SHポップがヘディングシュート。後半も序盤からドイツが押していく。スウェーデンは11分、CHシェーグランのCKからファーでCBイルステッドがヘディングシュートを狙うところ、GKアンゲラーがフィスティングでセーブする。14分、CHシェーグランからヒールでFWヤコブソンに流そうとしたところをCBバルトゥジアックがブロック。ドイツの守備は堅い。
 19分、CHゲースリンクのミドルシュートがバーを叩く。ゲースリンクはそのキック力、展開力がすごい。21分、CFシャシッチのポストプレーからOHミッタークが落とし、CHマロジャンがミドルシュート。24分、右SBマイアーが右サイドで粘って、クロスにCFシャシッチがスルーして左SHポップがシュート。26分、OHミッタークのスルーパスにCHマロジャンがクロス性のシュート。GKリンアールが飛び出しナイスセーブを見せる。
 そして33分、CHマロジャンが左サイドからドリブルでキープ、左SHポップから右に展開すると右SHラウデアが切り返してミドルシュート。ポストに当たって跳ね返ったところをCFシャシッチが押し込んだ。ゴール。ドイツ3点目。しかし37分、今度はスウェーデンがCHシェーグランの遠目からのFKにCHセンブラントがヘディングシュート。1点を返す。さらに39分、左SBニルソンのフィードにFWヤコブソンが抜け出しGKと一対一。しかしトラップがやや長くなったところをGKアンゲラーが飛び出し、シュートをブロック。GKアンゲラー、ナイスプレー。
 すると43分、ゲースリンクのCKにCHマロジャンがミドルシュートを決めて、ドイツが4点目を挙げ、突き放した。スウェーデンアディショナルタイム3分、左SBニルソンのミドルシュートがサイドネットを揺するが反撃もそれまで。4-1でドイツが快勝した。
 やはりドイツは強い。コートジボワール戦ではこんな緩いゲームをしていて大丈夫かと思ったが、強豪相手にはしっかり負けないサッカーを見せてくる。OHミッターク、右SHラウデア、そしてCHマロジャン。攻撃陣も脅威だが、バルトゥジアックとクラーンのCBコンビも強くしっかりしている。これでベスト8一番乗り。このまま準決勝までは順調にいくだろう。アメリカをどう打ち破るかが見ものだ。だが日本にはその前にやることがある。まずはオランダ戦、絶対取りこぼしのないようにしなくては。