とんま天狗は雲の上

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EAFF E-1選手権(男子) 日本vs.韓国

 前日、女子はE-1選手権優勝を決めた。男子は前節、中国と引き分けて、勝たないと優勝ができない。細谷、脇坂、森島らの起用で停滞した攻撃陣だったが、第3戦は香港相手に快勝したメンバーが再び先発した。FWは町野と西村の2トップに、SHは右に水沼、左に相馬。ボランチは岩田と藤田のマリノス・コンビで組む。DFは山根が体調不良で右SB小池、左SBは佐々木。CBに谷口と畠中。GKは日替わりで谷が代表初出場した。

 対する韓国の布陣は4-3-3。チョギュソンをトップに、オムウォンサンとナサンホが左右のWGに開く。中盤はクォンギュンウォンをアンカーに、右IHウォンチャンフン、左IHキムジンギュ。DFは右SBにキムムンファン、左SBキムジンス。パクジスとチュユミンとCBにチョヒョニュがGKを守る。

 キックオフ直後の19秒、FW町野が積極的にミドルシュートを放つ。これはGKチョヒョヌがファインセーブで弾き出すが、序盤から日本が積極的に攻めていく。一方、韓国はしっかりブロックを作って守備を固める。19分、中盤で右IHウォンチャンフンからボールを奪うと、左SH相馬がドリブルで仕掛けてミドルシュート。だが、右ポストにはね返される。韓国はようやく26分、右WGオムウォンサンが仕掛けて、左SB佐々木を抜き、シュートを放つが、DFがブロックする。

 26分には左サイドからCKを蹴った左SH相馬が直接ゴールを狙う。GKチョヒョヌが何とかパンチングするが、はね返りを右SH水沼がシュート。しかしこれはGKチョヒョヌの正面。韓国は30分あたりから攻撃時、CHクォンギュンウォンをDFラインに下げ、両翼を上げて攻めようとする。40分、左WGナサンホがミドルシュート。42分にはCHキムジンギュがミドルシュートを放つが、ポストの左。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 しかし後半も日本が積極的に攻めていく。開始1分、CH藤田がPA手前でキープすると、CH岩田の縦パスをFW町野が落とし、FW西村がシュート。GKチョヒョヌがファインセーブしたが、マリノス・コンビでゴールに迫る。そして4分、CH藤田が右サイドからゴール左手前にクロス。ここに左SH相馬が飛び込む。ヘディングシュートで日本が先制点を挙げた。相馬はこれでこのシリーズ3点目。7分には左SH相馬がライン際まで仕掛けて、ゴール前にクロス。FW町野が飛び込むが、わずかに届かない。10分には右SH水沼のクロスに左SH相馬が飛び込むが、GKチョヒョヌと交錯。シュートには至らなかったが、勇気のあるプレーだ。

 11分にはFW町野の落としからCH岩田が縦パス。FW西村が落として、CH岩田がシュート。マリノス・コンビで崩していく。韓国は直後、オムウォンサンを下げて、左WGソンミンギュを投入。ナサンホが右WGに回る。日本も14分、右SHミズノに代えて宮市を投入する。そして18分、FW町野のミドルシュートで得たCKを相馬が蹴ると、左SB佐々木がドンピシャのヘディングシュート。日本が追加点を挙げた。

 韓国は23分、ウォンチャンフンとパクジスを下げて、CHイヨンジュとFWチョヨンウクを投入。クォンギュンウソンがCBに下がって、4-4-2の布陣。しかし日本の攻撃の手は緩まない。27分、右SB小池からのパスをCH藤田が縦に入れると、FW西村のフリックに右SB小池が走り込み、クロスにFW町野がシュート。日本が3点目。マリノス・コンビの崩しが美しい。しかしその後。右SH宮市が右サイドを駆け上がった際に、DFと交錯し、右膝を痛めてしまう。一人少ない32分にはFWチョヨンウクがミドルシュートを放つが、GK谷がファインセーブする。結局、宮市は33分、森島と交代。さらにFW西村もOH脇坂と交代する。

 35分には左SH相馬の縦パスを受けたFW町野がミドルシュート。38分にもCH藤田がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。その後、韓国は40分、CHキムジンギュに代えて、キムドンヒュンを投入。日本も42分、藤田と相馬を下げて、CH橋本と左SH満田を投入する。そしてタイムアップ。3-0。日本が韓国に快勝。E-1選手権、9年ぶりの優勝を遂げた。

 グランパス・ファンとしては豊田スタジアムで相馬が活躍してくれたことは嬉しい。この勢いで、W杯にも選考されたらいい。他に目立ったのは、相馬と同様にこのシリーズで3得点を挙げた町野。大迫の代わりのポストプレーヤーになれるかも。CB谷口や右SB山根はたぶん当確。CH藤田はどんどん成長していることを示したが、帯同メンバーとして経験を積むといい。次は本番直前の欧州遠征。それまでに誰もケガすることなく、ベストメンバーでW杯に臨めるといい。グループリーグの組み合わせ決定直後は、グループリーグ突破は無理だと思ったが、次第に期待が高まってきた。やれるかもしれない。さらに戦力を積み上げていこう。