とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

静岡ダービー エスパルスは普通のチームになってしまった

 NHKJリーグ中継はこのところ下位・中位チームの対戦ばかりで、気持ちを奮い起こさなければ見る気がしない。できれば前節はグランパス対ガンバを見たかったが、放送はなく、代わりにジュビロエスパルス静岡ダービーを見た。
 しかしプレミアリーグの方がはるかに面白いな。「暑さのせい」が最も大きな要因だと思うが、W杯で長谷部が「Jリーグをよろしく」と言ったことに、せめてテレビ観戦で応えようとしたが、ムリ。もっとも、「本当のサポーターなら、テレビ観戦じゃなくて、スタジアムに足を運んで観戦し、お金を落とせ」と言うんだろうが、その点は自覚しつつ、率直にプレミアリーグの方が面白いという客観的な事実をお伝えしておきます。
 で、ジュビロエスパルスだが、エスパルスは今シーズン好調の原動力である本田、小野のボランチ・コンビを欠き、ゲーム構築力が著しく劣る。小野とのコンビで右サイドを躍動した辻尾も不調でベンチに座り、ヨンセン、藤本、山本といったところが一生懸命動くが、打開力に欠ける。兵働の動きが低調なのも気になる。岡崎は局面での頑張りは見られるが、全体的にはどうか。彼が活きてこないのは、やはり全体的に運動量と展開力がないからだろう。
 これに対してようやく前節で快勝したジュビロは元気だ。特にジウシーニョ那須の動きが目立つ。駒野も本来の実力を発揮し、ボスナー、廣井の不安定なCBコンビを攪乱する。
 4分、藤本のCKをボスナーが落とし、兵働がシュート。15分にはヨンセンから山本真希がDFをかわしてシュート。局面ではエスパルスが鋭い動きを見せ、シュートを放つが、全体ではジュビロの動きが優り、パスをつなぎ、ゲームを支配する。
 23分、駒野から山本康裕がドリブルしてジウシーニョにクロスを送ると、当たりそこねのシュートがゴールに転がり込む。33分にも上田康太ミドルシュート。34分、同じく上田のクロスに那須がドンピシャヘッド。
 しかし3連敗を免れたいエスパルスも身体が動かないながら、気持ちでゴールに迫る。41分、伊東からヨンセンのパスを岡崎が受けるとDFに囲まれ、倒れてボールが出てこない。この混乱から藤本がボールを拾って太田がシュート。泥臭いながらエスパルスの必死さが伝わるゴール。
 ところが43分、ジュビロがあっさり勝ち越し点を挙げる。那須から駒野にパスが出て、山本康裕がシュート。ゴール。エスパルスのDF陣があっさりしすぎ。48分には前田から船谷とつないでジウシーニョがシュート。ダービーでエスパルス選手の気持ちは高いのだろうが、身体の状態が悪すぎる。
 後半に入り、ジュビロも勝利を意識する。5分、長躯走り込んだジウシーニョから前田のパス。スルーパスに駒野が走り込むが、わずかに届かず。6分には駒野のクロスに前田がヘディングシュート。ネットを揺らすが惜しくもオフサイド。守っては前田、ジウシーニョを前に残して8人が下がって中央を固め、絶対に点をやらない構え。13分、藤本のシュートはGK正面。21分にはジウシーニョがシュート。27分、上田がミドルシュート
 エスパルスも10分、動きの悪い兵働に代えて枝村、25分にはいよいよ小野を、30分には岡崎に代えて原を入れるが、状況は変化しない。あまりに変化しないので、いつしか眠ってしまった。いや眠っていたから変化に気づかなかったのか。ということで、昨夜はここまで。続きは翌日。
 ということで続きを見ました。36分、小野からヨンセン、枝村がはたいてヨンセンがループ気味のシュート。しかしGK川口がセーブ。小野の動きがようやくよくなりだしが、その頃には周りはバタバタ。44分にはイ・ガンジンの積極的な守備もあり、確実にジュビロが勝利をたぐり寄せた
 ジュビロは連勝。ようやく攻撃・守備がうまく廻るようになってきて、これからは少し怖いチームになるかな。最後に出てきた菅沼が絶好機をはずすシーンがあったが、控え選手や彼らのような期待の若手選手の活躍があれば、さらに上位に進出できるのだが。
 一方、エスパルスはこれで3連敗。もっともこの酷暑の中、1週間で新潟への移動もあっての3連戦はきつい。小野が出ると展開力はかなり違うことはこのゲームでもよくわかる。その他の選手の体調が戻ったとき、またかつての輝きを取り戻せるか。そのためにはCBの再生もカギになる。