とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第31節 FC岐阜 対 栃木SC

 3連敗から前節FC琉球にようやく勝利したFC岐阜。一方、栃木SCは連敗して現在21位。最下位FC岐阜との勝ち点差はわずか1。お互い負けられないゲームだ。FC岐阜は前節からGKをジーバースに代えた以外は同じ先発メンバー。対する栃木SCの布陣は3-4-3。大黒をワントップに、右WG三宅、左WG西谷。古波津とヘニキをボランチに据えて、右WB浜下。左WB和田。CBは右から田代、乾、森下。GKはユヒョン。正直、大黒以外、知っている名前はない。もっともFC岐阜とて、前田と川西、馬場以外は最近観戦を初めて知った選手たち。前田と大黒というかつての代表FWをトップに、若い選手が最前線にボールを運ぶという、同じコンセプトのチームとも言える。ただし運び方は両チームで考え方にかなり違いはある。

 開始4分、栃木SCは右WG三宅のCKからCB田代がヘディングシュート。序盤は栃木SCが攻めていく。だが、北野監督就任以来、守備戦術を固めてきたFC岐阜の守備を崩せない。序盤の栃木SHの攻勢を耐えた後は、FC岐阜がパスを回して攻めていく。だがこちらも栃木SCの守備を崩せない。お互いシュートが打てない膠着した状態でゲームは進んでいく。ようやくいい形を作ったのは栃木SC。25分、CF大黒から右に展開。CHヘニキのクロスを左WB和田が落とし、左WG西谷がシュート。わずかにバーの上に外れる。

 FC岐阜もようやく34分、CH塚川から右に展開。右SHフレデリックのクロスに左SH馬場がシュート。だが枠を捉えられない。これがFC岐阜初めてのシュート。36分にはCB竹田のフィードを左SH馬場が落とし、FW川西が持ち込む。だがDFに囲まれ、クリアされる。栃木SCがゴール前を固めて、FC岐阜はゴール前でなかなかいい形を作れない。45分には左SB柳澤のクロスにCH塚川がヘディングシュートするも枠の外。前半はスコアレスで折り返した。

 後半もFC岐阜がパスを回して、栃木SHは守りからロングボールでゴール前まで迫る展開。2分、左SB柳田のクロスを左SH馬場が中へつないで、FW前田がシュート。しかし枠を捉えられない。栃木SCも6分、右WG三宅のCKから右WB浜下がボレーシュート。これも枠の外。お互いしっかりと守り、攻めきれない。FC岐阜は8分、右SHフレデリックを下げてFWバホスを投入。川西を右SHに回す。栃木SCも17分、左WB和田に代えて瀬川を投入。するとFC岐阜もSHの左右を入れ替え、右SH馬場、左SH川西。

 23分、右SH馬場が左WB瀬川を背負いながら前を向いてミドルシュート。だがGKユヒョンがセーブする。26分、CH塚川のフィードに抜け出したFWバホスがシュート。しかしGKユヒョンがナイスセーブ。続く川西のCKのクリアに右SH馬場がミドルシュートを放つ。DFがブロックした。28分、栃木SCは左WG西谷に代えて右WG平岡を投入。三宅を左WGに回す。このタイミングでFC岐阜はSHをまた入れ替える。

 33分、GKジーバースのフィードにFWバホスが抜け出すと、シュート。だがGKユヒョンがよく飛び出してセーブする。栃木SCも36分、左WG三宅の落としから左WB瀬川がクロス。CHヘニキがヘディングシュートを放つが、わずかにポスト左に外れた。37分にはCF大黒が反転からミドルシュート。この時間帯、栃木SCがよく攻めていった。FC岐阜も37分、川西のCKにCB竹田がヘディングシュート。ポスト右に外す。

 しかし終盤は栃木SCのペース。FC岐阜は全体的に疲れて、動きが遅い感じ。それでも必死に走る。45+1分、栃木SCは左CB森下のフィードをCHヘニキがフリック。右WG平岡がシュートするが、GKジーバースの飛び出しが早い。ファインセーブした。45+3分にはCF大黒がミドルシュート。45+5分、FC岐阜もFWバホスがFKを狙うがバーの上。そしてタイムアップ。結局最後までお互いゴールなし。0-0のスコアレスで終わった。

 FC岐阜も負ければ痛い。栃木SCは負けられない。お互い守りを固めながらのゲームでは、この結果も致し方ないのかもしれない。20位のアビスパとの勝ち点差は6。残り14試合あるとは言え、正直厳しい。次節の相手はファジアーノ岡山。こうした中位チームにこそ勝機があるのかもしれない。引き続きFC岐阜の戦いぶりを観ていきたい。