とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

GS調査センターから突然の世論調査

 先日、突然スマホの電話が鳴った。電話番号を見ると、知らない番号。また間違い電話かなと思いつつ、応答すると、「GS調査センターです。内閣支持率に関する世論調査をお願いします…」とかなんとか、自動音声が突然流れ出した。突然すぎて何を話しているのかすぐには理解できなかったが、どうやら世論調査。どうしようかと迷っていると、かまわず電話の音声は進んでいく。「答えていただける方は『1』を、拒否される場合は『2』を押してください」といった内容のことを話している。電話で会話中に番号ってどうやって押すのだ? スマホを耳から離し、画面を見ると、下の方に数字パッドがありそうな感じ。上にスライドすると数字が現れたので、ついつい『1』を押してしまった。

 すると続いて、「郵便番号を押してください」と言われる。ええ?と思ったが、しばらくは付き合おうかと、正直に回答した。続いて「現在の内閣を支持しますか」と訊いてくる。スマホを耳から離すと音声が聞こえない。選択肢がわからなかったが、適当に数字を押した。こんな調子で、支持政党を聞かれ、性別と年代を聞かれる。そしてお礼の言葉があって電話は切れた。

 何だったんだろう? やはり最初のところで電話を切るべきだったか? 電話番号は残っていたので、パソコンで検索をしてみた。すると(株)グリーン・シップという会社が設置しているGS調査センターが実施している調査のようだ。(株)グリーン・シップという会社は、ロボットにより自動音声電話を架電する業務を中心に事業展開をしている会社だ。他にも各種ITを活用したサービス業務をしているようだが、世論調査は自主事業として実施し、結果を公表している。

 つまり世論調査は本業へつなぐためのPRとして実施しているようだが、突然電話が架かってきた側としてはびっくりする。冒頭のところでもう少していねいに説明をしてもらえば、少しは落ち着いて回答ができただろうか。突然の電話に不信に思い、即切りする人も多いのではないだろうか。その点で既に世論調査としてはバイアスがかかっている気もするが。

 しかし改めて考えてみると、HPなどが公表されているからといって、本当に不正なことをしないとは限らない。今回、私は正直に郵便番号7桁を入力したが、これと電話番号を照合すれば、氏名まではわからないとしても、町丁目単位で私のような人間(突然の電話に対しても「即切り」せず、ある程度素直に対応するような)が存在していることが明らかになる。この情報が他の業者に渡れば、今後、私のスマホあてにこの地域で事業を展開しようとする業者からの営業電話が多く架かってくる可能性も否定できない。やはり突然の、見知らぬ人からの電話は即切りすべきだろうか。スマホリテラシーが問われているような気もする。