とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サッカーは代表だけじゃない! FC東京の踏ん張り

 FC東京vsエスパルス戦は、2-0とリードしたエスパルスFC東京の踏ん張りに抗しきれず残り5分で同点に追い付かれた。首位は守ったもののこのところ調子は下向き。いいところでW杯中断に入れるのはよかったか。
 立ち上がりからアグレッシブなFC東京エスパルスは、前節、小野・ボスナーの欠場を言い訳にしての初黒星だったが、両名が戻っても今一つ調子が上がらず、石川を中心に攻め込むFC東京に押し込まれる。
 13分、平山がドリブルからシュート。24分には梶山、石川で藤本からボールを奪い、石川がクロス。しかし先制点はあっけなくエスパルスに訪れた。26分、中盤深い位置でのFKを小野が蹴ると、ゴール前で平岡がぽっかりフリーとなってヘディング・シュート。ゴールを決めた。
 その後、しばらくはエスパルス・ペース。28分、ヨンセンから小野が抜け出てシュートを放つと、32分にはヨンセンから兵働にパスが出て戻ってきたボールをヨンセンがシュート。一旦DFに当たっての跳ね返りをループで狙うが惜しくもバーを越えていった。
 FC東京も負けてはいない。37分には重松のクロスを平山がキープから反転シュートもGKに弾かれる。後半に入ってますますFC東京が圧力を強める。13分にはリカルジーニョからパスを受けた長友がドリブル、3人のDFを物ともせずシュート。21分にはリカルジーニョのクロスに赤嶺がヘッド。
 しかし23分、藤本が長い距離のFKを見事に決めて2-0と突き放す。これで逃げ切るかと思われたが、この日のエスパルスは前線でヨンセンにボールが収まらず、小野も運動量が少なく、ボールに絡むシーンがほとんど見られない。12分にはたまらず小野を山本に交代。39分には藤本を太田に替えて守備を固めにくる。
 しかしけっしてあきらめないのがこの日のFC東京。37分、リカルジーニョのパスを平山がシュートすると、39分にはキム・ヨングンが強烈ミドル。そして40分、CKが大きく跳ね返されると長友が右足を一旋。鋭いシュートがネットに突き刺さった。さらに42分、ヨンセンから長友がボールを奪うと長駆ドリブル。右の赤嶺にはたくと大きなサイドチェンジに今野と競ったDFが跳ね返したボールを松下が見事にミドルシュートを決めた。
 振り返ってみると、長友の疲れを知らないドリブルと今野の気持ちがゲームを引き寄せた。代表効果。いやそれだけじゃない。平山、石川、赤嶺、羽生、森重、梶山、徳永、重松。そしてヨンセン、兵働、藤本、本田、辻尾、平岡、児玉、ボスナー。みんな必死のがんばりを見せた。
 Jリーグは代表だけじゃない。代表選手だけを連呼する放送がうるさかったが、みんなのがんばりがあって代表がある。熱い気持ちが伝わる一戦だった。Jリーグはこれで一旦中断に入るが、代表選手たちにはこの熱い気持ちをそのまま南アフリカに持っていってほしい。もうやるしかない。