とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジ杯 日本対パラグアイ

 W杯2次予選前の強化試合。海外組をほぼフルメンバーで招集した。先発もほぼベストメンバー。大迫をワントップに、右SH堂安、OH南野、左SH中島と並ぶ。ボランチは柴崎と橋本。そしてDFは右から右SB酒井、CB冨安、CB吉田、左SB長友。GKには権田が先発した。対するパラグアイは4-4-2の布陣。サナブリアとアルミロンの2トップに、右SHゴンサレス、左SHサムディオ。ボランチはサンチェスとロドリゴロハス。DFは右から右SBエスコバル、CBバルブエナ、CBゴメス、左SBピリス。GKはフェルナンデスが守る。

 録画予約をしたはずが、予約開始時刻よりも早いキックオフ。なぜ? 結局、観始めたのは20分過ぎ。そして23分、右SH堂安が左サイドに顔を出して、落としたボールをCH橋本が縦へ。左SH中島が落とし、堂安が左に展開。左SB長友が駆け上がり、クロスをCF大迫がシュート。日本が先制点を挙げた。とりあえず先制点の場面には間に合った。

 その後も日本が攻めていく。25分、カウンターで左SH中島がドリブル。OH南野につないでさらに前に運ぶと、左SH中島が受けて、倒されてこぼれたボールを南野が右につなぐと、CF大迫が大きく左に展開。堂安がGKと一対一になったが、股を狙ったシュートはGKフェルナンデスに止められた。それにしても中島・南野のドリブルが強い。DFの執拗なチェックにも倒れずに前にボールを運んでいった。そして30分、左SH中島が中に絞った右SH堂安をパスして右へ展開。右SB酒井のクロスにOH南野がゴール前でフリー。落ち着いてゴールに流し込んだ。日本が追加点を挙げた。

 パラグアイも36分、右SHゴンサレスのドリブルから右サイドにいたSHサムディオがドリブルでCB吉田と左SH中島の間を抜けてシュート。しかしGK権田がナイスセーブで弾き出す。続くFWアルミロンのCKからDFのクリアをCHサンチェスがミドルシュート。しかしこれもGK権田がナイスセーブした。

 日本も39分、左SH中島のCKにCB吉田がフリー。だがヘディングは肩に当たって、GKフェルナンデスがキャッチした。41分にはCH橋本の縦パスを左SH中島が落として、CF大迫がシュート。しかしこれはDFに当たって、GKフェルナンデスがキャッチした。さらに45分、CH橋本の縦パスをCF大迫がうまくフリック。OH南野から左に流すと、左SH中島がドリブルから最後はループシュート。GKフェルナンデスにセーブされたが、よく周りが見えている。前半は2-0。日本の攻撃がよく機能した。

 後半に入ると、日本は右SH久保、左SH原口を投入。また酒井を下げて、CBに植田。冨安がボローニャでもプレーする右SBに移った。一方、パラグアイも3人交代。ボランチをマルティネスとパレデスのコンビに変更するとともに、左SBにリベロスを投入。ピリスを右SBに回した。右SH久保が序盤から積極的にプレーする。5分には自ら倒されたFKを直接狙うがバーの上。6分にはCF大迫もミドルシュートを放つ。パラグアイは9分、ケガのCBゴメスをロベルト・ロハスに交代する。

 13分、CF大迫のスルーパスに左SH原口が抜け出し、クロスに右SH久保がミドルシュート。だがDFにブロックされる。18分にも右SH久保が自ら仕掛けて得たFKを直接狙う。しかしGKフェルナンデスがナイスセーブ。パラグアイは19分、FWサナブリアに代えてアンヘル・ロメロ。日本も22分、CF大迫に代えて永井。左SB長友に代えて安西を投入する。24分、CH柴崎のスルーパスに抜け出した右SH久保がシュート。だがこれはバーに当たる。後半は右SH久保の個人技が目立つが、周りとの連携はイマイチ。右SB冨安やCB植田を投入し、守備を意識した布陣になっている。それでも28分、左SH原口のドリブルから、サイドチェンジを右SH久保が切り返してミドルシュート。しかしこれも枠を捉えられない。

 日本は31分、CH柴崎に代えて板倉を投入。いよいよ無失点でゲームを終える布陣。パラグアイは32分、FWアルミロンとのワンツーからFWアンヘル・ロメロが抜け出し、クロスに右SBピリスがミドルシュート。だがDFがブロックする。41分には左SHサムディオがミドルシュートを放つが、GK権田がセーブ。後半はゴールこそなかったが、危ない場面もなくそのままタイムアップ。2-0。日本の完勝でゲームを終えた。

 目的はW杯予選。5日後のミャンマー戦でよもや負けることは許されないが、4年前の初戦シンガポール戦での引分けが思い出される。まずはW杯予選に向けて代表メンバーの意識を高める狙いもあるだろう。だが2戦目以降もこのメンバーで行くのだろうか。大迫や南野らがいない状況でもしっかりと勝ち切る連携を作っていく必要がある。結局今回も彼らがベンチに下がった後の後半は、守備こそしっかり対応していたが、久保の個人技頼みで有効な攻撃はあまり見られなかった。W杯予選突破に向けてはまだまだ課題が多いことが改めて確認されたゲームだった。