とんま天狗は雲の上

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チェルシー なんとサンダーランドに3失点の完封負け 首位危うし

 前節フラム相手にらしからぬプレーでかろうじて1-0と勝利したチェルシー。しかしようやく復帰して得点を挙げたエッシェンが終了間際の危険なタックルでレッドカードをもらい、なんと3試合の出場停止。加えて、テリー、アレックスのCBコンビがそろってケガで欠場。最近好調のサンダーランド相手にどんなゲームを見せるかと思ったら・・・なんと!
 アーセナルマンU戦と勝てないながらもいいサッカーを見せてきたサンダーランド。低い失点数を誇る守備を固めてくるかと思ったら、想像以上に攻撃的。序盤から中盤を押し上げ、ギャンを先頭にチェルシー相手に果敢にプレスをかけてくる。
 12分にはマルーダのクロスにドログバが合わせようとするが、CBターナーが身体をこじ入れシュートを打たせない。強い守備。それでもチェルシーは19分、中盤左サイドからジルコフがドリブルで持ち込みシュート。24分にもドログバのCKがこぼれたところをラミレスが狙いすませたヘディングシュート。次第にペースを取り戻し、押し返していく。
 しかし、前節では機能した左サイドのジルコフ、A.コール、マルーダのコンビもこのゲームではどこかぎくしゃく。エッシェンがいないだけで中盤でうまくボールが回らず、攻撃が形にならない。サンダーランドも守りの局面では戻りも速く守備意識が高い。
 30分、ターナードログバを倒してイエローカードドログバの強烈なFKはオヌオハの足に当たって軌道が若干逸れ、枠を外れた。35分にはカーブをかけたやさしいFK。しかしこれはGKがキャッチ。
 逆に36分、オヌオハのクロスにウェルベックが強烈なヘディングシュート。チェフ、スーパーセーブ。続いて、ゼンデンの蹴ったCKは、逆サイド外に流れたところを後方からミドルシュート。ギャンの足元に飛ぶが、股の下を抜けていってしまった。続いて38分には、ドログバミスパスからギャンが抜け出し、クロスをウェルベックがシュート。これもチェフがセーブ。さらに39分、マルーダからラミレスへのパスにウェルベックがプレスをかけ、こぼれたボールをギャンが拾い、ゼンデンからのパスにウェルベックが抜け出したところをイバノビッチが倒す。ファールがなければ完全にフリーになっていた。
 そして前半終了間際の45分。またも中盤でウェルベックががんばってボールを奪い前線にパスを出すと、DFに当たってギャンの前に。GKと一対一からシュートを放つが、またもやチェフがスーパーセーブ。しかし弾いたボールをリチャードソンがダイレクトでシュート。これもチェフが弾く。リチャードソンが拾って一旦ヘンダーソンに戻し、オヌオハにパス。チェルシー守備陣に一旦安心感が漂った中を、オヌオハがあれよあれよとドリブルで切れ込み。最後はコロコロと転がるシュート。再三速いシュートを防いできたチェフもタイミングを外されたか手が出ず、ゴールに転がり込んでいった。なんとサンダーランド先制。
 後半チェルシーが攻勢に出るが、機先を制するように3分、中盤のパスカットからウェルベックミドルシュート。4分、ドログバマルーダの連続シュートをDF陣が身体を張って弾き返すと、7分、ウェルベックポストプレーから、ゼンデン、ウェルベック、ヘンダーソンとつなぎ、最後は左サイドに抜け出したギャンに絶妙のパス。今度はきれいにチェフの横を抜いて追加点を挙げる。
 その後も守りに入ることなく前からプレッシング。チェルシーは連係ミスが目立つ。8分にはマルーダに代えてカルー。24分、ラミレスに代えてマクイークランと投入し、25分にはボシングワのクロスをカルーが前に送ってドログバがシュートを放つが、浮いてしまう。ドログバらしくもない。
 チェルシー・ファンにはイライラする時間が過ぎて42分。ゼンデンから右サイド深くサイドチェンジのボールが出ると。リチャードソンが猛烈に駆け上がる。A.コールが追いつき、プレッシャーを受けつつもGKに返すと、なんとこのボールをウェルベックがシュート。ついにサンダーランドが3点目。
 ロスタイム、CKにドログバのヘディングシュートがあったが、フリーにも関わらず外してしまう。全くチェルシーらしからぬ攻撃・守備でサンダーランドに0-3の完敗。これも中盤で形ができないのが要因。エッシェンの出場停止はまだあと2試合続く。このゲームから復帰するかと思われたランパードは再びケガ。CB陣の不在と言い、チェルシーに暗雲が立ち込める。アーセナルが勝利し勝点差は2。ついにお尻に火が付いてきた。しばらく苦しいゲームが続きそうだ。