とんま天狗は雲の上

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EAFF E-1選手権(女子) 日本vs.中国

 E-1選手権の最終戦はアジア杯準決勝で敗退した中国。中国は第2戦で韓国と引分けており、2連勝の日本は引き分けでも優勝となる。でもやはり勝利で優勝を飾りたい。ここまで積極的に初招集の選手を起用してきた日本だが、最終戦は過去2戦で好調だった選手を中心に起用した。

 日本の布陣は4-4-2。植木と井上の2トップに、右SH千葉と左SH宮澤。ボランチは長野と林穂乃香。DFは右SB清水、左SB宮川。高橋と宝田のCBにGKはこのシリーズ初めて山下が先発した。一方、中国の布陣は4-2-3-1。王珊珊をトップに、トップ下に王霜。右SH肖裕儀、左SH呉澄舒。ボランチは姚凌薇と張睿。右SB高晨、左SB姚偉、CBは王暁雪と汪琳琳。GKは朱鈺。

 5分、中国はCH張がミドルシュートを放てば、日本も7分、右SH千葉がミドルシュート。千葉は8分にもCF植木が放ったシュートのこぼれ球をミドルシュートする。序盤から千葉が積極的。11分にはCH長野のパスのこぼれ球を拾った右SH千葉がドリブル。落としを左SH宮澤がシュートを放つが、わずかにポスト右に外れた。それでも日本はどの選手も攻撃の意識が高い。21分、CH長野がミドルシュート。31分には右CKの流れから、宮澤のクロスにCB宝田がヘディングシュート。33分にはCH林のスルーパスにOH井上が抜け出し、シュート。GK朱が弾いたところに左SH宮澤が詰めるが、わずかに届かず、DFがクリアした。

 中国も36分、OH王霜の落としにCH張睿がミドルシュート。だが枠に入らない。39分、日本はCH長野のパスをCH林がダイレクトで縦へ。左SB宮川が走り込み、シュートを放つが、GK朱がセーブした。前半はスコアレスで折り返した。

 後半最初、中国は右SH肖を下げて、張琳艶を投入する。5分、右手前からのクロスに左SH呉がヘディングシュート。だがCB宝田がよく競って、自由にヘディングを指せない。そして6分、FW植木が積極的にミドルシュートを狙うが、バーを叩いてはね返った。後半、FW植木が積極的に仕掛けてシュートを放つ。14分には左SH宮澤のスルーパスにFW植木が走り込み、クロスにCH林が触って、ファーに流れたところを右SH千葉がシュート。だがポスト右に外れた。

 攻めてもなかなかゴールが遠い日本は20分、井上を下げて、右SH成宮を投入。千葉をFWに上げる。中国も王霜と呉を下げて、OH唐佳麗、左SH宋端を投入する。25分、左SH宮澤から左に流すと、FW植木がカットインからミドルシュート。GK朱がナイスセーブ。31分、FW植木が左サイドから中へとドリブル。右に流して、右SH成宮がシュート。だがわずかにポスト左に外れた。

 33分、中国は張睿を下げて、CH張馨を投入。日本も35分、千葉を下げて、清家をFWで投入。FW清家も積極的にプレー。41分にはシュートを放つが、GK朱にセーブされた。さらに45+2分、植木を下げて菅澤を投入。だが時間が少ない。最後まで攻めの姿勢を見せた日本だったが、結局最後までゴールならず。ゲームはスコアレスドローで終えた。

 それでもE-1選手権は日本が優勝。前回2019年に続いての連覇を飾った。しかしまだこれは途中経過。目標はあくまで来年のW杯だ。熊谷や岩渕、長谷川などの海外組がいなくてもこれだけやれた。彼女らにとっては大いに自信になっただろう。最後までゴールを狙って攻め続けた姿勢も評価したい。だが、ゴールが挙げられなかったことも事実。そしてやはり所詮はアジアが相手。欧米の強豪を想定すればまだまだ物足りない内容であることは否めない。この経験を糧にさらに積み上げていきたい。さらなる成長を期待したい。