とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

こんなサッカーが見たかった 新戦力でハツラツ・ジャパン

 スコットランドとの親善ゲーム。先日の予想(希望)とは若干違うが、新しいメンバーを並べて、久し振りに新鮮な気分で観戦に臨んだ。立ち上がりは連携が取れず、守備もズルズルと下がり気味でどうなることかと思ったが、相手が2軍メンバーで有効な攻撃が出ないことも幸いし、次第に本来のパフォーマンスを見せるようになってくる。
 6分、本田のミドルは代表の少し先輩としてメンバーを鼓舞する一発だったか。17分にも本田・内田の先輩コンビからチャンスを作り、惜しい場面を演出する。前田・憲剛が交錯したことが新旧メンバーの不調和を暗示していたかも。
 そして19分、石川の無理矢理吹っ切ろうとするようなドリブルを見せれば、34分、阿部がドリブルで上がり、本田のパスから憲剛がシュート。40分には石川と今野のパス交換から憲剛。42分、本田、憲剛を経由して今野。43分には中盤で前田のポストプレーから、本田、橋本、内田、石川、内田と回って、憲剛、石川がシュート。惜しい場面が続出する。
 後半に入りスコットランドがやや持ち直してくる。中村や遠藤などの旧メンバーがピッチサイドでウォ―ミング・アップを始め、このまま得点が取れずに交代したら嫌だなと思い出す。10分、待望の森本登場。代わった前田もいいプレーをしていたと思うが、その後の森本の活躍を見れば、イタリアでの4シーズンは伊達じゃないと実感した。
 18分、本田の無回転FKはGKに弾かれた。21分、憲剛が中盤でボールを奪われ、アダムのシュートは岩政がブロック。28分には抜け出た相手FWから川島が冷静にボールを蹴り出すナイス・プレーを見せる。そして30分以降、ようやくヤング・ジャパンが爆発した。
 30分、憲剛のFKに岩政がヘッドで合わせる。31分、憲剛のパスに森本から松井がシュート。そして37分、森本のキープから本田が左サイドに振り、駒野のクロスに飛び込んだ森本の前で相手DFがオウンゴールを犯した。45分には、左サイド、憲剛、今野、駒野のパス回しから中央で待つ森本へ。素早い反転からシュート。跳ね返りを本田がゴール。
 先日の香港戦は途中で眠くて仕方なかったが、昨日は最後まで面白く見続けた。溌剌したプレーは心も身体もすっきりする。
 後半の攻勢は、憲剛がボランチに下がってからのもので、そういう点では、稲本、橋本と守備的なボランチを並べた布陣では前がいくら張り切っても、厚みと展開力のある攻撃はできなかったと言え、それまでの停滞はフォーメーションのせいとも言える。とすれば、ボランチに遠藤や憲剛を据えた布陣で最初から見てみたい。
 森本は決定。あれだけ得点の匂いがするFWは久しくいない。俊輔がこのチームにどれだけなじむか。逆に停滞させないか不安。岩政は合格点。次戦、中澤の代わりに先発させてはどうか。各ポジション、ようやく二人以上の同レベルの選手を配置できる目処が立ってきた。今後はこれをどう組み合わせるか。トーゴ戦、そしてその後の代表戦をいかに活用していくか。楽しみになってきた。もっとも岡田監督が旧メンバー重視でいくのなら、不満はますます募ることになるかも。若干不安。

●メンバー・イメージ
  森本(前田) 岡崎(大久保、田中)
松井(石川、玉田)   憲剛(本田、俊輔)
  遠藤(憲剛) 長谷部(稲本、橋本)
長友(今野)      駒野(徳永、内田)
  闘莉王(阿部) 岩政(中澤)
    楢崎(川島、西川)