とんま天狗は雲の上

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EAFF E-1選手権(男子) 日本vs.香港

 E-1選手権初日はカシマスタジアムで、女子に続いて男子のゲームが行われた。男子はウエスカ移籍が直前に発表された橋本を除き、海外組は一人も選考されず、若い選手が多く選考された。26名中10名が初選出。このうち5名が香港戦で初先発した。

 布陣は4-2-3-1。町野をトップに、トップ下に西村。この二人が初招集。SHには右に水沼、左に相馬。水沼は32歳での初招集だ。ボランチは岩田と若い藤田。右SB山根、左SB杉岡。畠中と谷口のCBにGKは鈴木彩艶。藤田と鈴木が初招集だ。対する香港は4-3-3。オアをトップに、右WG羅梓駿、左WG孫銘謙。中盤は胡普銘をアンカーに、右IH黄威、左IH鞠盈智。DFは右SB茹子楠、左SB梁冠聡。CBはヌニェスと謝家強。GKはパウロ

 開始2分、ゴール前に入れたボールを香港の選手がハンドの反則。これを左SH相馬が直接FKを決めて、日本が先制点を挙げた。その後も日本が圧倒的に攻めていく。4分、右SH水沼のクロスを代表初招集のCF町野がヘディングシュート。香港も7分、CH胡普銘がミドルシュートを放つが、左に外れる。日本も9分、CH藤田がミドルシュート。12分、香港は右WG羅梓駿のクロスのクリアを右SB右SB茹子楠がミドルシュートするが、枠は捉えられない。

 そして20分、右SB山根のクロスにCF町野がヘディングシュート。代表招集初ゲームでゴールを挙げた。日本が2点目を挙げる。さらに22分、右SH水沼からのパスを左SH相馬が縦に入れると、OH西村が反転からミドルシュート。これが決まる。早くも日本が3点のリードを広げた。

 24分には右SB山根のパスをCF町野がフリック。OH西村の縦パスに右SH水沼が走り込んで、戻しをOH西村がシュート。これは枠を外す。26分、右SH水沼がドリブルで運び、シュート。GKパウロがナイスセーブ。29分には左SH相馬が中へのドリブルからミドルシュートを放つ。これはDFがブロック。33分、右SB山根の縦パスをCF町野がフリック。右SH水沼が抜け出しシュートを放つが、GKパウロがファインセーブした。35分には相馬のCKにCB畠中がヘディングシュート。そして40分、OH西村が見事なミドルシュートをネットに突き刺した。日本が4点目。前半は日本が4点リードで折り返した。

 後半最初、日本はCB谷口を中谷に交代する。若い選手が多い中、唯一経験豊富な選手だったが、もう大丈夫だろうということか。香港も梁冠聡、孫銘謙、鞠盈智に代えて、左SB徐宏傑、CH陳俊楽、左SHカーン。黄威をトップ下に出して、4-2-3-1の布陣とする。後半序盤は香港も説教的に攻めるが、日本は落ち着いて対応。7分にはCH藤田が中盤でボールを収めると、左SH相馬がドリブルで駆け上がり、GKをかわしてゴール前にクロス。だがDFにクリアされた。

 そして10分、右SB山根がインサイドをドリブルで持ち上がると、右にはたいて、右SH水沼のスルーパスにさらに前へ。クロスに左SH相馬が走り込んで、ヒールでシュート。日本が5点目を挙げる。さらに12分、右SH水沼のクロスをGKパウロが弾いたところにCF町野が詰めてシュート。日本、6点目。17分には右SB山根のドリブルから、クロスに左SH相馬がシュート。DFのブロックがこぼれて、再び相馬がシュート。これもDFに当たり、ゴールはならなかった。19分には右サイドから中へ持ち込みながらのミドルシュート。相馬が躍動した。

 するとその直後、日本は3人の選手交代。相馬、水沼、西村に代えて、左SH宮市、右SH岩崎、トップ下に枠坂を投入する。29分には右SB山根に代えて大南。岩崎と大南は初招集組だ。香港も32分、黄威と羅梓駿を下げて、OH鄭展龍、右SHに市川聡悟を投入。市川は生後2ヶ月で香港に渡った日系人だ。その後はお互い疲れも見えて、決定機は作れなくなっていく。41分、右SB大南の縦パスをCF町野が落として、右SH岩崎がシュートするも、GKパウロがセーブ。45分、脇坂のFKはバーの上を越える。45+3分、左SH宮市が抜け出して、落としを右SH岩崎がシュート。だが枠は捉えられない。そしてタイムアップ。6-0。E-1選手権初戦は大勝で勝利した。

 多くの初招集選手が出場し、それぞれが持ち味を発揮して、楽しかった。でもこれは予行演習。次の中国戦、そして韓国との最終戦が勝負と思っているはず。このゲームでは相馬、そしてゴールを挙げた石村と町野がよかった。次はどの選手が出場し、どんな活躍をしてくれるのか。次を期待しよう。