とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第27節 名古屋グランパスvs.清水エスパルス

 3連勝で4位に浮上。土曜日のゲームで3位ヴィッセルが敗戦したため、勝てば代わって3位に浮上する。相手は16位のエスパルス。このところ負けと引分けを繰り返し、6試合勝利なし。すっきり勝って3位浮上と行きたい。

 グランパスの布陣は4-4-2。柿谷と前田の2トップに、右SHマテウス、左SH森下。ボランチは長澤と稲垣。DFは右SBに宮原が入り、左SBは吉田。中谷とキムミンテのCBにGKはランゲラック。対するエスパルスも同じく4-4-2。チアゴサンタナと藤本の2トップに、右SHは鈴木唯人、左SHコロリ。ボランチホナウドと松岡。DFは右SB奥井、左SB片山。井林とヴァウドのCBにGKは権田。夏に新加入の5人が先発した。中でも、FW藤本とCH松岡の加入はエスパルスのサッカーをどう変えるか、興味がある。

 開始1分、左SH森下がミドルシュート。GK権田がナイスセーブしたが、序盤からグランパスが積極的。だがその後はエスパルスも前からプレスをかけて攻めてくる。グランパスが落ち着いて守り、その後は膠着状態が続く。22分、CH長澤から大きく右に展開。右SHマテウスがDFの股下を抜いた縦パスに右SB宮原が走り込み、シュートを放つ。DFがブロック。23分には右SHマテウスの縦パスにFW前田が走り込み、クロスからCH長澤がミドルシュート。26分にも右SHマテウスの縦パスから、FW前田のクロスに左SH森下が走り込む。手前でGK権田がセーブする。

 攻め込むとシュートが遠かったエスパルスはようやく38分、ショートCKからCHホナウドミドルシュートを放つが、うまく当たらず、GKランゲラックがキャッチした。グランパスは40分、CH稲垣のパスから右SHマテウスがスルーパス。FW前田の落としをCH稲垣がシュート。GK権田がファインセーブで弾き出す。42分、エスパルスもCH松岡のサイドチェンジから、左SB片山のクロスにFW藤本がヘディングシュート。しかしGKランゲラックの正面。45分、CH稲垣の落としから左SB吉田がミドルシュートを放つが、GK権田がナイスセーブ。前半はスコアレスで折り返した。

 後半は序盤からグランパスが攻勢をかける。4分、FW柿谷からの斜めのパスに右SHマテウスが走り込み、シュート。しかしこれはGK権田の正面。6分、左SB吉田のクロスにFW前田が走り込むが、わずかに届かない。7分にはFW前田のドリブルから左SH森下がシュートを放つが、これもGK権田がセーブした。そして12分、CH長澤の縦パスを受けたFW前田がミドルシュート。これが決まる! ようやくグランパスが先制点を挙げた。

 14分、グランパスは森下と長澤を下げて、左SH相馬、CH米本を投入。エスパルスも右SH鈴木を下げて、滝に交代した。15分、さっそくCH米本の縦パスに左SH相馬が走り込み、クロスに右SHマテウスがシュート。だが枠は捉えられない。その後もグランパスが攻めていく。また、エスパルスが攻める局面でもグランパスがしっかりブロックを作って守る。エスパルスは21分、コロリに代えて右SH西澤を投入。滝を左SHに回す。24分、右SH西澤のFKはGKランゲラックがパンチング・クリア。このまま守り切れるかと思っていたのだが・・・。

 29分、右サイドでうまく左相馬をかわしたFW藤本がクロス。これにFWチアゴサンタナが走り込み、CB中谷の前に入ってボレーシュート。これがゴール左にぎりぎり決まる。エスパルスが同点に追い付いた。グランパスは30分、FW柿谷に代えて金崎。37分にはFW
前田に代えて阿部を投入する。39分、左SH相馬のクロスをCF金崎が落として右SHマテウスがシュート。だが枠を捉えられない。エスパルスも41分、CBヴァウドに代えて立田。43分にはCHホナウドに代えて竹内を投入する。グランパスはその後、最後までゴールを挙げることはできなかった。1-1。ウノゼロならず。気の緩みとは思わないが、残念な結果となった。

 これで結局グランパスは3位どころか、アントラーズサガンにも抜かれ、順位を6位に下げることになった。とは言っても、3位まで同じ勝ち点。残り11試合。いよいよリーグ戦は佳境に入ってくる。グランパスはこの後、アントラーズとのルヴァン杯準々決勝が控えている。Jリーグ優勝は難しいかもしれないが、ACL天皇杯と合わせ、カップ戦は3つとも可能性が残る。金崎も復帰した。相馬も変わらない動きを見せた。シュヴィルツォクもいる。季節も良くなってくる。これからのがんばりを期待したい。