とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第26節 名古屋グランパスvs.横浜FC

 レッズ、セレッソと2連敗。しかも水曜日の天皇杯ではレイソルにも負けて、これで公式戦3連敗。だがこれらはいずれもアウェイゲーム。今季ホームでは一度も負けていない。しかも相手は17位の横浜FC。もっとも横浜FCは前節、首位のマリノスに勝利。その前にはヴィッセルにも勝利している。油断はできないが、ここはすっきり勝利で首位に食らい付いていってほしい。

 グランパスの布陣はいつもの3-4-3。ユンカーと永井の2トップに、森島がトップ下。和泉と森下のWBに内田と稲垣のダブルボランチ。CBは右から藤井、中谷、河面。GKはランゲラック。前節、途中からゲームに出場した和泉が先発に復帰した。対する横浜FCも同じく3-4-3。ただしFWの形は違う。伊藤翔をトップに、右FW小川慶治朗、左FW山下。ユーリ・ララと井上潮音のダブルボランチに、WBは右に山根永遠、左に林幸多郎。CBは右から岩武、ボニフェイス、モラエス。GKは永井堅悟。前節と同じだ。

 序盤、グランパスがパスをつないで、横浜FCが守る形。だが、なかなかチャンスをつかめずにいると、5分過ぎ位からは横浜がパスをつなぎ、グランパスが守る形に変わっていく。だがお互い攻めあぐねる。18分、横浜FCがCH井上のCKから左FW山下がミドルシュート。ポスト右に外れたが、これが両チーム最初のシュート。グランパスはロングパスからカウンターを狙うが、なかなか前線に合わない。19分には左FW山下がミドルシュート。CB中谷がブロックする。

 それでも22分、OH森下が左サイドから仕掛けると、落としをFW永井が受けて中へパス。CH稲垣がさらに右に送ると、右WB和泉がミドルシュート。これを滑り込んだCBモウエスがブロックするが、こぼれ球をCH稲垣が押し込んだ。しかし、副審が旗を上げている。和泉のシュートの場面でFWユンカーがオフサイドポジション。和泉のシュートがそのまま抜けていれば、ユンカーがシュートを打てる位置だったので、モラエスのプレーに関与したかと言えば、けっこう微妙だと思ったが、木村主審はVARで確認の末、ゴールを認めた。グランパスが先制点を挙げた。

 その後はまた横浜FCがパスを回して攻め、グランパスが守る展開が続く。30分、CF伊藤のスルーパスに右FW小川が抜け出し、クロスに左WB林がヘディングシュート。だがポストの左に外れる。41分、右WB山根のスルーパスにCHユーリ・ララが抜け出し、クロスにCF伊藤がシュート。これはCB藤井がブロック。さらに43分にはCH井上のCKのクリアを左WB林がボレーシュート。CH稲垣がブロックして左に外れた。前半はこのままグランパスの1点リードで折り返した。

 後半開始2分、CH稲垣から右に流すと、右CB藤井がドリブルで持ち上がり、切り返しでDFをかわし、ミドルシュートを放つ。このところ藤井の積極的な攻撃参加が目立つ。追い付きたい横浜FCは8分に早めの選手交代。小川と林を下げて、CFアルセロ・ヒアン、右WBに近藤を投入する。山根が左WBに回り、伊藤翔が右FW。しばらくすると山下と左右を入れ替えた。その後は横浜FCがパスをつないで攻め、グランパスが守る展開が続く。だが戦況はなかなか変わらない。

 すると22分、グランパスはユンカーを下げて、右WBに野上。永井をトップに上げ、和泉が右FW。森島が左に回るが、しばらくすると、和泉と森島の左右を入れ替えた。26分、右WB近藤の縦パスにCFマルセロ・ヒアンが走り込み、落としをCHユーリ・ララがミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾き出す。直後、横浜FCは山下に代えて、右FW坂本を投入した。

 29分、右FW坂本のCKのクリアをCH井上がクロス。CBモラエスがヘディングシュート。さらに横浜FCが攻める。グランパスは33分、永井と和泉に代えて、右WG前田とCF貴田を投入。森島が再び左FWに戻る。前からプレスをかけるも、横浜FCの攻撃の手は緩まない。37分、右WB近藤が仕掛けて、戻しをCHユーリ・ララがミドルシュート。38分には伊藤翔とユーリ・ララに代えて、右FW高井とCH三田を投入。すると出場直後にはFW高井がミドルシュート。そして41分、再び右サイドでWB近藤が仕掛けると、クロスにCFマルセロ・ヒアンがヘディングシュート。GKランゲラックがわずかに触ってコースが変わり、右ポストに当たったボールがはね返ると、FW高井が詰めてシュート。ついに横浜FCが同点に追い付いた。ああ!

 グランパスは42分、森下に代えてCF中島。内田が左WBに回り、森島がボランチに下がって、貴田が左WG。必死に前から追うが、簡単にかわされてしまう。45分にはCFマルセロ・ヒアンのシュートをCB中谷が身体に密着させた両手でブロック。PKは取らない。45+3分、左CB河面のサイドチェンジを右CB藤井がヘディングで折り返すが、走り込んだ左WB貴田には届かない。45+7分には右WB野上がシュート。だがGKがブロック。そしてタイムアップ。1-1。3連敗は免れたが、ホームでも結局、ドローで終わった。

 幸い、今節も首位マリノスが敗戦し、勝ち点差は開かなかった。いや、ヴィッセルが勝てば首位が入れ替わって、その差は6に開くか。そして、4位レッズ、5位アントラーズともに引分けて、代わりに上がってきたのはセレッソグランパスとの勝ち点差はわずか1。来週は代表戦とルヴァン杯があるので、リーグ戦の次節は再来週、8位アビスパ戦。またもアウェイゲームだが、もう負けられない。森下は代表戦で抜けるが、攻撃陣を立て直し、そろそろスカッと勝利する姿を見せてくれ。あ、その前に、アントラーズ相手のルヴァン杯準々決勝がある。天皇杯は敗退したが、まだ二冠が残っている。こちらも勝利を期待したい。