とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天敵には勝てず 課題はやはり増川? ダニルソン?

 ここ10試合勝てていないフロンターレとの対戦。2点目を取られるまではいいゲームを楽しんだけど、最後は増川の退場で守備が崩壊し、0-4の大敗。それでも結果にめげず、がんばってほしい。課題はやはり不安定なダニルソンの守備とその左右のスペースか?
 立ち上がり5分、フロンターレヴィトール・ジュニオールのクロスに田坂がシュートを放てば、グランパスマギヌンのクロスに玉田が合わせるが、DFがクリア。しかしお互い、とても中2日・中3日とは思えないキビキビとした動き、組織だった戦いでスムーズに人とボールが回り、見ていて気持ちがいい。
 17分、増川がバウンドしたボールにうまく合わせられず、ジュニーニョにボールを奪われ、思わず引っ張ってイエローカードをもらう。いかにも増川らしいプレー。
 20分、グランパスが決定的な場面を作る。阿部からのクロスをケネディが折り返し、ゴール前に玉田が走り込むが、シュートは真上に上がって枠を外した。ツキのなさを感じさせる。イヤな印象。26分にはヴェトールJrが黒津とのパスから抜け出し、ジュニーニョがシュート。28分、マギヌンのクロスに金崎、ブルゾが飛び込むが、わずかに届かない。30分にはダニルソンからボールを奪ったヴィトールJrがシュート。楢崎がナイスセーブ。しかし、この日のヴィトールJrはキレキレ。ダニルソンだけのせいにはできないとは思うが、何とかならないか。
 そして36分。田坂がボールを持って、ブルゾを軽くかわし、ダニルソンが駆けつける前に鮮やかなスルーパス。開いたCBの間にヴィトールJrが走り込み、シュート。ついに先制点を取られた。38分にもダニルソンフロンターレの中盤3人に囲まれボールを奪われるシーンがあった。ブルゾ、マギヌンという攻撃的な選手を左右に配置する問題点が露骨に現れていた。
 しかし、グランパスもそこから意欲的に反撃する。39分、マギヌンのクロスにブルゾがヘディングシュート。しかしGK相沢がナイスセーブ。42分には田中のクロスをケネディが落とし金崎がシュート。45分にも阿部のクロスにケネディがヘディングシュートを叩き込むが、井川がゴールライン上でクリア。46分、ダニルソンからブルゾの落としは玉田の足にうまく合わない。
 ツキのなさを痛感。等々力には魔物が棲む。しかしゲームは互角。決定的チャンスも多い。悪夢を振り払って後半に臨む。ダニルソンとその左右の守備の不安定さを懸念してか、後半13分にはケガの癒えた中村を投入。
 15分、闘莉王ミドルシュート。DFがナイスクリア。CKからのこぼれ球を左サイドでケネディがクロスを上げると、闘莉王が戻し、玉田・・・が合わない・・・。金崎がフェイントからふわっとしたシュートを放つと、バーに当たり・・・増川が詰めるが、跳ね返りのボールは無情にも増川を越えて後ろへ飛んでいった。16分にもケネディのスルーパスに金崎がシュートを放つが、外れる。どうしても得点にならない。
 すると19分、右サイドを黒津が阿部と競りながらドリブル。振りきると、増川をグンとかわしてのクロスにヴィトールJrが合わせて追加点。ああっ!
 26分には増川が黒津に抜かれざま倒して2枚目のイエローで退場。闘莉王の加入でこれまであまりアラを見せてこなかった増川だが、やはり増川は増川だった。ある意味、納得の退場劇だが、これで中村をCBに下げて起用せざるを得なくなった。闘莉王も上がりっぱなしになり、ディフェンスラインは、中村、阿部、田中のちびっこコンビが担う。
 なんて守備がフロンターレ相手に通じる訳もなく、34分、カウンターから憲剛、ジュニーニョ、小宮山とつないで最後はジュニーニョが3点目。さらに41分には田坂のミドルシュート闘莉王に当たってコースが変わり4点目。結局、0-4で完敗に終わった。
 ジンクスはまたも敗れなかった。11戦未勝利。でも、他のゲームのダイジェストを見ても、今時点で一番強いのはフロンターレ、次いでセレッソアルビレックスという印象。負けてもまだ首位。次はアントラーズ相手に終了間際に同点に追い付き調子に乗るガンバ。今度こそ正念場。ホームで絶対に負けられない気持ちを前面に出して、闘ってほしい。フロンターレ戦の前半の勢いでがんばってくれ。