とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア2次予選初戦 日本vs.ミャンマー

 いよいよW杯予選が始まった。次回大会はアジア枠8.5ヵ国。しかも2次予選。カタール大会からまだ1年も経っていないのに、もう!という気もするが、相手がミャンマー、シリア、北朝鮮と聞くと、なぜそんな政治問題を抱えた国ばかりが集まったのかと思う。日本はどうか? まあ、確かにいろいろ政治的な問題はありそうではあるが。

 初戦はホームでミャンマーが相手。しかも海外組をしっかり招集している。普通に戦えば、大差で勝って当たり前。どんな勝ち方ができるかが関心の的かもしれない。日本の布陣は4-3-3。植田をトップに、右WG堂安、左WB相馬。中盤は田中碧をアンカーに、右IH鎌田と左IH南野が並ぶ。DFは右SB毎熊、左SB中山。町田と谷口のCBに、GKは大迫。大迫と毎熊伊以外は海外組だ。

 一方、ミャンマーは守備的な5-4-1の布陣。エイン・テ・アウンをトップに、右SHスアン・ラム・マン、左SHマウン・マウン・ルイン。ダブルボランチはウェ・リン・アウンとナイ・モー・ナイン。DFは右WBにエイン・ピョー・ウィン、左WBズウェ・カン・ミン。CBは右からエイン・ゼヤー・リン、チョウ・ミン・ウー、テ・エイン・ソー。GKはチョウ・ジン・ピョー。それにしてもテレビ朝日ミャンマーの先発陣を紹介してくれてもいいのではないか。

 序盤から一方的に日本が攻め込む。2分には左WG相馬のクロスに左IH南野がヘディングシュート。だがその後はミャンマーがゴール前に多くの人を配し、日本はパスをつなぐが、さすがに攻めあぐねる。それでも11分、左IH南野がフワッと浮かせて縦パスを送ると、走り込んだCF上田がヘディングシュート。日本が先制点を挙げた。

 するとその後は日本が積極的にシュートを打っていく。14分には左WG相馬がカットインからクロスを入れて、CF上田がシュート。15分、右IH鎌田から右に展開。右SB毎熊のクロスにCF上田がシュート。18分には右WG堂安のCKから左SB中山がヘディングシュート。さらに20分には、CB町田がロングシュートでゴールを狙う。そして28分、CH田中の縦パスを受けた右IH鎌田が横に運んでミドルシュート。これがネットに突き刺さる。日本が追加点を挙げた。

 33分、右WG堂安のFKは強烈。GKチョウ・ジン・ピョーがナイスセーブする。45分にも左WG相馬がミドルシュート。そして前半終了間際の45+4分、右WG堂安のスルーパスにCF上田が抜け出して、角度のないところからシュート。前半で3点をリードした。

 すると後半の頭から日本は、谷口と鎌田に代えて、CB渡辺剛とCH佐野を投入する。アントラーズの佐野はJリーグでは見たことがあるが、こんなにいい選手だとは思わなかった。アンカーでしっかりボールが奪取できるし、攻撃面での積極性もある。田中碧が左IHに上がった。後半3分、左WG相馬のクロスがこぼれたところをCH佐野がボレーシュート。DFに当たって最後はGKチョウ・ジン・ピョーが抑えた。

 そして5分、右IH南野の浮かしたスルーパスにCF上田が反応してシュート。うまい。上田がこれでハットトリックを達成した。さらに7分には右IH南野の縦パスにCF上田とDFが競って、こぼれ球を右WG堂安がシュート。バーを叩く。ミャンマーは15分、ワントップのエイン・テ・アウンを下げて、ウィン・ナイン・トゥンを投入する。しかしサッカーは変わらない。

 18分、左WG相馬のFKからCB渡辺がヘディングシュート。19分には、右IH南野が中盤に下がってボールを持つと、縦パスを右WG堂安が繋ぎ、CF上田の落としを受けて、右IH南野がドリブル。シュートはGKチョウ・ジン・ピョーに止められたが、絶好調なのがよくわかる。21分にはCB渡辺の縦パスを右WG堂安がフリック。左WG相馬がシュートを放つが、DFにクリアされた。

 22分、上田と南野に代えて、CF細谷とCH守田を投入。佐野を右IHに上げる。若い選手を積極的に起用するのは素晴らしい。25分、CH守田の縦パスから右WG堂安が縦に繋ぐと、CF細谷の落としを堂安がミドルシュート。GKチョウ・ジン・ピョーにナイスセーブされた。さらに26分にはこぼれ球を左WG相馬がシュート。右に外れた。直後、ミャンマーはウェ・リン・アインとスアン・ラム・マンを下げて、左SHナンダ・チョウ、CHソー・ウィン・テインを投入。マウン・マウン・ルインを右SHに回す。

 30分、右WG堂安がミドルシュート。32分にはCF細谷がうまくボールを奪って、クロスに左WG相馬がシュート。35分には右WG堂安のFKからこぼれ球を右SB毎熊がミドルシュートを放つ。36分、日本はGK大迫を下げて、GK前川を投入する。前川も初招集、初出場。招集したらすぐに起用する森保監督の采配はいいことだ。そして41分、CH守田のフワッと浮かしたスルーパスに右WG堂安が走り込んでシュート。日本がダメ押しの5点目を挙げる。そしてそのままタイムアップ。5-0。日本がアジア予選初戦を期待通り快勝で飾った。

 前回までと違い、順調な初戦。次はサウジアラビアに飛んでシリア戦が待っている。シリアのFIFAランクミャンマーを大きく上回る92位。テレビ放送はないかもしれないという話だったが、どうやら放送できる状況になったようだ。期待して快勝を観戦しよう。