とんま天狗は雲の上

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EAFF E-1選手権(男子) 日本vs.中国

 E-1選手権(男子)の第2戦は中国が相手。町野や西村、相馬らの活躍で、初戦、香港に6-0と快勝した日本。中国には韓国も初戦3-0で勝利している。そして先に行われた香港にも3-0で勝利。日本も連勝して、最後の韓国戦に臨みたい。

 日本は先発を初戦とは全員替えてきた。ワントップに細谷。トップ下に脇坂。右SHに宮市、左SHは森島。橋本と野津田のダブルボランチに、右SB小池、左SB佐々木。CBは中谷と荒木。GKは大迫。このうち、細谷、野津田、小池、荒木が代表初招集、初出場だ。対する中国は5-4-1の布陣。譚竜をワントップに、中盤は右から右SH陳国抗、CH黄嘉輝、CH戴偉浚、左SH方昊。DFは右から右WB荷宇鵬、CBブラウニング、CB朱辰傑、CB呉少聡、左WB温家宝。GKは韓佳奇。

 開始1分、CBからのフィードに左SH方とDFが競り合うと、こぼれ球を左WB温が拾ってそのままゴール前まで駆け上がる。シュートはGK大迫がパンチングで防いだが、序盤から不安定な守り。もっとも日本も2分、CH橋本がCH野津田とのパス交換から出したパスがDFに当たってこぼれたところを左SB佐々木がシュートする。6分にはOH脇坂のFKからCH橋本がボレーシュート。GK韓がナイスセーブ。続く脇坂のCKのこぼれを再びCH橋本がシュート。枠は捉えられなかったが、序盤から橋本が積極的にプレーする。

 その後も日本が攻めていくが、中国が守備ブロックを作って、がっちりと守り、なかなかゴール前まで入っていけない。9分、16分とOH脇坂がミドルシュートを放つが、ゴールならず。19分、右SH宮市が仕掛けて、クロスにCF細谷がヘディングシュート。21分には右SH宮市のパスからOH脇坂がシュートを放つが、これもGK韓がセーブする。30分にはPA手前でFKのチャンスを得るが、CH野津田のシュートは壁にはね返された。35分、右SH宮市のシュート。44分には右SH宮市のクロスに左SH森島がヘディングシュートするもGK韓がキャッチ。前半はこのままスコアレスで折り返す。

 すると後半も両チームとも選手交代なし。攻める日本に対して守る中国。だが日本は、脇坂のポジションが深く、左サイドの森島と佐々木もほとんど攻撃に絡むことなく、前線の細谷が孤立する。それでも8分、右サイドでパスを回して、OH脇坂のパスからCF細谷が抜け出す。シュート。だがGKの圧力に屈したか、枠を外した。このゲーム最大の決定機だった。10分、中国は左WB温に代えて徐浩峰を投入。12分、左SH森島の縦パスを受けてCF細谷が左サイドから持ち上がり、中に切れ込んでミドルシュート。だが、GK韓が横っ飛びセーブした。

 結局、細谷は17分、町野と交代。初出場もいい結果は残せなかった。また左SB佐々木も杉岡と交代。さらに24分には右SH宮市を満田に交代する。満田も代表初招集・初出場だ。中国も22分、陳と黄に代えて、右SH陶強竜とCH徐越を投入する。30分過ぎから日本が圧倒的に攻めていく。32分、CF町野がシュート。続くOH脇坂のCKからCF町野がヘディングシュート。中国は34分、何と方を下げて、右WB甦士豪と左SH劉祝潤を投入。すると36分、CH戴のCKのこぼれをCB朱がヘディングシュート。

 日本は37分、森島と脇坂を下げて、左SH相馬、OH西村を投入する。すると特に相馬が積極的に仕掛ける。39分、CH野津田のCKがファーに流れたところを左SH相馬が拾って前に仕掛ける。ラインぎりぎりから戻したパスに左SB杉岡がシュート。だがGK韓が足に当てて、わずかにポスト左に外れた。45+2分、右からこぼれてきたパスをCH橋本がシュートするも、DFがブロック。続く相馬のCKにCH橋本とOH西村がヘディングシュートを狙うが、被ってしまう。45+3分にはクロスのこぼれをCF町野がヘディングシュート。だがこれもGK韓がキャッチした。そしてタイムアップ。結局、ゲームはスコアレスドローで終えた。

 OH脇坂の意欲は見えたが、ボールを触りたがるために却って前線が薄く、CF細谷が孤立。もっと橋本や野津田に任せればよかった。また左SH相馬に交代してから一気に日本が攻勢に変わった。逆に言えば、森島の消極性が際立った。中国の守備が堅かったかもしれないが、崩すだけの戦術も技術もなかった。最終戦は韓国。このゲームに勝っていれば引き分けでも優勝だったが、これで勝たなければ優勝できない状況になった。最終戦はこれまで2戦の集大成。初戦のメンバーを中心に、迫力のある攻撃を見せてほしい。勝利がマストだ。