とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第6節 北海道コンサドーレ札幌対名古屋グランパス

 一緒にJ1に昇格したベルマーレには違いを見せつけることができずスコアレスドロー。風間サッカーを引き継ぐチーム同士のフロンターレ戦は大久保の劇的ゴールで力負け。そして前節サガン戦は後半29分以降に3失点を浴びて逆転負けと心折れるようなゲームが続いているグランパス。今度こそとアウェイのコンサドーレに乗り込んだが、肝心のガブリエル・シャビエルが練習のケガで欠場。CBホーシャも出場できず、櫛引と菅沼のCB。今季初先発のワシントンをアンカーに小林と長谷川をIHに置いて、和泉がシャビエルの代わりに右FWに入った。対するコンサドーレは15位ながら、第4節でV・ファーレンに勝利して初勝利を挙げると、前節はアントラーズ相手にスコアレスドロー。開幕当初からペトロヴィッチ監督の攻撃サッカーには注目していたが、守備の安定とともに次第に調子を上げてきた。先発はジェイをベンチに置いて、都倉がワントップ。ボランチは宮澤と荒野が先発した。

 開始2分、右WB駒井のクロスに左WB菅がヘディングシュート。続く福森のCKにCF都倉がヘディングシュート。序盤はお互い攻め合ったが、次第にグランパスがパスをつないで押し込んでいく。だが17分、コンサドーレはCFと並の落としにCH荒野がミドルシュートコンサドーレは長いパスをつないで攻めてくる。さらにCH荒野の縦パスに抜け出した左FWチャナティップのクロスにCF都倉がニアに走り込んでヒールシュート。しかしGKランゲラックがセーブした。

 加えて、コンサドーレの武器は福森のセットプレー。21分、左CB福森のCKに右CB進藤がヘディングシュート。23分、右FW三好がミドルシュートコンサドーレが次第にペースをつかんでいく。グランパスも25分、左IH小林のフィードをCFジョーが落として、左FW青木が走り込む。シュートはGKクソンユンがセーブした。

 すると26分、福森のCKを右CB進藤がヘディンgシュート。これが決まり、コンサドーレが先制点を挙げた。さらに36分には左IH小林から右FW三好が奪い、落としをCF都倉がシュート。わずかに右に外す。グランパスも42分、左FW青木が中へドリブルをして、落としを右IH長谷川が縦パス。右FW和泉がミドルシュートを放つがGKクソンユンがセーブ。ようやくこれがグランパス2本目のシュート。

 43分には右WB駒井の仕掛けから、クロスに左FWチャナティップがシュート。44分、福森のCKにCH荒野がヘディングシュート。45分、スローインからCH宮澤が右サイドへ大きくサイドチェンジ。右WB駒井の落としに左FW三好が走り込むが、これはトラップが流れる。45分にはGKガンゲラックのゴールキックを右CB進藤がヘディングで返し、左FWチャナティップのスルーパスからCF都倉がシュート。GKランゲラックがセーブするが、前半はコンサドーレがペースを握り、1-0で折り返した。

 後半に入ってもコンサドーレのプレスがいい。グランパスの縦パスをことごとく奪い取って、ショートカウンターから攻めていく。5分、右FW三好のドリブルから右に流すと、CF都倉が落として、左FWチャナティップミドルシュート。7分には左FWチャナティップの落としをCH荒野がミドルシュートを放つ。グランパスは10分、CFジョーミドルシュート。クリアを右FW小住が拾って、DFをかわしミドルシュートを放つが、GKクソンユンがセーブする。

 グランパスは中盤から後ろでパスをつないでも、なかなか前にパスが入らない。コンサドーレの中盤のプレスが良く、グランパスの選手が中盤までボールを運んでも、そこでパスの出し先が見つからず、停滞してしまう。19分、CF都倉がドリブルからシュート。ジェイがピッチ横で出番を待つのを横目に、都倉が積極的にプレーする。グランパスは21分、右IH長谷川に代えて玉田を投入。コンサドーレも右FW三好が足を痛めたため、都倉を残して、CFジェイを投入する。都倉が右FW。

 22分、玉田がさっそく仕掛けて、クロスにCFジェイがヘディングシュート。そして24分、左WB菅の縦パスにCFジェイが走り込む、クロスに右IH都倉がオーバーヘッドキック。これが決まり、コンサドーレが追加点を挙げた。27分、グランパスは左SB秋山に代えて左FW佐藤を投入。青木を右FWに回し、和泉を左SBに移す。しかし28分、左WB菅が上がると、クロスにCBワシントンが届かず手前を横切ったのがブラインドになったか、CB櫛引に当たってゴールに飛び込む。グランパスオウンゴールで3点目を献上した。

 その後もコンサドーレが攻める。29分、CH荒野のスルーパスに右FW都倉が走り込んでシュート。しかしGKランゲラックがナイスセーブ。34分、CH荒野がパスカットすると、左FWチャナティップのスルーパスにCH荒野が走り込み、クロスにCFジェイがシュート。これはGKランゲラックがセーブする。38分にも左CB福森のCKにCFジェイがヘディングシュート。39分には右FW都倉に代えて早坂、さらに43分、CH荒野に代えて兵藤を投入する。グランパスは42分、右FW青木に代えて児玉を投入。44分、左SB和泉のクロスに左FW佐藤がヘディングシュートをするが、枠を外す。アディショナルタイムにも右IH玉田のシュートがあったが、GKクソンユンがキャッチ。最後までゴールならず。3-0でコンサドーレが完勝した。

 グランパスはシャビエル不在の穴を埋められず、攻撃が形にならない。コンサドーレの中盤がよかったとは思うが、短いパスをつなぐだけでは相手DFを崩しきれない。フロンターレ戦の後、中堅チーム相手のアウェイ戦は連勝でホームに帰ってきてほしいと思ったけど、結局2連敗。順位も明日のゲームを残して14位まで落としてしまった。水曜日のベガルタ戦は観戦予定。何とか立て直してほしいと思うけど、シャビエル不在ではなかなか難しそうだ。