とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア最終予選グループC第2戦 バーレーンvs.日本

 中国戦を7-0と大勝した日本。第2戦は初戦、オーストラリアに1-0で勝利したバーレーンFIFAランクは80位ながら、W杯の出場枠が広がった今大会、W杯初出場への期待も膨らんだが、会場は多くのサポーターで埋まった。バーレーンの布陣は4-4-2。アブドゥラアバルとアスワドの2トップに、右SHマダン、左SHマルフーン。ボランチは、アスフールとハラム。DFは、右SBエマニュエル、左SBハラシ。CBはベナディとバケル。GKはルトファラ―。

 対する日本は初戦と同じ3-4-3の布陣。上田綺世をワントップに、シャドーは右に南野、左に鎌田。守田と遠藤のダブルボランチに、右WB堂安、左WB三苫。CBは右から、板倉、谷口、町田。GKは鈴木彩艶。鎌田が先発した以外は、中国戦と変えなかった。やはり完全アウェイの環境、勢いの乗るバーレーンが相手ということで、森保監督も調子のよかった中国戦から先発メンバーを大きく変えることはしなかったのだろう。

 序盤は互角の戦い。9分、日本は左WB三苫のクロスに右WB堂安が走り込み、シュート。左ポストを叩いてはね返りをGKルトファラ―が抑え込んだ。バーレーンも10分、FKのクリアを左SBハラシが拾って、ミドルシュート。さらに11分には、左SBハラシのロングスローをCHハラムがヘディングで下ろして、FWアスワドがヘディングシュート。GK鈴木が何とか弾き出す。さらに13分には、CB板倉から遠藤へのパスのタイミングがずれて、こぼれ球をCHハラムに拾われ、FWアスワドのパスから左SHマルフーンがカットインしてシュートを放つ。DFがブロックした。

 バーレーンは3バックにWBが攻め上がる日本の攻撃に対してしっかり準備をしてきた様子。日本はなかなか両WBから攻め込んでいけない。それでも18分、CH遠藤から右に流すと、右WB堂安のスルーパスに右FW南野が走り込んでシュート。GKルトファラ―がセーブした。その後もお互い互角の攻防が続く。そして34分、CH遠藤のスルーパスに左FW鎌田が右サイドから走り込むと、クロスを左SBハラシがブロック。これがハラシの手に当たった。PKの判定。37分、これをCF上田綺世が確実に決めて、日本がようやく先制点を挙げた。前半はこれで終わったが、前半のうちに1点を取れたのは大きかった。

 後半立ち上がり、日本は堂安を下げて、右WB伊東を投入。一方、バーレーンもハラムをCHシャイクに交代する。後半が始まってすぐの2分、日本は左FW鎌田のスルーパスに左WB三苫が走り込む。CBバケルが対応したが、こぼれ球を右FW南野が回収すると、左WB三苫の落としから左FW鎌田が右に展開。右WB伊東が中に折り返すと、CF上田が少しずれたパスをうまく収めてシュート。左ポストに当たってゴールに飛び込んだ。日本が後半早々、幸先よく追加点を挙げた。

 するとゲームはすっかり日本ペース。7分、左FW鎌田がカットインからミドルシュートを放つと、12分には、CH守田から右に流して、右WB伊東がシュート。GKルトファラ―がナイスセーブする。そして16分、CH守田の縦パスをCF上田が落とすと、守田が持ち込んで、そのままシュート。日本、3点目。さらに19分、左FW鎌田のスルーパスに左WB三苫が走り込み、クロスにCH守田が走り込んでシュート。日本が4点目を挙げる。

 20分、日本は上田と南野を下げて、CF小川航基と右FW久保を投入。バーレーンも23分、アブドゥラアバルとアスワドに代えて、FWアブドゥルカリムと左SHフマイダンを投入する。マルフーンをFWに上げた。日本は28分、三苫に代えて左WB中村敬斗を投入。すると29分、左WB中村のスルーパスに左CB町田が走り込み、クロスに右WB伊東がシュート。DFと競り合って、枠は外す。32分、バーレーンはマルフーンをFWマルードに交代。そして36分、右FW久保がドリブルで左に進むと、左WB中村が受けて仕掛けてシュート。GKルトファラ―が弾いたボールにCF小川が飛び込んでヘディングシュート。日本が5点目を挙げた。

 37分、日本は守田に代えて、左FW浅野。鎌田がボランチに下がる。バーレーンもマダンを下げて、右SHハタルを投入。38分、左WB中村の仕掛けから、クロスに右FW久保がシュート。39分、右WB伊東のクロスに、左FW浅野がシュート。40分には、右FW久保の長いスルーパスに左WB中村が抜け出し、クロスにCF小川がシュート。GKルトファラ―のナイスセーブに弾かれたが、バーレーン守備陣はすっかり集中力が切れた感じ。結局、このまま時間が流れてタイムアップ。5-0。中国戦に続いて、日本が快勝。早くもグループリーグで唯一2連勝し、首位に立った。

 次戦は、中国戦で何とか逆転勝利を挙げたサウジアラビア。しかしサウジも初戦はインドネシアと引き分けている。バーレーン戦に続くアウェイゲームだが、また危なげのない勝利を期待したい。いやこのまま行っていいのだろうか。これまでの最終予選での苦闘を思うと、あまりの快勝ぶりが却って心配になる。それだけ今の日本が強いということだろう。次はス菅原や中山、旗手、さらには細谷や望月、高井らの若手も見てみたい。と欲が出てしまう。