とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

911トリックで旧友に遭遇

 毎年お正月に妻の実家に行くと、義父から「黄色い忠誠心」というタイトルのCDをもらう。数年前から義父が書いている小冊子である。毎年、書き足したり、一部を書き直したり、時点修正をしたりして、改変に改変を重ねている。既に何回目のヴァージョンかわからないが、この正月にもらったのは2010年12月10日バージョン。日々、新しいバージョンが作られ続けている。
 CDに一緒に、「9.11トリック-「テロ」は起きなかった/マーク・レイサー」というPDFファイルが入っていた。9.11テロは、実はアメリカとイスラエルによる自作自演のテロ擬装工作であると主張するサイトのページを印刷したものだ。
 サイトを見てもらえばわかるが、各種の写真や証言などを使って主張するその内容は非常に説得力がある。建築を学んだ者として9.11のテレビ放送を見た時に、その崩壊の仕方を非常に不自然に感じ、まるで計画的な爆破解体のようだと感じた。翌日、あれはジェットエンジン燃料のせいだという説明を聞くと、燃料についての知識がない私は、「それにしてもそれだけの燃料が旅客機に積まれていたのか」と疑問に感じつつ、そんなもんかと思い込んだ。
 その後、ブッシュのイラク侵攻など、テロ戦争が泥沼化するにつれ、9.11陰謀説にも説得力を感じるようになってきた。このサイトでは、旅客機が衝突したツインタワーから1棟挟んで建つ7号棟も崩壊した疑惑や、ヘキサゴンに飛び込んだとする旅客機の大きさと崩壊後の大きさが合わないことなど、これまで知らなかった事実も紹介している。知らなかったと言えばすべてが知らなかったのであり、すべてが疑惑の対象であるのだが、本サイトでこれでもかと並べられる証言や証拠には非常に説得力を感じる。
 それで何気なくネットサーフィンをしていたら、「911の真実を求める日本の科学者の会」なるサイトにぶつかった。うんっ? なんと! 西牟田くんじゃないか!
 この会の共同主催者の一人、西牟田祐二・京都大学教授は高校時代の同級生だ。一緒の旅館に泊まり受験して、彼は京大理学部に合格。その後、経済学部に転部したと聞いた。中世西洋経済史を専門に研究しているというのでそんな研究分野があるのかと驚いたことがあるが、高校時代からその冷静沈着な言動はみんなの信望を集めていた。こうした活動に至った経緯はいろいろとあるのだろうが、理系的な関心や能力が背景にあるのかもしれない。
 彼とは特に親友というわけでもないし、最近はかつての仲間に会うことも少ない。しかしこんなひょんなことで昔の仲間の顔と名前を見るとは面白い。そういえば年末に何気なく見ていた雑誌で、大学時代の同級生の名前を見たことがある。彼女は生まれ故郷の新潟でNPO活動のリーダーとして活躍していた。数年前には、ある建替再生プロジェクトの設計チームリーダーとして活躍する友人、彼は卒業設計の共同制作仲間だ。そして小中学校の同級生は今春に県議選に立候補するという。みんないろいろと活躍している。
 9.11疑惑と旧友たち。何の関係もないが、関係ないものがつながり現れては消えていく。現実とはそんなものかもしれない。