とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

やっぱりミランはダメダメ ユベントスに完敗

 セリエA第9節、ミランユベントスミランはリーグ戦4連勝でここまで2位ながら、先日のレアル・マドリード戦では全くレアルにサッカーをさせてもらえない内容で完敗した。ベテラン揃いでテクニック重視のゲームをするミランの限界がだいぶ見えてきたが、同じく実力派を揃えつつも、ここまで5位と今一つのスタートを切ったユベントスとの対戦は、どんなサッカーを展開するのか、興味があった。
 ミランロナウジーニョセードルフに代えて、ボアテングロビーニョ。前線のパトが動き回り、何とか今までとは違うサッカーを展開しようという思いが見てとれた。キックオフ早々、速い攻撃でイブラヒモビッチのスルーパスにパトが走り込むと、7分にはパトからのパスをイブラヒモビッチがシュート。9分にはロビーニョの落としからピルロがパス、ボネーラ、パトとつなぎ、クロスをイブラヒモビッチがシュート。10分にはCKからパパスタトプロスがヘディングシュート。11分にはガットゥーゾのボール奪取からイブラヒモビッチがシュート、跳ね返りをボアテングがシュート。ミランが積極的に攻め込むが、ユベントスもがっちり守備を固めて得点を許さない。ミランの攻撃も次第にスピードが影を潜めて、中盤からじっくりと攻撃の手掛かりを探す感じ。
 19分、イブラヒモビッチのトラップミスをDFがはね返すと、デルピエロがカウンターで飛び出しシュート。次第にユベントス・ペースとなってくる。
 そして24分、中盤の底でフェリペ・メロからデルピエロにパスが出ると、左SBのデ・チェーリオに渡り、クロスをクアリアレッラがヘディングシュート。一瞬のカウンターでユベントスが先制する。29分にはデルピエロがドリブルで持ち込みシュート。
 ミランは35分、デ・チェーリエと交錯し膝を負傷したボネーラに代わってアバーテを投入。アバーテは積極的に攻撃に出て、42分にはクロスからボアテングがヘッド。48分にもパトのクロスからイブラヒモビッチがヘディングシュート。さらにピルロのクロスにデ・チェーリエに代わったペペを振り回してイブラヒモビッチがシュートを放つが、枠を外れていった。ミランは積極的に攻め込むが、ユベントスの守備の前に一向にチャンスをつかめない。
 後半に入っても同じような展開。5分、ピルロ、アントニーニとつないでボアテングがクロスを入れると、イブラヒモビッチがシュート。しかし、ここはフェリペ・メロが好ブロック。17分、ロビーニョのドリブルからのクロスを中央でイブラヒモビッチがスルーした場面は面白かったが、パトにうまく合わず、チャンスを潰す。ユベントスはこの時間帯、2トップを残してほとんど8人で守る。
 そして20分、クアリアレッラのクロスにシソコがアントニーニを振りきってシュートを打とうとするが空振り。しかし粘ってデルピエロにつなぎシュート。あっという間の追加点。
 ミランは後半24分、ボアテングセードルフに、30分にはパトをインザーギに代えて、若手のスピードをあきらめ、ベテランの技術に託すと、37分、ロビーニョからアントニーニのクロスにイブラヒモビッチがきれいにヘディングシュート。ようやく1点を返すが、ミランの反撃もここまで。
 45分にはアバーテのクロスをロナウジーニョが戻し、再度アバーテがクロスを入れるとインザーギの足に当たるがGKがセーブ。ロスタイムにはセードルフの決定的なシュートもあったが、GKのファインセーブで万事休す。後半はユベントスも運動量が落ちて守備が緩み、ミランがチャンスを作ったが、追い付くまでには至らなかった。
 結局、最初は良かったが、そこをきっちり守られると次第にペースも落ちて、老練だが停滞気味のいつものミランになってしまった。やれやれ。それでもこの間のレアルとの再選は、そこそこがんばったらしい。次はCLを見てみよう。