前節は日曜開催だったが、今節は金曜開催。中4日でレッズと戦う。もっともレッズも同じ中4日。しかも水曜日にはACLのプレーオフが控えている。前節はサンフレッチェに敗戦し、この4試合勝利のないレッズ。一方、グランパスはここ2戦、ウノゼロで勝利を重ね、首位ヴィッセルに勝ち点差2で付いている。勝利すれば首位ヴィッセルを勝ち点差で上回る。プレッシャーをかける意味でも勝利がほしい。
レッズの布陣は4-2-3-1。ホセ・カンテをトップに、トップ下に小泉。大久保と関根が左右SHに開き、ボランチは岩尾と伊藤敦樹。DFは右SB酒井宏樹、左SB明本。ジョルツとホイブラーテンのCBにGKは西川。今季リーグ19失点はヴィッセルと並び、最小だ。一方、グランパスはいつもの3-4-3。ただし、ユンカーはレッズからのレンタルで、契約により出場できない。ワントップには酒井宣福。森島と永井がシャドーに入り、WBは右に野上、左に森下。ダブルボランチは内田と稲垣。CBは右から藤井、中谷、河面。GKはランゲラック。グランパスの今季失点は20。守備が堅いチーム同士の対戦だ。
序盤、グランパスは前からのプレスと組織だった守備でしっかりゲームをコントロールする。9分にはCH内田のスルーパスにCF酒井が走り込み、クロスのクリアを左WB森下がボレーシュート。これはうまく当たらなかったが、レッズにほとんどサッカーをさせない。と思ったら11分、左SH関根のミドルシュートをCB藤井がブロック。こぼれ球を左SB明本が拾うと、中へのパスを受けたCFカンテが振り返りざま、ダイレクトでミドルシュート。これがゴール左に飛び込む。GKランゲラック、一歩も動けず。レッズがこのゲーム最初のチャンスで先制点を挙げた。
するとゲームは一転レッズ・ペースになる。19分、CFカンテがミドルシュート。28分にはCH岩尾のCKのクリアをもう一度CH岩尾が拾い、クロスのこぼれをOH小泉がシュート。CH内田が右ポスト前でブロックした。お互い厳しいデュエルの応酬。それでも次第にグランパスが優勢となり、31分にはFW森島と左WB森下が左サイドでのパス交換から、森島がスルーパス。左FW永井が抜け出し、クロスに酒井とDFが走り込む。CH岩尾が触ってファーに流れたところに右WB野上。だがシュートはわずかにポスト右に外れた。おおっ！
35分には右FW森島のパスからCH稲垣がミドルシュート。43分、CFカンテのミドルシュートはCH稲垣がブロックする。45＋1分、左WB森下のミドルシュートはGK西川がナイスセーブ。レッズも45＋2分、左SH関根がミドルシュートを放つが、右へ外れた。前半はレッズの1点リードで折り返す。
後半頭、グランパスは酒井と前半イエローカードをもらい、また危ういファールもあった河面に代わり、左CB丸山と右FW前田を投入。永井がCFに上がり、森島が左FWに回った。一方、レッズはOH小泉に代えて安居。開始11秒、CFカンテの強烈なミドルシュートはわずかにバーの上。さらに40秒にはCH伊藤がミドルシュートを放つ。序盤、攻勢をかけるレッズ。6分には左SH関根が仕掛けて、シュート。さらに7分にも左SH関根のミドルシュートで得たCKから、左SB明本がヘディングシュート。
グランパスも10分、右WB野上のパスから左WB森下がシュート。DFブロックのこぼれ球をCF永井が右に流すと、右FW前田がシュート。だがGK西川がブロックする。こぼれ球を前田が今度はファーに狙うが、DFが触って、ポス左に外れた。残念。さらに続く森島のCKがファーに流れ、再び右FW前田が右WB野上とのワンツーからミドルシュート。しかしこれもGK西川にセーブされた。
その後は圧倒的にグランパスが攻め込んでいく。レッズは20分、関根を下げて、左SBに荻原。明本が左SHに上がる。25分、左WB森下が左サイドを突破し、ミドルシュート。だがわずかにバーの上。28分、森島のCKからCH稲垣がボレーシュート。だがDFにブロックされた。33分、グランパスは永井と野上を下げて、CF中島と右WB久保を投入。久保はこの夏、藤枝MYFCから移籍してきた選手だ。レッズもカンテと明本に代えて、CFリンセンと左SH早川を投入する。
その後も攻めるグランパス。しかし37分、左WB森下が足を攣って、ターレスと交代を余儀なくされた。43分、CF中島のミドルシュートは枠を捉えられない。45＋1分、右WB久保がドリブルで仕掛け、シュート。DFがブロック。さらに左WBターレスがミドルシュートを放つが、これも枠の外。45＋2分、レッズは大久保に代えて、CB岩波。3バックにして守備を固める。45＋4分、CH稲垣のスルーパスに右WB久保が抜け出す。だがシュートはポストの右。そしてタイムアップ。最後までグランパスはゴールが遠かった。レッズが1-0で勝利した。
残念なゲーム。内容的には十分、互角以上。チャンスも多く作ったが、ゴールだけが決まらなかった。やはりユンカーの不在が大きかったか。前田も久保も、何度もチャンスを掴んだが、GK西川の壁は厚かった。仕方ない。次は6位セレッソが相手。首位ヴィッセルと2位マリノスが勝利すれば勝ち点差は5に開くが、残りゲームは10試合。まだあきらめる必要はない。11月のヴィッセル戦が優勝を決めるゲームになるだろうか。それまで何とか必死に喰らいついていこう。
