とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第6節 アルビレックス新潟vs.名古屋グランパス

 久し振りにアルビレックスがJ1に戻ってきた。かつてグランパスにいた千葉はケガで欠場だし、名前の分かる選手も鈴木孝司舞行龍ジェームズなど数少ないが、ビッグスワンに響き渡るあの声援はやはり懐かしい。しかもここまで2勝2分1敗。前節、レッズにJ1そう書く後初の敗戦を喫したが、順位も8位に付ける。一方、グランパスは2位。前日にゲームを消化したレッズが勝って、ゲーム開始の時点では3位だが、すぐに2位を取り戻したい。

 アルビレックスの布陣は4-2-3-1。鈴木孝司をトップに、トップ下にここまで好調の伊藤涼太郎。ダニーロ・ゴメスと太田修介が左右に開き、ボランチは秋山と島田。太田もここまで3ゴールとよく点を取っている。DFは右SB新井、左SB堀米。早川と舞行龍ジェームズでCBを組み、GKはJ1初出場の阿部。対するグランパスはいつもの3-4-3。ユンカーをセンターに、マテウスと永井の3トップは変わらない。中盤は内田が右WBに開き、森下が左WB。ボランチは米本と稲垣。CBは右から野上、中谷、藤井。GKはランゲラック。

 開始2分、左WB森下が自陣からドリブル。敵陣深くまで持ち込み、クロスを入れるが、走り込んだCFユンカーに合わず。しかしその後はアルビレックスがパスを繋いで、グランパスが守る展開が続く。6分、左SB堀米のクロスに、右SB新井のシュートは枠の外。7分、CF鈴木のシュートは弱く、GKランゲラックが抑える。9分、OH伊藤のスルーパスに左SH太田がシュートを放つも、DFがブロックする。続く右SHゴメスのCKにOH伊藤がボレーシュートを放つが、ポスト右に外した。

 その後は膠着状態。グランパスはようやく28分、右WGマテウスが右サイド深い位置でボールを持つと、いったんは奪われたがすぐに右WG内田が取り返し、CH米本のスルーパスに内田が走り込む。戻しのパスを左WB森下がシュート。しかし枠を外す。これがこのゲーム、グランパスの初シュートだ。アルビレックスも34分、CH秋山の縦パスを左SH太田が落とし、OH伊藤の縦パスにCF鈴木がシュート。そして35分、左SB堀米が左サイドを上がり、クロスはファーに流れたが、右SHゴメスが仕掛けて中へパス。CB中谷がクリアしたが、CF鈴木が足を出して、こぼれ球をゴメスがシュート。GKランゲラックがブロックするが、こぼれ球を左SH太田がシュート。アルビレックスが先制点を挙げた。

 ここまでなかなか攻められずにいたグランパス。だが39分、CB舞行龍の持ち出しが長くなり、右WB内田が奪おうとしたところに舞行龍が足裏を見せたタックル。VARの末、CB舞行龍が一発レッドカード、退場となった。アルビレックスは40分、鈴木孝司を下げて、CBに田上を入れる。4-4-1の布陣。するとこの後はグランパスが一方的に攻める展開が続く。43分、左WG永井のスルーパスからCFユンカーがシュート。GK阿部のブロックはね返りを右WGマテウスミドルシュート。だがDFがブロックする。45+1分にも右WGマテウスがシュート。45+3分にはマテウスのCKにCFユンカーがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。前半はこのままアルビレックスのリードで折り返す。

 後半も序盤からグランパスが一方的に攻める展開が続く。2分、CFユンカーがシュート。3分にはCFユンカーの落としからCH稲垣がミドルシュート。はね返りを右WGマテウスミドルシュートを放つが、左ポストに嫌われた。攻め続けるも最後のところでなかなか合わないグランパス。それでも11分、中盤でWG永井がボールを奪うと、左WB森下の落としをWG永井がシュート。これがCB田上に当たって、ゴールに飛び込んだ。ようやくグランパスが同点に追い付いた。

 その後も勝ち越し点を狙ってグランパスが攻める。が急ぎ過ぎか、なかなかチャンスを作れない。アルビレックスは19分、太田、秋山、ゴメスを下げて、左SH三戸、右SH松田、CH高を投入する。グランパスは20分、CH米本から左に展開。左WG永井のクロスに右WGマテウスがシュート。しかしこれもわずかにポスト左に外れる。その後もグランパスが再三、両サイドからクロスを入れるが、アルビレックスが中央ではね返す。30分、CFユンカーのミドルシュートもGK阿部がセーブ。逆にアルビレックスも31分、GK阿部のフィードに右SH松田がCB藤井をかわして駆け上がり、クロスに左SH三戸がシュート。だが右CB野上がブロックする。

 その直後、グランパスは内田と永井を下げて、左WBに甲田、左WGに酒井を投入する。森下が右WB。すると32分、右WB森下のクロスのはね返りを左WB甲田がシュート。だがCB田上がクリアする。34分にはCH米本にクロスにCB野上がヘディングシュート。しかしGK阿部がキャッチ。なかなか勝ち越し点が掴めないグランパス。だが35分、右WB森下が右サイドを抜け出すと、クロスをCFユンカーがきれいにボレーシュート。ようやくグランパスが勝ち越し点を挙げた。

 アルビレックスは37分、CF伊藤を下げてシマブク投入。グランパスはパスを繋ぎ、無理攻めはしない。40分、CB藤井のクロスにFW酒井がヘディングシュートもポストの左。42分、右WBマテウスのパスをCFユンカーが落とし、マテウスミドルシュート。GK阿部が横っ飛び弾き出す。43分にはCFユンカーを下げて、石田凌太郎を投入する。直後には右WGマテウスがカットインからミドルシュート。しかしこれもGK阿部がパンチングで弾き出す。このまま終わるかと思った45+4分、右WGマテウスが長躯ドリブルで運び、クロスをCH稲垣がシュート。ダメ押しの3点目。そしてタイムアップ。前半はどうなるかと思ったが、終わってみれば3-1。グランパスが勝利して2位を守った。

 しかし、一人多くなってからは圧倒的に攻めていたのに、なかなかゴールにならずイライラした。一人少ないアルビレックスがゴール前を固めたとはいうものの、もう少し早い時間に同点、そして勝ち越し点ももう少し早く欲しかった。やはり中盤にゲームメーカーを置かない布陣では守りを固めた相手を崩すのは難しいのか。それにしても前半はパスミスが目立った。マテウスも当たりそこねが多かった。まだまだ。でも勝ち点は拾っている。何とかこの調子でリーグ中盤まで進むといいのだけれど。次節は3位レッズをホームで迎え撃つ。何としても勝たなくては。